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農道最速! 使い勝手に優れた人気の軽トラ5選

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農道最速! 使い勝手に優れた人気の軽トラ5選

■意外と歴史がある「働くクルマ」軽トラ

 最近では、「コンパクトカー」や「ミニバン」、「SUV」が販売ランキングの上位を占めています。理由としても、日常の使い勝手やさまざまな先進機能の搭載などが挙げられます。また、日本には軽自動車という専用の規格があり、狭い道やちょっとしたお買い物など、こちらも日常の使い勝手という面で人気を博しています。

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 使い勝手という面では、昔から「軽トラック(以下:軽トラ)」も一定数の人気を誇っています。もちろん、『2名乗車』という点では乗用車に劣りますが、積載量や機動性では群を抜く性能を誇ります。

 軽トラの歴史は古く、1960年代頃から販売されています。現在の軽自動車規格は、『全長3400mm×全幅1480mm×全高2000mm以下』で、『660cc以下のエンジン』のものが当てはまります。

 現在、国内自動車メーカーから発売されている軽トラは全8車種。サイズは規格目一杯に造られていることから変わらず、見た目も小型トラックのため大差はありません。

 本記事では、全国軽自動車協会連合会が2018年7月に発表したタイプ別販売台数の上位5車種の特徴を紹介します。

●ダイハツ「ハイゼットトラック」

ダイハツの「ハイゼットトラック」は、1960年から発売されている歴史が古いクルマです。『ハイゼット』という車名は、同社「ミゼット」より、高い性能を備えるクルマという意味で造語です。

 現行の10代目モデルは、2014年にフルモデルチェンジ。2018年5月の改良では、軽トラック初となる「衝突回避支援ブレーキ機能」を搭載やダイハツの衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt」を採用するなど安全性能の充実を図っています。

また、「ハイゼットトラック」には、室内空間を後方に拡大させた「ジャンボ」や頭上空間を広くした「ハイルーフ」などのグレードも設定されています。

<ハイゼットトラック>・2018年7月販売台数:7430台・外観寸法:全長3395mm×全福1475mm×全高1780mm・荷台内側寸法:長さ1940mm×幅1410mm×高さ285mm・燃費:19.6km/L~(JC08モード)・車体価格:68万0400円(消費税込み)※ベースグレードのスペック・価格です。

■モデルライフが長いキャリイやアクティ

●スズキ「キャリイ/スーパーキャリイ」

 スズキ「キャリイ」は、1961年から発売されています。現在の11代目「キャリイ」は2013年にフルモデルチェンジ。

 特徴的なのは、5速MT仕様、3速AT仕様、5速AGS仕様の3パターンを選択できます。5速AGSはMTがベースですが、クラッチおよびシフト操作を自動でおこない、力強い走破性能や燃費性能を実現。

 また、2018年5月には新型「スーパーキャリイ」を派生モデルとして追加。「キャリイ」の室内空間を後方に拡大し、シートリクライニング機構の採用やシートスライド量を増やすことで快適性を向上させたモデルです。

 両モデルともに「誤発進抑制機能」と「後方誤発進抑制機能」を軽トラックで初めて採用しています。

<キャリイ>・2018年7月販売台数:5037台※スーパーキャリイを含む・外観寸法:全長3395mm×全福1475mm×全高1765mm・荷台内側寸法:長さ1940mm×幅1410mm×高さ290mm・燃費:19.6km/L~(JC08モード)・車体価格:72万2520円(消費税込み)※ベースグレードのスペック・価格です。

<スーパーキャリイ>外観寸法:全長3395mm×全福1475mm×全高1885mm荷台内側寸法:長さ1480mm×幅1410mm×高さ290mm燃費:16.2km/L~(JC08モード)車体価格:97万4160円(消費税込み)※ベースグレードのスペック・価格です。

●ホンダ「アクティ トラック」

 ホンダ「アクティ トラック」は、1977年から発売され、現行モデルは2009年にフルモデルチェンジした4代目です。トランスミッションは、5速MT仕様と3速AT仕様の2タイプ(4WDは5速MTのみ)。

 グレードには『ATTACK(農作業仕様車)』や『TOWN(タウン仕様車)』など、使用シーンに合わせた設定を用意。また、2018年1月の改良では全グレードにABSが標準装備されています。 

<アクティ トラック>・2018年7月販売台数:1239台・外観寸法:全長3395mm×全福1475mm×全高1735mm・荷台内側寸法:長さ1940mm×幅1410mm×高さ290mm・燃費:18.4km/L~(JC08モード)・車体価格:82万0800円(消費税込み)※ベースグレードのスペック・価格です。

■“農道のポルシェ”といわれたサンバーはいまやOEM車

●スバル「サンバートラック」

 スバル「サンバートラック」は、1961年から発売されています。実際には、1961年から2012年までをスバル(旧:富士重工業)が自社開発し販売していましたが、2012年からはダイハツ「ハイゼットトラック」のOEM車となっています。

 自社開発時代のモデルは、リアエンジンのレイアウトと4輪独立サスペンションを採用していたことから“農道のポルシェ”ともいわれ、一部には根強いファンも存在します。

 また、「サンバー」は通称“赤帽”といわれる軽貨物運送業を営む個人事業主で構成される、協同組合用の『赤帽サンバー』が存在するなど働くクルマの代名詞でもありました。

<サンバートラック>2018年7月販売台数:507台外観寸法:全長3395mm×全福1475mm×全高1780mm荷台内側寸法:長さ1940mm×幅1405mm×高さ285mm燃費:19.0km/L~(JC08モード)車体価格:83万1600円(消費税込み)※ベースグレードのスペック・価格です。

●日産「NT100 クリッパー」

日産「NT100 クリッパー」は、2003年から発売しています。初代モデルは、三菱自動車「ミニキャブ トラック」、2代目の現行モデルはスズキ「キャリイ」のOEM供給モデルです。  機能面では、踏み間違い衝突防止アシストの新採用やSRSエアバッグ〈運転席・助手席〉とABSを標準装備するなど高い安全性を実現しています。

<NT100 クリッパー>2018年7月販売台数:1029台外観寸法:全長3395mm×全福1475mm×全高1765mm荷台内側寸法:長さ1940mm×幅1410mm×高さ290mm燃費:19.6km/L~(JC08モード)車体価格:87万6960円(消費税込み)※ベースグレードのスペック・価格です。

※ ※ ※ ※

 現在、国内販売されている各社の軽トラには“農業仕様”なるグレードが存在します。また、仕様や装備に多少の違いはあるものの5速MTと4WDを用意しています。農道や山道を走行することが多く、MT仕様に慣れている年配層でも運転できるように配慮されているようです。

 このように、軽トラは、見た目より使い勝手が重要視されていることから、ユーザーニーズを乗用車以上に掴んだモデルが人気車といえます。

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