現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新しいMINIの切り札は「5ドアで電気自動車」【MINI エースマン】【九島辰也】

ここから本文です

新しいMINIの切り札は「5ドアで電気自動車」【MINI エースマン】【九島辰也】

掲載
新しいMINIの切り札は「5ドアで電気自動車」【MINI エースマン】【九島辰也】

新車試乗レポート [2025.01.06 UP]


新しいMINIの切り札は「5ドアで電気自動車」【MINI エースマン】【九島辰也】
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

MINI 5ドア鑑定でプロが教える板金箇所の見極め方法とは?【グー鑑定団 #17】

 直近のMINIは話題が尽きない。クロスオーバーがフルモデルチェンのタイミングでカントリーマンと名称変更したり、3ドアハッチバックの正式名称に“クーパー”が付いたり、そこにBEVが登場したりと忙しい。ここで紹介するエースマンもそのひとつで、新しいラインナップとしてMINIファミリーに加わった。


MINI界の主人公を期待されるニューフェイス

MINI エースマン S E
 まず気になるのはエースマンの名だ。これは文字通りの“ACE”で、イマドキで例えるなら大谷翔平みたいな存在になることを期待してつけられた。トランプのエースみたいなもんで、ここ一番で切るカードのようだ。「ハートのエースが出て来ない~」みたいな。

 それにしてもMINIというか英国文化は“○○マン”というネーミングが好きな気がする。カントリーマンもそうだし、クラブマンやペースマンもその類に属すからだ。「キングスマン」という映画もそう。このコミカルなスパイ映画にはコテコテの英国気質が随所に描かれている。

 そんなエースマンのポジションについて考えてみると、“BEVの5ドア”にカテゴライズされる。新型MINIクーパーは3ドアにはBEVがあるが5ドアには存在しないのだ。で、そのカテゴリーに位置するのがこのエースマンとなる。なので、プラットフォームは3ドアのBEVと共有する。全長と全幅を広げてつくられた。エースマンにガソリンエンジンやディーゼルエンジンが載ることがないことは、開発陣は断言しているし、ボンネットの低さや広さからもあり得ないだろう。


MINI エースマン S E
 エクステリアデザインはBEV専用モデルなので少し未来感を醸し出す。ヘッドライトの形状がそうで、丸型ではなく複雑な六角形の輪郭をもつ。そしてその中に新世代MINIをアピールするシグネチャーランプが輝くといった設定だ。全体的なフォルムはクロスオーバーなので全高は上がるが、ボディは薄く見える。そのためか、思いのほかスポーティな印象。それに写真と実物は違っていて、実車の方が数段かっこよく見える。


インテリアはシンプルな造形に最新技術を搭載する

MINI エースマン S E
 インテリアは他の新世代MINI同様のレイアウトを採用する。センターの大きな丸型ディスプレイが象徴的で、メータークラスターはなく、ヘッドアップディスプレイが情報を表示する。物理的スイッチは少なく、シンプルな造形なのが特徴だ。そして、彼ら自慢の7種類の「エクスペリエンス」で雰囲気はどうにでも変わる。センターディスプレイ内のデザインとカラー、サウンド、連動する走行モード、それとアンビエントライトが一体となって乗員を楽しませてくれる。


MINI エースマン S E
 パワーソースはリチウムイオンバッテリーで、容量違いで2つのグレードに分かれる。デフォルトとなるエースマンEとそのハイパフォーマンス版エースマンSEといったように。前者が42.5kWhで後者が54.2kWh。一充電あたりの走行距離はそれぞれ310kmと406kmとなる。最高出力は135kWと160kWを発揮する。


MINI エースマン S E
とにかく速い「S E」とナチュラルさが魅力の「E」


MINI エースマン S E
 では走らせた印象だが、2つのモデルを比べると味付けは明らかに異なる。エースマンEはちょうどいい出力なのかガソリンエンジンを動かしているようなフィーリングで操作ができる。アクセルは数段階に加減でき、それに合わせるようにパワーが発生するのだ。もちろん、ガバッと深く踏み込めばBEVらしくモーターの加速が顔を出す。が、そうでなければとても自然。しばらく走っているとBEVであることを忘れてしまうかもしれない。

 これに対しハイパフォーマンス版となるエースマンSEはモーター感が強い。トルクの立ち上がりは急で、それに合わせてピークトルクが発生する。言ってしまえば、とにかく速いのだ。きっと高速道路での長距離走行は追い越しを含め快適だろう。


MINI エースマン S E
 というようにパワーの違いは明らかだが、ハンドリングはともに軽快。エンジンが無いのでフロントが軽いのも相まって、右へ左へスイスイとハンドルを切れる。それに追従するボディもテンポ良く向きを変えるのが良い感じだ。この辺の足回りのセッティングはさすが。キレのいい加速もそうだが、ゴーカートフィーリングはここで感じられる。比較的長いホイールベースながらこの運動神経の良さは想像を超える。


立体駐車場もOKな都市型クロスオーバー

MINI エースマン S E
 というのがエースマンの概要だが、このクルマの長所はそのサイズかもしれない。全長4080mm、全幅1755mm、全高1515mmは都市部でも扱いやすい。それに典型的なSUVと違って全高1550mm制限の機械式立体駐車場も気にしなくていい。これを含めエースマンのメリットはかなり多いような気がする。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

