■レクサス「NX」2台分のパーツを使用したLM風アルファードとは
レクサスが2019年の上海国際自動車ショーで発表した超高級ミニバン「LM300h」。2021年3月時点で正規販売されているのは台湾や上海などの一部地域のみです。
そんな激レアなLM300h風なカスタムカー「LM800T」を、アルファードをベースに制作した学校があるといいます。どのようなカスタムカーなのでしょうか。
【画像】高級ミニバン「アルファード」が超高級ミニバン「LM」に大変身!(103枚)
LM300hは、レクサスブランドにおいてフラッグシップセダン「LS」、フラッグシップGTクーペ「LC」、フラッグシップSUV「LX」、ラグジュアリーヨット「LY」に続いてレクサスが発表した5番目のフラッグシップモデルです。
ベースとなるのは、日本でも高級ミニバンとして人気のトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」となります。
台湾で販売されるLM300hは、3列シート7人乗り/2列シート4人乗りというシートレイアウトに2.5リッターハイブリッドを設定。
香港では「LM350」として3.5リッターV型6気筒ガソリンをラインナップするなど販売地域によって異なっています。
なお、台湾での価格は、3列シート7人乗りが1166万元(約1956万円)、2列シート4人乗りは1466万元(約2460万円)です。
今回、アルファードをベースにLM風に仕立てたのは、自動車専門学校のNATSこと日本自動車大学校となり、学生達が「東京オートサロン2021」向けに制作したモデルだといいます。
ベースとなったのは、2015年式の現行アルファードです。外観をみるとレクサス車に採用されるスピンドルグリル風のメッシュグリルが存在感を強調しています。
また、車両後方にはまるでアルファードのボディを延長したようなけん引車両が存在。
このLM800TのコンセプトについてNATSは、「国内未発売のレクサスLM300hのデザインを取り入れたアルファードの新しいスタイルの提案。後方のトレーラーでもある、もう1台のアルファードを活用することでコロナ禍に対応した快適性を実現」と説明しています。
では、LM風アルファードのカスタマイズはどのようにしておこなわれたのでしょうか。制作を担当した学生は次のように説明しています。
「30型アルファードをベースに国内未発売のLMをモチーフにしました。当初はLMのカスタマイズキットを取り付ける予定でしたが、予算が合わなかったこともあり、オリジナルでグリルを作成しました。
バンパーやグリルはワンオフで制作しており、グリルはレクサス『NX』のグリルを2台分使って縦横に拡大。ウインカーもNXのものを使用しています。
とくに、アルファードの純正部分とNXを上手く繋ぎ合わせる部分が大変でした。
トレーラー側は、船などを運ぶものをベースにしていて、デザインはアルファード本体をFRPなどで型取りして制作しました。
トレーラーを引っ張ることで室内空間の拡大や内部をシアタールームに仕立てることで、家族で楽しめるクルマにしたいと思っています。
苦労した部分は、やはりトレーラーのボディをアルファードから型取りしたところです」
※ ※ ※
日本では正規販売されていないLMシリーズですが、学生達は1年弱の制作期間を経て完成させたようです。
なお、アルファード本体側は車検を取得して走行可能にするといい、街中で見かける機会もあるかもしれません。
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