耐久レースという難しさを実感したレースウィーク
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。今回は、EWC 世界耐久選手権第2戦ベルギーラウンドの公式練習走行と予選について、書いていきたいと思います。
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まずは木曜日から始まった公式練習走行。なんと午前中3時間、午後5時間の合計8時間の走行時間が設けられていました。
チームの予定としてはこの午前中までにマシンのセットアップをある程度決め、午後はロングランをしていくという計画。さらに、私たちの参戦クラスがSST(スーパーストック)ということで、タイヤ交換に時間を要してしまうため連続3スティント、タイヤが持つかの耐久性テストも行ないました。
午前中にある程度の方向性が決まって午後に、実際にロングランとタイヤの消耗テストを実施。ちなみに私は3番目、1番タイヤの減っている状態での走行となりました。
2人のライダーが2スティント走った後のタイヤは激しく消耗しており、走行はかなり厳しい状況で、アベレージタイムが1秒ほど落ちましたが、そこは想定内。
タイムだけ見れば問題はありませんでしたが、タイヤの剥離が始まってしまい、走行に危険があると判断。レースでは2スティントまでにするという決断となりました。
また、木曜日の走行後、マシンの方向性は決まっていたはずでしたが、色々と状況が変わり大きく変更することに。正直、私的にはこの変更は大反対で、少し口論にもなりましたが今回は第3ライダーに徹することを自分の仕事とし、レースに臨むこととなりました。
そして金曜日の予選日にも、午前中に2時間の練習走行がありました。そこで私はセットアップを大きく変えた仕様のマシンで、中古タイヤの許容範囲テストを実施。
正直、前日のものに比べて中古タイヤでは乗りにくい仕様になっていましたが、タイヤがフレッシュの時には前日のセットアップより良いパフォーマンスを発揮できる仕様となっていて、スプリントなら良いのですが、耐久レースと考えると微妙な印象。
とはいえ今回はこの仕様でレースをすると決めた以上、しっかりと自分の仕事に専念するよう気持ちを切り替えます。
しかし、大きく変わってしまったマシンの挙動に対応仕切れず転倒。幸い大きなダメージもなく、その後のセッションは順調にテストを進めていく事ができたので、良かったです。
予選は各ライダー20分が2回なのですが、レギュレーションによりチーム単位で、新品タイヤが前後合わせて7本しか使用できないため、1人のライダーは中古タイヤで我慢しなければなりません。
今回私の仕事は第3ライダーとして他のチームメイトを支えることだったので、私の予選分の新品タイヤをチームメイトに回し、私は決勝に向けてのガソリン満タンテストと転倒後のマシンの確認などに予選の時間を使う事になりました。
予選結果はチームメイトがしっかりとタイムを出してくれたおかげで、見事SSTクラスポールポジションを獲得。決勝に向けて幸先の良いスタートとなりました。
次回はスパ8時間レース最終章!決勝レースについて書いていきたいと思います。
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みんなのコメント
ガーやん(ガードナー)と新沼(マッケンジー)の時も
ガーやん寄りのセッティングで
新沼はかなり苦労したって聞いたし