ポルシェは、来年に生産開始を予定しているスポーツカータイプの電気自動車の名が「Taycan(タイカン)」に決定したと明らかにした。タイカンは、2015年のフランクフルトモーターショーで“ミッションE”の名で発表されたコンセプトカーの市販バージョン。いよいよその発売が近づいてきた。
なお、タイカンという車名は、ポルシェエンブレムの中心にある跳ね馬をイメージしたもので、「生気あふれる若馬」を意味するという。ちなみにポルシェの車名はモデルの特徴を表したものが多く、ボクスターはボクサーエンジンとロードスターデザインを組み合わせたもの。カイエンは刺激を、ケイマンは鋭敏と俊敏性、パナメーラはかつてのカレラ・パナメリカーナのような長距離レースで優勝する性能を持つことを表している。マカンは柔軟性やパワー、魅力、およびダイナミクスの意味を含むインドネシア語の「虎」に由来している。
タイカンについてこれまでに明らかにされていることは、2基のモーターを備えたピュアEVで、システム最高出力は600psを発生。航続距離は500km以上に及ぶとのこと。0-100km/h加速タイムは3.5秒以下とポルシェらしい高性能と、十分な実用性を備えたEVスポーツカーとして期待を寄せられている。
現在、ドイツ・ツッフェンハウゼンのポルシェ本社では、新しい塗装工場やタイカン専用の組み立てエリアの建設が進められている。生産は2019年に開始予定。ポルシェの歴史に新たな頁が刻まれる日は近い。
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