マツダの新しいクロスオーバーSUVが想像以上に上質だった! GQエディターの稲垣邦康が私見を綴る。
700万円超も納得の仕上がり
新型CX-60堂々登場──マツダSUVの高級化が止まらない!
3月8日、ヨーロッパで発表されたマツダの新しいクロスオーバーSUVのCX-60は、いかにも“高級車”という断言してもいい作りの良さが魅力だ。
まずは駆動方式を見たい。これまでのFWD(前輪駆動)ベースからRWD(後輪駆動)ベースに変更されたのだ。これに伴うハンドリングや乗り心地のレベルアップが期待できるる。そしてマツダ初のプラグイン・ハイブリッドの設定にも注目だ。
インテリアも素晴らしい。近年、マツダのクオリティは大幅に“回復”しており、ウッドやレザーを使ったグレードが「CX-8」や「マツダ6」などに設定されている。これらモデルの経験が活かされたと思われるCX-60のインテリアは、写真で見ただけでも、かなりの“高級車”であることが伝わってくる。
ウッドは、ボルボとおなじような淡いカラーのものが選べるようで、あたたかみがある。組み合わせるレザーはホワイトで、一部にアクセントでブラックを使う。絶妙なカラーコーディネートだ。
インフォテインメント・パネルが主張しないのも個人的には好ましい。最近のクルマは、大型ディスプレイがインパネ中央を占拠し、これみよがしに先進性を主張する。だが、CX-60は、従来とそう変わらないサイズのものがインパネ上部に設置されているので控えめだ。ムダを省いた空間の上質さが伝わるデザインである。
スマートフォンやタブレット端末に慣れ親しんだ人は、最新の大型ディスプレイのほうが操作しやすいかもしれない。このあたりはマツダも悩んだはずだ。過去にユーノス「コスモ」に世界初のGPSナビゲーションシステムを純正搭載した技術力を有するだけに、あえてミニマムに仕上げたのは大きな決断だったことが容易に想像がつく。
ブラック基調のインテリアは、ウッドではなくアルミニウム製パネルを使いスポーティさが強調されている。シートやステアリング・ホイールに使われるブラックレザーには、ブラウンのステッチが施され、エアアウトレットなどにはカッパー(銅)のアクセントが入る。ヨーロッパ製のスポーティな高級車と比べても遜色ない色遣いだ。
公開された画像には、センターコンソールやダッシュボードトリムにフォーカスしたカットもあった。それらをよく見ると、質感の高い素材を使っているのが伝わってくる。
CX-60のトップグレードの価格は700万円超。これまでのマツダ車からすると驚きである。とはいえ、1990年代に12気筒エンジンを積んだ超高級車「アマティ1000」をつくろうとしていたマツダだから、そのレンジを狙ってくるのは無謀な話ではない。
当時、マツダには「センティア」なる4ドア・クーペの先駆けともいうべき流麗なデザインを持つクルマや、3ローター・エンジンを積んだ高級パーソナル・クーペ、ユーノス・コスモなど意欲的な高級車がいくつもあった。いずれもセンスの良い仕立てだった。高級車ではいかもしれないけれど、ユーノス「500」のエクステリア・デザインは世界中で賞賛された。
筆者はCX-60を見て、かつてのマツダを見た。
マツダの新しい高級車に、マツダのさらなる躍進を期待したい。
文・稲垣邦康
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