帰ってきた憧れのヴァリアント【VW パサート】【九島辰也】
帰ってきた憧れのヴァリアント【VW パサート】【九島辰也】
グーネット
ジキルとハイドのようなモンスターSUV、ランボルギーニ「ウルス ペルフォマンテ」の魅力
ジキルとハイドのようなモンスターSUV、ランボルギーニ「ウルス ペルフォマンテ」の魅力
@DIME
【2025年のトレンドがわかる】進化する日本車、それでも輸入車がほしいワケ
【2025年のトレンドがわかる】進化する日本車、それでも輸入車がほしいワケ
グーネット
【10年ひと昔の新車】日産 ノートはフルモデルチェンジでコンパクトカーの新たなベンチマークになれたか?
【10年ひと昔の新車】日産 ノートはフルモデルチェンジでコンパクトカーの新たなベンチマークになれたか?
Webモーターマガジン
ベントレーの12気筒を味わうならラストチャンス──フライングスパー・スピード・エディション12試乗記
ベントレーの12気筒を味わうならラストチャンス──フライングスパー・スピード・エディション12試乗記
GQ JAPAN
216万円! ホンダ「6速MT&ターボ」採用の「N-ONE RS」に反響多し! 「“反転TURBOステッカー”って渋い」「スポーティでカッコイイ」の声も! 運転楽しそうな「軽ハッチ」に熱視線!
216万円! ホンダ「6速MT&ターボ」採用の「N-ONE RS」に反響多し! 「“反転TURBOステッカー”って渋い」「スポーティでカッコイイ」の声も! 運転楽しそうな「軽ハッチ」に熱視線!
くるまのニュース
超実用的なスーパーブラグイン・ハイブリッドモデル、ランボルギーニ「レヴエルト」試乗レポート
超実用的なスーパーブラグイン・ハイブリッドモデル、ランボルギーニ「レヴエルト」試乗レポート
@DIME
【カナダ】全長5.4m! 日産が“超豪華3列SUV”「新型QX80」を実車展示! 450馬力の“V型6気筒エンジン”搭載した「フラッグシップSUV」2025年1月に登場へ!
【カナダ】全長5.4m! 日産が“超豪華3列SUV”「新型QX80」を実車展示! 450馬力の“V型6気筒エンジン”搭載した「フラッグシップSUV」2025年1月に登場へ!
くるまのニュース
【新車情報】航続距離750kmの新型電気自動車「DS N°8」デビュー シャネルの香水を彷彿とさせる名称は偶然ではない?
【新車情報】航続距離750kmの新型電気自動車「DS N°8」デビュー シャネルの香水を彷彿とさせる名称は偶然ではない?
AutoBild Japan
まだ射程圏内!! E34型5シリーズこそ今だよ
まだ射程圏内!! E34型5シリーズこそ今だよ
ベストカーWeb
【比較試乗】オーソドックスなSUVボディを纏った最強のコンパクトBEVは!?「BMW iX1 vs ミニ・カントリーマンSE vs ジープ・アベンジャー vs メルセデス・ベンツ EQB」
【比較試乗】オーソドックスなSUVボディを纏った最強のコンパクトBEVは!?「BMW iX1 vs ミニ・カントリーマンSE vs ジープ・アベンジャー vs メルセデス・ベンツ EQB」
LE VOLANT CARSMEET WEB
【これで本当にマイナーチェンジ?】新型アストン マーティン・ヴァンテージは見た目も走りも全般改良!
【これで本当にマイナーチェンジ?】新型アストン マーティン・ヴァンテージは見た目も走りも全般改良!
AUTOCAR JAPAN
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】ミニバンの主流からあえてハズしたホンダの意欲作[ジェイド]はなぜ売れなかったのか?
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】ミニバンの主流からあえてハズしたホンダの意欲作[ジェイド]はなぜ売れなかったのか?
ベストカーWeb
新世代ランボルギーニのデザイン哲学とは。新型テメラリオが示す伝統と革新
新世代ランボルギーニのデザイン哲学とは。新型テメラリオが示す伝統と革新
グーネット
1980年代の日本車珍装備3選
1980年代の日本車珍装備3選
GQ JAPAN
ジープ「レネゲード 4xe」はアクティブな趣味人にピッタリ!「ゴルフ好き」も「キャンプ好き」も「釣り好き」も満足できる1台でした【AMWリレーインプレ】
ジープ「レネゲード 4xe」はアクティブな趣味人にピッタリ!「ゴルフ好き」も「キャンプ好き」も「釣り好き」も満足できる1台でした【AMWリレーインプレ】
Auto Messe Web
【オーストラリア】レクサス「LF-ZC」登場! まさかのスライドドア&異型ハンドル採用に「カッコイイ」の声! 4.7m級クーペ風ボディの「“4人乗り”セダン」登場し話題に
【オーストラリア】レクサス「LF-ZC」登場! まさかのスライドドア&異型ハンドル採用に「カッコイイ」の声! 4.7m級クーペ風ボディの「“4人乗り”セダン」登場し話題に
くるまのニュース
「ハイブリッド版」が真打ち? アバルト500e 長期テスト(最終) 短距離メインの通勤急行!
「ハイブリッド版」が真打ち? アバルト500e 長期テスト(最終) 短距離メインの通勤急行!
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0495.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村