ボルボ XC60が昨年の日本カー・オブ・ザ・イヤー イヤーカー(いわゆる大賞)を受賞するなど、国内でより存在感を高めつつある輸入車たち。
そこで今回は、現在日本で販売されている輸入車たちに「500万円以下」という縛りを設け(ちなみに前述のボルボXC60の価格は599万円からなので、この時点でランキングからは外れます)、そのランキングを評論家3名の座談会で決定。
【本当にお得!? やっぱり損??】 新車の150万円安も!? 「新古車」の功罪
1位から3位までの4台、そして、評論家3人イチオシの1台を、評論家たちならではの言葉を交えながらご紹介する。
※本稿は2018年1月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2018年2月10日号
■アンダー500万円 輸入車ランキング ベスト3!
お三方にはノミネート車69台を100点満点で採点してもらい集計、その上で話し合ってベスト30が決定された。ところでみなさん、どういった基準で選考いただいたのでしょうか?
渡辺 基本は「いいクルマ」というところに重点を置きました。そのうえで自分の好きなモデルを選んでいます。
松田 乗って楽しいかどうか、それと楽しくてエコかどうかということ。実際に乗ってみてクルマの出来を判断するので、乗り味やスペックなども鑑みて配点したつもり。
岡本 ボクは特に500万円という金額にこだわって、自分が買うとしたらどうかなあ、という基準でベスト30を選びました。
それではまずランキング1位~3位(同点のため2台選出)のクルマたちを見ていこう。
1位 VWゴルフ(253万9000~469万円)
1位はやはりというべきか、不動のベストセラーカーであるゴルフ。ハイパフォーマンスグレードのRを除いて、すべて500万円以内で狙えるのも強みか。
岡本 完成度が高くてそつがない。どこをとってもケチの付かない内容でさすがです。
松田 リセールバリューも悪くないし、コストパフォーマンスが高い。それに知的なイメージもあるしね。
渡辺 日本で一番買いやすい輸入車で、悪目立ちしません。それでいながら中身もちゃんとゴルフならではのよさも持っています。
2位 プジョー308(279万~436万円)
現行型VWゴルフを上回ることを命題に開発された。アリュールからGTi270byプジョースポールまで、すべて500万円以内だ。
岡本 308は開発時に現行ゴルフのすべてを上回ろうという意思のもとに作られ、室内寸法や荷室容量などは微妙にすべてゴルフを上回っています。それであのずんぐりむっくりなフォルムになったそうです。リアシートの作りのみゴルフに負けていますが。
松田 乗り心地がいい。サスペンションの作り方が上手で、ゴルフのように限界性能を高めるよりもストロークさせて以前の“猫足”の考え方に戻しつつある。
3位 メルセデスベンツCクラス(441万~465万円)& VWパサート(333万9000~474万9000円)
3位は同ポイントでCクラスとVWパサートがランクイン。Cクラスで500万円以内となるのはC180とお買い得な特別仕様車のローレウスエディションの2グレードのみとなる。パサートはセダンもワゴンモデルのヴァリアントも500万円以内の対象となるのは1.4TFSIモデルのみだ。
渡辺 どちらにも言えるのはちゃんとしたADAS(先進運転支援システム)を積んでいることでしょうね。
岡本 価格はパサートのほうが割安だけど、自分で買うならCクラスにしそうです。
渡辺 パサートはセダンの立ち位置が厳しいですね。ワゴンのヴァリアントは荷室容量などでも固定票があると思うけど、セダンは……。
松田 ただ、後席の広さなんかはCクラスよりも断然パサートなんだよね。
■評論家3人 イチオシの1台!
ここからは、それぞれの評論家がイチオシしてくれたクルマたちを紹介していこう。
■渡辺 敏史の1台!…プジョー308(279万~436万円)
渡辺氏が1位にプッシュしたのは、総合でも2位に入ったプジョー308。「VWゴルフと走りでもガチでいけるCセグモデルで、なおかつ1.6Lディーゼルが性能的にもランニングコスト的にも魅力的なところです。足りないのは今の価値観でいうとADAS(先進運転支援システム)系くらい。個人的な感覚で308のほうがゴルフよりも“人肌っぽい”感じで乗り心地も有機的。対するゴルフは、静粛性も上で乗り心地もいいけど、全体的にドライでデジタル、なにか無機質な印象があります」
■岡本 幸一郎の1台!…プジョー5008(404万~454万円)
岡本氏が1位にしたのがこのプジョー5008。ランキング全体では28位に位置した1台。「昨年導入されたモデルのなかで選ぼうと思ったのと、先に3008に乗ってパッケージングがいいなと思ったのですが、5008はさほどサイズアップさせずにちゃんと使える3列シートを成立させて、なおかつ乗り味も見た目の高級感もあって、デザインもよかった。500万円でお釣りが来ますしね」とは、岡本氏の弁である。
■松田 秀士の1台!…BMW1シリーズ(317万~463万円)
松田氏のチョイスはBMW1シリーズ。2011年に登場した現行モデルは2015年にフェイスリフトを敢行。直6、3Lツインターボ車以外はすべて500万円以内で購入可能だ。全体でも5位に選ばれているが、氏のチョイスにはならではの経験が。「もうこのFRパッケージのモデルは現行型が最後だし、もう出てこないだろうからね。昨年中国でFFの1シリーズセダンに乗ったんだけど、今後のBMWはこうなっちゃうんだなと思って。今こそ現行1シリーズにはクルマ好きに乗ってほしいね」
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