ひと昔前までは、「デカい画面のカーナビ付けたいなあ」なんてあこがれたものだが、いまやクルマのインテリアに大型ディスプレイは当たり前。カーナビはもちろんオーディオやエアコンの操作もそこに統合されつつあるし、速度や回転数を表示するインストルメントパネル自身も急速に液晶化が進んでいる。
こうした流れの原因は、将来の自動運転実現に向けて、乗員によりリッチなコンテンツを見せる必要性が高まっているためだが、いっぽうではいちいち物理スイッチを作るよりも安い操作系が作れるといった理由もあるようだ。
デカいにもほどがあるだろ! 車載ディスプレイがこれでもかと巨大なクルマ8選
ということで今後も車載ディスプレイの大型化は進みそうだが、世界に目を向けるとすでに「ここまでやるか!」というクルマが登場している。そこでベストカーWebが独断で選んだ「車載ディスプレイがでかいクルマ」を8台+α紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Rivian、Porsche、Tesla、Fiscar、Lucid、GM、Mercedes Benz
第8位:リヴィアンR1S(16インチ)
リヴィアンR1S
リヴィアンはアメリカで2009年に創業したEVメーカー。ピックアップトラックとSUVに特化しているため、物流用途として目を付けたアマゾンが大株主となり、近年株価が暴落して大きな評価損を出したことはニュースにもなった。
ビジネス動向はさておき、そのリヴィアンはR1TというピックアップとR1SというSUVを市販しており、どちらもメータークラスターとセンターコンソール上部に横型ディスプレイを備えている。とくにセンターコンソール部のものはサイズが16インチとPC並みで、あらゆる操作をこのディスプレイで行う。Android AutoとApple CarPlayに頼らない独自のOSを使っている点が特長だ。
第7位:ポルシェ・タイカン(16.8インチ)
ポルシェ・タイカン
スポーツカーの巨人ポルシェが送り出したEVタイカンは、いっけん911風にも見えるダッシュボードに大量の液晶を鬼のように配置している。センターコンソール部分に10.9インチ、エアコン制御用に8.4インチ、さらに助手席前方にも10.9インチのタッチスクリーンを備えているのだが、極めつけはドライバーの前方に収まる16.8インチの曲面メータークラスター。表面には本物のガラスを使用しており、蒸着偏光フィルターによる反射防止コーティングも施したというぜいたくな一品だ。
第6位:テスラ・モデルS(17インチ)
テスラ・モデルS
EVの世界に圧倒的な存在感を築いているテスラ。フラッグシップのモデルSは、ダッシュボード中央部に縦長ディスプレイを備えてデビューしたのだが、2021年にマイナーチェンジを受けてディスプレイが横長へと変更された。
シネマティックディスプレイと呼ばれるこのタッチスクリーンは、2200×1300ピクセルという高解像度を誇り、ナビの地図表示から映画、ゲーム画面までを美しく表示する。それにしてもバックや前進といったシフト操作までタッチスクリーンに追いやってしまったテスラには、クルマを変革しようという強い意志を感じる。
第5位:フィスカー・オーシャン(17.1インチ)
フィスカー・オーシャン
わずか0.1インチの差でテスラを上回ったのはフィスカーの電動SUVオーシャン。フィスカーとは聞きなれない名前だが、かつて「カルマ」というプラグインハイブリッドをデザインしたヘンリック・フィスカーが2016年に起こしたEV専業メーカーだ。
オーシャンはその市販第1号モデルで、iPhone製造で知られる台湾企業「鴻海(フォックスコン)」が車両の基幹技術を提供したといわれる。センターコンソール部分に鎮座するタッチスクリーンも鴻海製なのだが、なんと回転式で、走行中は縦長として情報を表示するいっぽう、充電時などは横長に表示させて映画などが楽しめるそうだ。
第4位:ルシード・エア(34インチ)
ルシード・エア
