現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型フィットのAピラー、こんなに細くて衝突時は大丈夫? 

ここから本文です

新型フィットのAピラー、こんなに細くて衝突時は大丈夫? 

掲載 更新 94
新型フィットのAピラー、こんなに細くて衝突時は大丈夫? 

驚きの細さである。新型車登場時によく聞く「Aピラーを細くしました!」というレベルとは違う、劇的な極細化。

フィットが歴代継承するワンモーションフォルムの長所は、空力に優れるスタイルと室内の広々感を演出できること。これに、ホンダならではのセンタータンクレイアウトが合わさり、コンパクトボディながら驚くほどの室内スペースと多彩なシートアレンジで大人気車種に上り詰めたわけである。

【乗ってわかった新型フィットのマルとバツ】2モーターHVは驚きの完成度。1.3Lとの差が激しすぎる!

ただ、ワンモーションフォルムを実現するためにAピラーを前方に出すと、いくら三角窓を付けても斜め前方の死角が増える。右左折時に、ちょっと前に乗り出して歩行者などを確認・・・という作業が必要になっていた。そこで、いっそう厳しくなる衝突安全基準をクリアしつつ、歴代フィットはAピラーによる死角改善に取り組んできたわけ。

そして4代目となる新型フィット。もう圧倒的にAピラーが細くなっている。最初に見たとき、「これで衝突したらヤバイよね!?」と思うぐらいだった。

なぜこんなに細くできたかといえば、衝撃吸収の経路を抜本的に変えたから。写真を見てほしいが、赤く色づけされた部分が衝突用の強化部材。フロントからの衝撃はここを起点にボディ全体で吸収する。その上に、本棚の骨組みかと思うぐらい細い部材、それがAピラー。衝撃吸収の経路を変えたので、このAピラーはフロントガラスを保持するだけの剛性で済み、視界を遮りにくい極細Aピラーが実現できた。本来、衝撃吸収を担うAピラーをキャビン側手前に移動・配置し、デザイン上のAピラーはワンモーションフォルムのために残した、とも言える。

運転席に座ると、その極細Aピラーの効果にビックリ。新型と現行車を乗り比べると、現行車の視界が極端に狭くなったように感じるほど新型はパノラマビューなのだ。

以上はホンダのテストコースで開発陣に聞いた話。2020年2月の発売以降、いざ公道に繰り出せば、「前に見を乗り出して確認・・・」なんて作業はなく、さらに自然にドライブできるはず。2モーターHVに注目が集まる新型フィットだが、「心地よさ」をもっとも体験させてくれるのはこの圧倒的な視界改善なのではないかと思っている。

〈文=編集部〉

こんな記事も読まれています

ミキティ、スマホでポチ買いした1000万超の「超高級車」をついに納車! 斬新“ド派手ドア”搭載の実車に 「かっこいい!」「すごいクルマ」の声集まる
ミキティ、スマホでポチ買いした1000万超の「超高級車」をついに納車! 斬新“ド派手ドア”搭載の実車に 「かっこいい!」「すごいクルマ」の声集まる
くるまのニュース
今年は晴れるか? 「ルノーカングージャンボリー2024」は10月27日に開催…仏本社も注目、世界最大級のファンイベント
今年は晴れるか? 「ルノーカングージャンボリー2024」は10月27日に開催…仏本社も注目、世界最大級のファンイベント
レスポンス
マセラティが推す「フォーリセリエ」で仕立てた「グレカーレ」と別注カラーの「クアトロポルテ」の新旧トライデントが揃い踏み…で、「フォーリセリエ」とは
マセラティが推す「フォーリセリエ」で仕立てた「グレカーレ」と別注カラーの「クアトロポルテ」の新旧トライデントが揃い踏み…で、「フォーリセリエ」とは
Auto Messe Web
トレンドはこれからも「SUV一辺倒」なのか? 欧州市場に見る "風向き" の変化
トレンドはこれからも「SUV一辺倒」なのか? 欧州市場に見る "風向き" の変化
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー・イヴォーク』と『ディスカバリースポーツ』の姉妹が2025年モデルに刷新
『レンジローバー・イヴォーク』と『ディスカバリースポーツ』の姉妹が2025年モデルに刷新
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
AUTOSPORT web
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
AUTOSPORT web
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
くるまのニュース
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
レスポンス
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
WEB CARTOP
車買取のおすすめサービスを比較
車買取のおすすめサービスを比較
くるくら
GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位
GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位
AUTOSPORT web
2024年4月の新車販売台数ランキング アルファードなどミニバン5車種がランクイン
2024年4月の新車販売台数ランキング アルファードなどミニバン5車種がランクイン
グーネット
F1は完走者全員にポイントを与えるべき? チーム代表陣からは「今こそ見直す時だ」との声。導入先送りも議論は進展
F1は完走者全員にポイントを与えるべき? チーム代表陣からは「今こそ見直す時だ」との声。導入先送りも議論は進展
motorsport.com 日本版
1990年代の珍技術3選
1990年代の珍技術3選
GQ JAPAN
WRCポルトガルにフルメンバーで臨むトヨタ。「強力なラインアップ。必ず激しい戦いが繰り広げられる」とラトバラ
WRCポルトガルにフルメンバーで臨むトヨタ。「強力なラインアップ。必ず激しい戦いが繰り広げられる」とラトバラ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

94件
  • ※「前に身を出して確認…」は、視点による死角を確認する為に、ピラーの太さに関わらず必ず行いましょう。
  • Aピラーが細い?
    三角窓の後ろのピラーを太くしてるからだろ!?

    三角窓の後ろのピラーは死角があるから身体を動かして左右確認は必要だな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

162.5236.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8270.0万円

中古車を検索
フィットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

162.5236.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8270.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村