スーパーGT第8戦もてぎの決勝日、シリーズプロモーターのGTアソシエイション(GTA)が定例会見を実施。その中で、2025年の9月に行なわれるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の鈴鹿1000kmでスーパーGTのGT300クラス車両の参加も認められることが明らかとなった。
日本における伝統のレースのひとつである鈴鹿1000kmは、様々なカテゴリーで形を変えながら行なわれてきたが、スーパーGTの1戦として開催されていた時期もあった。2018年からはIGTCの1戦として10時間レースで開催されていたが、コロナ禍明け初の開催となる2025年は馴染みの1000kmフォーマットでの実施となった。
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そんな2025年の鈴鹿1000kmには、スーパーGTの車両も参戦ができることになった。IGTCで採用されるGT3規格の車両はもちろんのこと、スーパーGT独自の規格であるGTA-GT300(かつてJAF-GTと呼ばれた規格)にも門戸を開けるように調整中のようだ。
これについてGTAの坂東正明代表は「2026年への布石」だとして次のように語る。
「これまでは、GTA-GT300の車両は参戦できない状態でしたが、その車両を使ってIGTCに参戦させられることで合意しました」
「まず、向こうの規則に従ったものにするということを第1段階としてやり、2026年に対する布石にする。そう受け取ってもらえればと思います。今後SRO(IGTCを手掛けるステファン・ラテル・オーガナイゼーション)ときちんとしたレギュレーションを作り上げるため、まず車両を参加させると。出たいという(スーパーGT)チームも何チームかありましたので」
「2027年ごろには、各社新しいGT3づくりという話が出てくると思いますが、日本でレースをする以上、今後どういう形でレースづくりをしていくのかSROとコミュニケーションをとっていきたいです」
「2026年に向けて話し合いをするために、お互いがひとつの方向に向かっている意味合いも込めて、来年のIGTCにGT300が参戦するということをまずご報告させていただきます」
このように坂東代表は、2025年のレースはあくまでSRO側の規則に従う形をとり、2026年に向けてレギュレーションの詳細等を詰めていくとした。そのため、2025年にGTA-GT300車両の参戦が実現するかどうかは、SROの対応次第という部分も大いにあると考えられる。
また坂東代表は上記コメントで述べた“レギュレーションづくり”の一例として、鈴鹿1000kmをスーパーGTのシリーズ戦のひとつとして、GT300クラスにシリーズポイントを付与するかどうか、などが今後の議題となる可能性も示唆した。
来季のスーパーGTは8月23日、24日に鈴鹿サーキットでシリーズ第5戦が開催される。鈴鹿1000kmは、その3週間後である9月12日~14日に行なわれる予定だ。
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