ルシード・モータースは2007年に「アティエバ」という名前で創業されたが、テスラでモデルSを手掛けたデザイナー、ピーター・ロビンソンが入社して2019年からこの企業名となった。
その唯一の市販モデルが「エア」。テスラ・モデルSを仮想敵とするラグジュアリーEVサルーンで、昨年限定発売された4WDモデルはなんと1111psを絞り出すという。肝心のディスプレイだが、ドライバーズシート前方に34インチという横長ディスプレイを搭載。このディスプレイは中央と左右が分割されており、中央がメータークラスター、左側はコントロールエリア、右側はインフォテインメントエリアに割り当てられている。センターコンソール部分も液晶だが、こちらはエアコンや地図表示を担うようだ。
第3位:キャデラック・エスカレード(38インチ)
キャデラック・エスカレード
2位にはアメリカを代表する高級車キャデラックのハイエンドSUV、エスカレードがランクインした。38インチと聞くともはや小さな居間に置くテレビ並みだが、エスカレードは中央に14.2インチ、右側に16.9インチ、左側に7.2インチという3つの有機ELディスプレイを組み合わせて、緩やかな局面を描くメータークラスターを構成している。右側の16.9インチスクリーンは、各種操作や地図表示のほか、車両の全周囲を確認できるサラウンドビジョン機能も備えており、大型SUVの取り回しやすさにも一役買っていそうだ。
第2位:ホンダe(45.4インチ)
ホンダe
まさかの日本製コンパクトEVが2位にランクインした。厳密にいえばホンダeのスクリーンは、メータークラスター部分が8.8インチ、助手席部分が12.3インチ×2、その両端にサイドミラーカメラの画像を映す6インチ×2という分割構成なのだが、他車にも同様のタイプが存在するし、なによりもあのダッシュボードの風景が衝撃的なのでランキングに含めた。
実際に使ってみても、ホンダeのディスプレイは工夫にあふれている。タブレットのように直感的に操作できるし、ホンダパーソナルアシスタントを使った音声認識にも対応している。充電時の「暇つぶし」などにも活用できる新しいインパネ周りだ。
第1位:メルセデス・ベンツEQS(56インチ)
メルセデス・ベンツEQS
第1位に輝いたのは、メルセデス・ベンツのフラッグシップEV「EQS」だ。もはやダッシュボード全体がディスプレイで、メータークラスターから助手席側コンソールまで含めたサイズはなんと56インチ、その名もハイパースクリーンと呼ばれる。
こちらも正確にはメータークラスターが12.3インチ、センターコンソール部分が17.7インチ、そして助手席側コンソールが12.3インチという分割式なのだが、1枚もののガラスで覆われているためとにかく存在感がすごい。メルセデス・ベンツ内燃機関車の「流儀」は守りつつも、新しい時代に向かおうという意志をひしひしと感じるインパネ周りだ。まもなく日本にも導入されるから、気になる人はぜひとものぞいてみてほしい。
番外:BMW新型7シリーズ(31インチ)
BMW7シリーズ
ここまでは前席周りのディスプレイを紹介したが、リアシートのディスプレイにもすごい奴が現れた。それがBMWの新型7シリーズ。ガラリと変わったエクステリアも衝撃だが、リアシートに座るVIPのために、なんと31インチ8Kというリア・シート・エンタテインメント・エクスペリエンスというパノラマスクリーンが備わるのだ(740iエクセレンスに標準装備)。
一昔前ならば完全にカスタムオーダーで作ったワンオフモデルという印象。加えて出力1965W、39スピーカー、32チャンネル・サラウンドが楽しめるBowers & Wilkins製サウンドシステムも備わるというから、移動中は完全なプライベートシアターにもなりそうだ。
※画面のインチ数は実際の計測値とは異なる場合があります。
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みんなのコメント
何年後かして中古車買うと故障とかしたら高そう…
まぁ新車買える金持ちには関係なさそーだけど笑笑