モータースポーツ参戦のベース車など魅力的なモデルが存在!
古くはミラやムーヴ、現在ではタントやタフト、コペンなどさまざまなタイプの人気軽自動車をリリースし続けているダイハツ。その一方でダイハツの普通車というとブーン、ロッキー、トール、アルティスにメビウスと、トヨタのOEMもしくは共同開発車のみで、オリジナリティの面では軽自動車に及ばないイメージではないだろうか。
100年の間には冒険したクルマも! 「名車」だらけのスズキが生んだ「迷車」6台
しかし、過去のダイハツ普通車を振り返ってみると、そこには個性的なモデルも多く存在していた。今回はそんな後世に残すべきダイハツ普通車を独断と偏見でピックアップしてみた。
1)シャレード
ダイハツのリッターカーとして1977年に初代が登場したシャレードは、4ストロークの3気筒エンジンを搭載して登場した。現在では軽自動車やコンパクトカーを中心にほとんどの車種が採用している4ストローク3気筒エンジンではあるが、当時は振動の面で不利とされており、バランサーシャフトを採用することで振動を低減したことはかなりチャレンジングなものだったのである。
また、78年に追加されたクーペには「マリンウインドウ」と呼ばれる丸形の窓をリヤクォーターに配するなど、デザイン面でも挑戦的なモデルだった。
83年に登場した2代目モデルには、イタリアのデ・トマソが監修をした「デ・トマソ ターボ」のほか、モータースポーツ参戦のベース車として926ccターボエンジンを搭載した「926ターボ」も登場。さらにガソリンエンジンのブロックを流用した世界最小の1リッターディーゼルエンジンも設定されていた。
87年デビューの3代目にはデ・トマソこそ設定されなかったが、リッター100馬力を超える1リッターインタークーラーターボエンジンを搭載したGTti(のちにGT-XXに改名)が存在していた。また、シャレードとしては初の4ドアセダンも設定され、88年にはついに1.3リッターエンジンも追加されている。
シャレードの最終型となる4代目は93年に登場するが、ついに1リッターエンジン搭載車は存在しなくなり、リッターカーではなくなった。それに伴ってターボエンジンも消滅しているが、デ・トマソが1.6リッターエンジンを搭載したホットハッチとして復活(98年まで)したが、98年に登場したストーリアに後を託して2000年で販売を終了した。
ポテンシャルの高い人気モデルも登場していた
2)YRV
2000年に登場したYRVは、当時軽自動車で人気だったトールワゴンスタイルを採り入れたコンパクトカーだ。しかし、ただのコンパクトカーではなく、トップグレードには現在のタフトに備わるような大型のパノラマガラスルーフ装着車を設定。さらにターボモデルは1.3リッターながら最強クラスとなる140馬力を発生するホットモデルとなっていた。
とくにモデル途中で追加された「ターボR」は、15mmローダウンとなる専用サスペンションやBBSアルミホイール、スポーツマフラーを標準装備し、レカロシートをオプションで設定する本格的なもの。しかし、ターボモデルには4速ATしか用意されなかったため、本格的なスポーツ志向のユーザーを取り込むことができなかった。
3)アプローズ
それまで、このクラスは旧型のカローラのボディを流用したシャルマンでまかなっていたダイハツだったが、念願の自社開発車として89年に満を持してリリースしたのがアプローズだった。見た目こそオーソドックスな4ドアセダンに見えるが、じつはリヤはハッチバックのようにウインドウごと開く「スーパーリッド」となっており、5ドアノッチバックセダンとなっていた。
見た目のインパクトに話題が集中するところだが、じつはアルミブロックを用いた1.6リッターエンジンを搭載し、国産車初となる周波数感応式ダンパーなどを採用しており、その欧州車風の乗り味は一定以上の評価を集めていたのである。
しかし、登場後すぐにATトランスミッションとオルタネーターのリコールが発生し、その後にガソリンタンクのエア抜きの不具合で燃料が吹きこぼれるトラブルも発生。これを一部マスコミがセンセーショナルに報道した結果、燃えるクルマというネガティブなイメージを受け付けることになり、販売に大打撃を与えることになってしまったのだ。
とはいえ、大小の改良を繰り返しながらも2000年まで販売が続けられたことは、アプローズのポテンシャルがそれだけ高かったことの裏返しと言えるのではないだろうか。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 驚きの”レクサス顔”に進化!? 顔面刷新の”最売れモデル”「カローラクロス」亜で登場
日本の平均年収約458万円!? 「ポルシェ“911”は買えないのでしょうか。」 最低必要な年収はどのくらいなのか
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
レクサス最上級ミニバン「LM」に待望の6座仕様の“バージョンL”を追加! 価格は1500万円から。
家の駐車場からの「はみ出し」は違反なの? 「タイヤ1個は?」 どれだけ道路に出るとアウト!? 道交法の答えは
「デコトラ=ど派手な改造=違法」は偏見でしかない! いまほとんどのデコトラが「合法改造」に収めているワケ
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
免許取得したてで「高級ミニバン」購入!? 「初心者」マーク貼付けた“斬新な姿”に「なかなかいないですよ」 芸人、エハラマサヒロが実車を公開!
中国市場はまだまだEV化の流れが止まらなかった! 内燃機関からPHEVを介してEVシフトするシナリオの中身
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
みんなのコメント
世界最少のディーゼルターボ
真っ黒な煙は玉に瑕ですが、ガソリン車以上に元気なエンジンでミッションならリッター30というとんでもない燃費
後にも先にもない技術でした