9月18~20日に開催される2020年シーズンのWRC世界ラリー選手権第5戦トルコに向けて、最高峰クラスに参戦するドライバーたちから事前コメントが発表された。
新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されていたWRCは、9月上旬に行われた第4戦エストニアから再スタートが切られた。再開2ラウンド目となる今戦はシリーズ屈指の荒れた路面で知られるラリー・トルコ。路面の凹凸が激しく、大きな石が点在するグラベルステージはマシンの足回りやタイヤに大きな負担を掛ける。
また、9月のトルコは気温が高くエンジンやギヤボックスなどの冷却に注意を払わねばならない上に、クルーにとっても体力的に厳しい戦いを強いられることになる。
そんなラリー・トルコでは昨年、シトロエンC3 WRCをドライブしていたセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が勝利を飾った。
今季トヨタ陣営に移籍した元6連覇王者は、“掃除役”を強いられる出走順1番となり、逆境を迎えての戦いとなるがそのなかで大会連覇を果たすことができるか、それとも前戦優勝のオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が連勝を飾るのか、あるいはティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)や、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)といったランキング上位につけるドライバーたちが王者たちを退けるのか、予想が難しいラリーだけにファンにとっては見ごたえのあるラリーとなりそうだ。
リゾート地マルマリスを中心に行われるラリーは、18日(金)9時過ぎ(日本時間15時)から始まるシェイクダウンを皮切りに、同日にSS1とSS2、翌19日(土)はSS3~8が実施される。最終日の日曜はSS9~12の計4ステージが行われ、この内SS9と再走ステージのSS11は今大会最長38.15kmのロングステージとなっている。最終SS12は上位フィニッシュドライバーにボーナス点が与えられるパワーステージだ。
■Mスポーツ・フォードWRT
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)
「昨年のトルコでは素晴らしいラリーができた。あの週末では多くを学んだし、ミスやトラブルに見舞われず、SSを通していいペースを見せることと、優れたドライビングとの適切なバランスを保てたと思う」
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「目標は今週もそうした流れを再現することだ。また好結果に挑戦することを期待している」
「トルコのようなラリーは決して容易いものではない。身体面でも精神面でも、そして(クルマの)テクニカル面でも多くのことが要求される」
「でも適切なセクションで適切なスピードを出し、クレバーなドライビングをすれば、また良い結果を出せると確信しているよ」
●エサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)
「2019年のトルコでは2位になったが、それに続いてふたたび良い結果を出せたら素晴らしいことだね。過去、フィエスタWRCはここで、素晴らしいスピードをみせている。僕たちはこれらのステージとさらに相性が良くなっていることは確かだ」
「このようなラリーでは頭を使う必要がある。どこでプッシュするか、どこでペダルから足を離すかを分からなければならない。スピードと持久力の絶妙なバランスを取るんだ」
「それができれば強力な結果からそう離れることはないはずだよ」
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)
「ラリー・トルコをとても楽しみにしている。昨年よりもアクシデントが多くないことを願っているよ! あれは僕のキャリアのなかでももっとも劇的な勝利(WRC2クラス優勝)だったし、フォード・フィエスタがすべてのカテゴリーにわたっていかに強みがあるかを示した」
「強力なシャシーは今週の僕たちにとって大きなアドバンテージになるはずだ。トルコのステージがどれだけきついか知っている。ここは1年の中でも一番荒々しいところだ」
「それに身体面でも精神面でも負担が大きい。どこでアクセルペダルを踏み込んで、どこで離すかを計算する必要がある。バランスはトリッキーになるが、僕たちはそれを正しく行い、できるだけ多くのことを学び続けるつもりだよ」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
エストニアでは実力を表す結果を出せなかったから、トルコでは是非ともまっとうな結果を出したいね」
「このイベントに来るのは、会場がマルマリスに移って以来3度目だ。ここはシーズン中でももっとも過酷なラリーのひとつだよ。ステージは本当に素晴らしい。流れるような部分と、非常に曲がりくねったセクションがある。荒れた場所でもマシンで切り抜けながら、激しくプッシュしていくようにしなければならないんだ」
「僕たちの目標はチャンピオンシップを視野に入れて、可能な限り多くのポイントをこのラリーで獲得することだ。僕たちはトルコではいつもいいスピードを出せているけれど、望む結果に結びついていない。3度目だからうまくいくよう願っているよ」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)
「エストニアで、ヒュンダイ・モータースポーツでの初優勝を飾ったのは特別な瞬間だった。でももう次のラリーに集中しなければならない。チャンピオンシップは短いから、前に出てくるあらゆるチャンスをつかんでいく必要がある」
「ラリー・トルコは間違いなくシーズン中で一番過酷なラリーだ。いつもとても暑いし、マシンとクルーに大きな負担がかかる」
「僕たちの今年の目標は優勝を賭けて戦うこと、そしてタイトル獲得に向けてプッシュし続けることだ」
●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)
「ヒュンダイ・モータースポーツでの戦いに戻ることができてとても興奮している。モンテカルロ以来のことだし、グラベルラリーは昨シーズンのカタルニアが最後だったからね」
「実はラリー・トルコには2010年以来参戦していない。過去2シーズンにわたって参戦してきた他のクルーと比べると、これらのステージの知識がまったくないんだ」
「ラリーに先駆けて1日テストを行なった。僕は集中しているし、チームのためにベストを尽くす準備はできている。僕の目標はラリーで必ず競争力を発揮することだ。(ラリー・トルコに関しては)より多くの経験が必要になるが、僕はつねに好結果を出すためにプッシュするモチベーションを持っているんだ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
「昨年、ジュリアン(・イングラシア/コドライバー)と一緒に勝利をあげたラリー・トルコには、もちろんいい思い出がある。しかし、昨年と同じ結果を残すことは簡単ではないだろう」
「誰にとってもタフなラリーだが、出走順がトップの我々にとっては、特に難しい1戦になると覚悟している。それでも、ヤリスWRCでどんな戦いができるのか、ワクワクしているんだ」
「トルコに向けたテストを最近行なったが、クルマに改善を施し大幅に進化させることができたと信じているので、ラリー本番がとても楽しみだよ」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)
「ラリー・トルコはつねに難しく、ハイスピードな道が多かったエストニアとは正反対の、低速なラリーになるだろう」
「非常に暑く、選手にとって体力的に厳しい1戦だが、クルマにとっても非常に過酷なイベントになることは間違いなく、それに適応するための準備が必要だ」
「数週間前にギリシャでテストを行なった際、クルマの感触はとても良かった。その良いフィーリングがラリーに反映されることを期待しているよ」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)
「トルコの道は非常に荒れているため、僕にとってかなり難しいラリーになるだろう」
「昨年、ラリー・トルコのWRC2カテゴリーに出場したので、どのようなラリーなのかある程度は理解している。しかし、自分のキャリアにおいて、このようなラリーへの出場経験は多くないんだ」
「チームは昨年よりもクルマを大きく進化させたようなので、このような荒れた道でのパフォーマンスは上がっているはずだ。ラリー・トルコで我々が良いペースで走れることを期待している」
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