GT300クラスのディフェンディングチャンピオンとして2021年のスーパーGTに臨んだ#56 リアライズ日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組は、開幕戦で見事優勝を飾り、連覇に向けて好スタートを切ることになった。そんな彼らは決勝レース後に行われた優勝会見に登壇、喜びを語った。
前半のスティントを担当した藤波はまず「昨年はシリーズ戦として開催されず、岡山国際サーキットでのレースは2年ぶりとなりました。久々の岡山で、3月に行われた公式テストと比べると気温/路面温度などのコンディションが違ってきていましたが、クルマのセットアップやタイヤチョイスは良かったですね。土曜日の公式練習から上位につけて、決勝でも(上位を)狙える位置につけることができました」と予選からスタート前までを振り返った。
■スーパーGT第1戦岡山決勝:SCで大混乱となったピットワーク。GT300は56号車リアライズが逆転優勝
「ライバルも強力でしたが、実際にはレースペースが思っていたほど速くはなかったこともラッキーでした」
そう自身の前半のスティントを分析。4番手からスタートした彼は、1台をコース上で抜き去って3番手で自身のスティントを終えることになった。
「無線でピットには、タイヤのフィーリングや摩耗の状態などを細かく伝えていましたが、何よりもルーティンのピットインのタイミングと、チームのピットワークがベストでした」
そうチームスタッフの仕事を讃えると共に「トップでピットアウトして行ったJPさん(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの愛称)が素晴らしい走りを見せてくれたことが優勝に繋がりました」とチームメイトの走りを絶賛した。
そのデ・オリベイラは「今日の結果は期待以上でした」と切り出した。実は「テストでは思ったほどのペース(で走れるセットアップ)が見つからず、今回は何とかポイントを獲れればいいくらいに思っていました」とのこと。だから、チームとのミーティングでは「レース中にセーフティカー(SC)が出動するタイミングについて、いろいろなケースをチームで話し合っていた」と消極的な心根をも吐露していた。
ルーティンのピットインでは事実上のトップでピットから送り出されたが、「ピットアウトした瞬間からタイヤマネージメントすることを余儀なくされました」とし、「後方からプッシュされていたのも分かっていたので、一瞬たりとも気が抜けないタフなレースになりました」と振り返った。
そして終盤は落ち着いた展開でトップチェッカーを受けたレースを「プレッシャーを抱えたままプッシュし、またタイヤマネージメントするレースとなりましたが、優勝できて、シリーズをファンタスティックな形でスタートすることができました。ヨコハマタイヤと日産、そしてチームに感謝しています」と続けた。
レースの勝敗を左右することになったピットイン時の状況を聞かれた藤波は「(SCが出るかもしれないと)無線で聞かされた時にはもう、最終コーナーを走っていたのでピットインできず、もう1周走ることになりました。1周回ってくる間にSCが出たらどうしよう、とひやひやしながら1周回りましたが、ラッキーなことに次の周にピットに入ってからSCが出ることになりました。もう一つラッキーだったのはピットの並びで、無線では(前後のピットが混雑しているから)『斜めに入って!』と指示されていましたが、実際には両隣のピットは空いたままで、平行にピットインすることが出来、タイムロスを最小に抑えることができました」と、勝因の一つとなったピットインの状況を説明した。
次戦の富士に向けた手応えを問われた藤波は「開幕から良いスタートを切ることができました。それでも今年はタフなシーズンになることを覚悟しています。それでも自分たちのチームは体制も変わらず昨年通りなので、取りこぼすことなくシーズンを戦っていきたいです」と青写真を語ると、デ・オリベイラも「今回ポイントを獲得したことで、次回の富士では重いウェイトハンディを背負うことになりますが、きっちりとポイントを獲って安定した1年を戦っていきたい。チャレンジングで楽しみな1年にしたい」とコメントを締めくくった。
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