X2がフルモデルチェンジでモダンに進化
コンパクトなSUVクーペが2代目へとフルモデルチェンジしたBMW「X2」。モダンなスタイルの新型は、最新デジタル技術の採用や、BEVである「iX2」のラインアップなどがトピックです。詳しく紹介します。
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BEVモデルを最初からラインアップ
BMWはコンパクトな「SUVクーペ」の2代目となる、X2を発表した。車名の数字が偶数の「X4」や「X6」と同様に、X2はBMWがSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶモデルで、奇数の「X1」や「X3」などのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と比べ、よりオンロードを重視したスタイリッシュな仕立てとなっている。
新型は2018年に登場した初代より、エクステリアはよりモダンで力強く、デジタル技術なども取り入れられている。さらに、ベーシックグレード(xDrive 20i)とMパフォーマンスグレード(M35i xDrive)に加え、BEVのiX2が当初からラインアップされる。これは、先に登場したX1のBEVモデルであるiX1とともに、2030年にグローバル販売の50%をBEVとするブランドの取り組みを踏まえたものと言えるだろう。
また、先日開催されたジャパン モビリティショー 2023において、完全電動モデルとデジタルテクノロジーを訴求する構成だったブースで世界初公開されている。このことも、それらを重視したモデルであることを表しており、また日本市場での重要性を語っている。
なお、BMWはこのX2を次のように評している。
「BMW Xモデルらしいオフロード性能と顧客の創造性を駆り立てる都会的なSAC。アクティブなライフスタイルにも柔軟に対応する使い勝手の良さと、BMWならではの俊敏で爽快な走りを兼ね備えた、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメント唯一のSAC」
ブランドで初採用のOSなど「デジタル」も大幅進化
エクステリアは比較的ポップな仕立てだった先代から一新され、なだらかなルーフラインのクーペライクなスタイルに、上級モデルにも採用される最新ブランドデザインも取り入れた、モダンな仕立てに。フロントはシャープなラインに力強い印象のキドニー・グリルやツイン・サーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドランプを採用。サイドのパネルハンドルを一体化させたフラッシュ・ハンドルもスポーティだ。
インテリアも最新BMWに採用されている装備が充実した。メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた大型のカーブド・ディスプレイや、「3シリーズ」などに採用されるシフトスイッチを備えたコントロールパネルなどにより、モダンな印象となっている。
安全性に加えて操作系も充実
さらに、一貫してタッチディスプレイと言語で操作できるように設計された、操作系の進化もポイントだ。OSはBMWモデルとして初めて採用されたBMWオペレーション・システム9.0を搭載。サブメニューに切り替えることなく機能に直接アクセス可能となるなど操作しやすくなっている。また、好みのアプリをダウンロードしてスマホ同様に使えるのも便利だ。ちなみに、Amazon Alexaも使うことができる。
先進の安全・快適装備も充実しており、一定条件においてステアリングから手を離して走行できるハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能や、アクティブ・クルーズ・コントロールなどを備えた先進安全機能のドライビング・アシストを標準化。また、コネクテッド・ドライブも着実に進化を続けており、アプリを用いてスマホやスマートウォッチでロック解除やエンジン始動も行えるようになっている。
Mスポーツ仕様が選べる
ラインアップは3グレード。最高出力204ps/最大トルク300Nmを発生する2L直4ターボエンジンを搭載したxDrive 20iがベーシックグレードに。スポーティなアダプティブMサスペンションなどを備えたMスポーツ仕様となっており、車両価格は628万円(消費税込、以下同)。
BMW M社が手がけるMパフォーマンスモデルのM35i xDriveは、約317ps/400Nmの2L直4ターボにMスポーツ・ブースト機能付き7速ATの組み合わせ、車両価格は810万円。
そして、BEVのiX2 xDrive 30は最高出力190psのモーターを前後に搭載、システムトータルでの最高出力約272ps/最大トルク494Nmとされ、0-100km/h加速を5.6秒とした。リチウムイオンバッテリーは床下に66.5kWhを搭載し、一充電走行可能距離は417~449km(欧州仕様値)となる。こちらもMスポーツ仕様で、車両価格は742万円となっている。
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