■シビックタイプRがマイナーチェンジ! どう進化する?
ホンダのスポーツカー「シビックタイプR」がマイナーチェンジし、2020年夏に発売される予定となっています。
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すでに1月に開催された東京オートサロン2020で新型シビックタイプRが初公開されましたが、どのようなクルマなのでしょうか。
2017年に登場した現行シビックタイプRは、操る喜びを追求したモデルとして国内市場に投入されました。
これまでのタイプRは、すでに存在しているベースモデルの枠のなかで運動性能を高めるために、走りに不要なものは取り払い、日常走行での快適さと引き換えに速さを生み出してきましたが、現行シビックタイプRは、ベースとなる「シビックハッチバック」と同時に開発されたことで、普段使いもできる新時代のタイプRへと生まれ変わっています。
今回のマイナーチェンジでは、スポーツカーとしての本質と操る喜びをさらに進化させるべく、これまでのタイプRのマイナーチェンジではおこなってこなかった領域にまで踏み込んだ改良が施されたといいます。
ポイントとして挙げられるのは、「サーキット性能」「一体感・ダイレクト感」「ドライビング空間」の進化です。
サーキット性能として、新型シビックタイプRのフロントグリル開口面積が拡大され(現行比+13%)、ラジエーターに効率よく風を導入できるように形状が変更されました。
さらに、ラジエーターのフィンピッチを変更して放熱性を向上させることで、サーキット走行においての最高水温を大幅に低減。
また、グリル開口部の拡大によって減少するフロントダウンフォースに対応するために、フロントエアスポイラーの形状や剛性など細部に至るまでチューニングすることで、従来モデルと同等以上のダウンフォースレベルを発揮しているといいます。
加えて、ブレーキ性能も進化しました。サーキット走行でのさらなるブレーキフィールの向上を目指し、ブレーキディスクに2ピースフローティングタイプを採用。2ピース化によってディスクの熱ダレが減少することで、連続走行時に起こるペダルストローク変化や踏力変化を低減しています。
これにより、つねに安定したブレーキフィールを実現するとともに、4輪で2.5kgのバネ下重量低減を果たすことで、運動性能の向上にも貢献しています。
一体感・ダイレクト感の進化においては、アダプティブダンパーシステム制御やサスペンションブッシュ、ボールジョイントなど、これまでのタイプRのマイナーチェンジでは手を入れてこなかった領域にまで踏み込んでチューニングをおこないました。
その結果、コーナーアプローチから脱出までの一連のハンドリング性能や、荒れた路面における接地性・制振性がさらに向上。現行でも高い評価を得ているハンドリングは熟成の域に達し、より進化した乗り味が楽しめるといいます。
さらに、フロントロアボールジョイントのフリクション低減を図ることで、より微小なストローク領域からサスペンションをスムーズに追従させるとともに、ダンパーシステムのセンサーサンプリング周波数を向上させることで、より緻密なダンパー制御性を実現しました。
街乗りから高速クルージング、ワインディングやサーキットでのドライビングを含め、あらゆるシーンでのシビックタイプRの一体感・ダイレクト感の進化が感じられるとされています。
■丸型のシフトノブがティアドロップ形状に変更され、操作感アップ
ドライビング空間の進化では、ホンダ初となるフルアルカンターラ表皮のステアリングホイールが採用されました。
アルカンターラ表皮は本革より生地が薄く、そのままではグリップ径が細くなってしまうことから、今回のタイプRでは贅沢にも裏地を二枚重ねとすることでグリップ径を維持しつつ、アルカンターラ素材に合わせた弾力性をチューニング。
アルカンターラ素材の触感からくる握り心地とフィット感を向上させ、車両のダイレクト感がさらに感じ取れるようになっています。
さらに、6速MTのシフトノブ形状が変更されています。2007年モデルのタイプRから10年以上使い続けた丸型に代わり、新型シビックタイプRのシフトノブは手になじむティアドロップ形状になりました。
また、ノブの内部には90g分のカウンターウェイトが埋め込まれ、トランスミッション側の操作荷重とノブ側の操作荷重のバランスの最適化が図られています。
さらに、現代のスポーツカーとして、安全性の進化も重要です。新型シビックタイプRでは、ベースモデルのハッチバックに適用されているホンダセンシングが新たに搭載され、全世界で全車標準装備となりました。
ボディカラーにも新色が設定され、鮮やかでエキサイティングな「レーシングブルー・パール」とともに、国内の新色となるシックでクールな「ポリッシュドメタル・メタリック」が用意されます。
なお、海外仕様ではモードによって車内で聞こえるエンジン音が変化する「アクティブサウンドコントロール」や走行データが記録できる「ホンダ ログR」が装備されますが、日本仕様には搭載されていません。
※ ※ ※
近年のホンダは、「N-BOX」や「ヴェゼル」「フリード」といった軽自動車・SUV・ミニバンが売れ筋です。
国内四輪販売においては、2019年1月から12月の72万台が販売され、N-BOXシリーズはホンダで過去最高となる暦年25万3500台を販売。新車販売としては3年連続、軽自動車としては5年連続でナンバー1を獲得しています。
ユーティリティカーのイメージが強くなっている一方で、ホンダとして忘れてはいけないのが「操る喜び」だとし、タイプRの開発責任者である柿沼秀樹氏は、次のように話します。
「2017年に登場した現行シビックタイプRは、タイプRとしての圧倒的な速さとかつてないグランドツアラー性能を兼ね備えた異次元のクルマを作ろうと考え、スポーツカーの枠を超えたアルティメイトスポーツをコンセプトとし、過去のタイプRの歴史を守るのではなく、これからの時代にあるべきスポーツカーとして、タイプRの新しい歴史を作るべく開発をおこないました。
誕生から3年の月日を立ち止まらず、新型シビックタイプRはスポーツカーとしての本質とドライビングプレジャーをさらに進化させるべく、これまでのタイプRのマイチェンでは不可侵の領域まで足を踏み入れ、お客さまの期待を超える進化を目指しました。
今後も、ホンダ量産スポーツモデルとしての止まぬ進化で、タイプRブランドのさらなる存在感アップを図るとともに、ホンダスポーツのコアファンに響く商品を提供してまいります」
タイプRは、1992年に登場した「NSXタイプR」を皮切りに、1995年に「インテグラタイプR」、1997年にはシビックタイプRが誕生。それ以降、タイプRは、ホンダにおけるスポーツブランドとして確固たる地位を築いてきました。
ホンダのレーシングスピリットの象徴であるタイプRブランドが、これからどのように進化していくのか、さらなる期待が高まります。
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みんなのコメント
だいたいこんなに高額なスポーツモデル出して、誰が本気で楽しめるんだ?
クラッシュ怖くて踏めないよ。
EKくらいのサイズで軽量ピュアなマシンを作ってくれ。
シビックもNSXも富裕層向けだろう。