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インド市場もビックリ仰天!? ジムニー5ドア発表現場の混沌とロングジムニーの魅力

掲載 更新 13
インド市場もビックリ仰天!? ジムニー5ドア発表現場の混沌とロングジムニーの魅力

 インドはデリーにて2年に1度開催されるモーターショーにて、スズキの現地子会社マルチスズキインディア社が、ジムニー5ドアモデルを発表した。日本国内でも極めて注目度の高いこの新型車を現地からレポートする!

文/小林敦志、写真/小林敦志、スズキ

インド市場もビックリ仰天!? ジムニー5ドア発表現場の混沌とロングジムニーの魅力

■隔年開催のインディア・エキスポマート

インドのモーターショー「インディア・エキスポマート」で、スズキのインド子会社、マルチスズキインディア社が発表したジムニー5ドア

 偶数年ごとにインドの首都デリー郊外の“ノイダ市”にある、“インディア・エキスポマート”にて隔年開催されていたのが、“オートエキスポ(以下デリー・オートエキスポ)”。

 だが、今回は昨年、つまり2022年が新型コロナウイルス感染拡大により開催できなかったので、奇数年であるのにも関わらず2023年に変則的に開催されることになった。

 スズキの現地子会社が“マルチスズキインディア社(以下マルチスズキ)”だ。インド国内において、2021歴年締めとなるインド国内での一般乗用車販売台数だが、同社のシェアは63.6%とかなり高い。つまり、圧倒的にスズキブランド車がインド国内で売れているのである。

 そのマルチスズキはデリー・オートエキスポ会場においても、最大規模といってもいい広大な展示ブース面積を誇り、プレスデー期間中の2日間にプレスカンファレンスを2回から3回行い(2023年は2回)、毎回その存在感を強くアピールしている。

マルチスズキはまず、クロスオーバーSUVタイプのBEV(バッテリー電気自動車)試作車となる「eVX」

 デリー・オートエキスポ2023では、プレスデー初日となる1月11日に1回目のプレスカンファレンスが行われ、クロスオーバーSUVタイプのBEV(バッテリー電気自動車)試作車となる“eVX”を発表した。

 2022年末に日本のネット上で「年明け1月開催のデリー・オートエキスポにて、ジムニーの5ドアバージョンがデビューする」との情報が流れていた。だが、初日1回目のプレスカンファレンスでは発表がなかった。

 そのため、2回目のプレスカンファレンス”(トルツメ)において、ジムニー5ドアがデビューするかもと考え、プレスデー2日目はマルチスズキのプレスカンファレンスに全神経を集中させていた。

■2回目のプレスカンファレンスでジムニー5ドアが登場

リアドアを備えて5ドアとなったスズキジムニー

 そんなことは筆者以外のインド内外のメディア関係者も察しており、関係者以外入れなかったマルチスズキブースがプレスカンファレンス直近にメディアだけに開放されると、一斉にメディア関係者が少しでも良い席をゲットしようとダッシュしていた。

 プレスカンファレンスでは、「インド国内のSUVセグメントにおいて、販売シェア50%を取り返し、ナンバー1になりたい」と発表。ご多聞にもれずにインドでもサイズの大小を問わず、広くSUVが良く売れるようになっている。

 ライバルメーカーの追随をこれ以上許さない意味でも、今回はより隙間のないSUVの緻密なラインナップ構築を図ろうとするなか、ジムニー5ドアはデビューしたといっていいだろう。

 なお同じプレスカンファレンスでは、全長4メートル未満となる新型コンパクトクロスオーバーSUV「フロンクス」もワールドプレミアされている。

マルチスズキが発表した新型SUV「フロンクス」

 ジムニー5ドアはインド国内における、マルチスズキの上級車専門の販売チャンネルとなる“NEXA(ネクサ店)”の扱いになっている。クルマの複数保有が可能な富裕層家庭のレジャービークルあたりも狙っているように見える。

 ただ、インドで一般自動車ユーザーに好まれる全長4メートル未満に収まっているので、富裕層ばかりをターゲットにしているわけでもなさそうで、中間所得層のファーストカーあたりももちろんフォローしているようである。

 プレスカンファレンスの時には、カメラマンが最前列近くで立ったまま撮り始めるなど、隙間があればドンドンメディア関係者がお構いなしで、“乱入”してくるのが、デリー・オートエキスポでの“お約束”。

 今回のカンファレンスで、セキュリティスタッフ自身が身体を使って“鉄壁のブロック”体制をとり、メディア関係者の乱入を阻止しようとしている様子をみると、インドの人の間でも大注目の新型車となっていたのは間違いないようであった。

■5ドア化のためホイールベースを340mm延長

3ドアに対して340mmホイールベースを延長したジムニー5ドア

 既存の3ドアからホイールベースを340mm伸ばしたことを感じさせないのは、ジムニーシリーズならではのスクエアなデザインもあり、間延びした印象を持たせなかったこともあるのかもしれない。

 ただ、そうはいっても“とってつけたような”5ドア化というわけではなく、後席もしっかり座れるようになっているなと実車を見て感じた。

 ステージ背後からやってきたジムニー5ドアと、新型CUV(コンパクト・ユーティリティ・ビークル)となる、フロンクスを近寄らせ、その場でマルチスズキの幹部を交えてのフォトセッションが行われた。

ジムニー5ドアとフロンクス

 フォトセッションで二人の幹部社員の記念撮影が終わろうとした時には、それまでカンファレンス会場の背後などにいたメディア関係者が、一斉に展示車に流れていき、ジムニー5ドアのまわりはかなりの“カオス”状態となっていた。それだけ何回も言うが、インドでも注目されていたモデルなのは間違いない。

 そして気になる日本市場での発売となるが、事情通によると“当分の間日本での発売は行われない”ことになるようである。またジムニー5ドアはインド国内での生産予定となっている。

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みんなのコメント

13件
  • この長さで2シーターのピックアップトラックもカッコイイし似合うと思う。
    自分が欲しいのは5ドアだけどねw
  • 間延びしてない、かというと・・・、ジムニーには3ドアのイメージしかないから違和感はある。

    軽枠で5ドアにするんだったら、ハスラーになっちゃうだろうし、何とも悩ましい問題ですかね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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