参加車両はランエボ&WRXを中心に2リッターターボ4WDのみ
入社して10ヵ月、本格的に編集の仕事をし始めて3ヵ月弱というドがつくほどの新人の私。WEB CARTOPに入るまではスバル好きが高じて、スバルのショールームレディを務めていた。そのころはお客さまから、MTのスポーツモデルに乗っているというだけで「凄いね、本当にクルマが好きなんだね!」と褒めてもらったものだった。
レーシングドライバーでも操れない! 運転が難しすぎる市販車3選
しかしここに来てからは仕事でガンガンクルマに乗るうえ、まわりは運転の上手いひとばかり。「目線が近い! もっと遠くを見る!」、「ブレーキングのタイミングが遅い! ペダルワークはもっと滑らかに!」などと先輩、上司から指導されては自分の運転スキルのなさに肩を落とす日々だ。
そんな私が運転の上手い同僚たちを見返すべく、数あるドライビングレッスンのなかから参加を決めたのは、2018年12月21日に富士スピードウェイで開催された「2リッターターボ4WDドライビングレッスン」。じつは私の愛車は2008年式インプレッサWRX STIであり、名前を見る限りピッタリのレッスンではないか……と思える。
インストラクターを務めるのは自動車ジャーナリストでWEB CARTOPでも活躍中の中谷明彦さんと、ニュルブルクリンク 24 時間レースで 2011、2012 年とクラス2連覇を果たした吉田寿博さんだ。過去にはスーパー耐久シリーズでそれぞれランエボとインプレッサに乗り、激しいバトルを繰り広げていただけあって、2リッターターボ4WDの特性を知り尽くした2人である。
このレッスンがスタートした当初は三菱ランサーエボリューションとスバル・インプレッサWRXのみを対象としていたが、ダウンサイジングターボの登場によって、2リッターターボ4WDの輸入車が増えてきたために、車種の限定をなくしたとのこと。いまはバラエティにとんだ車種が参加している。
早朝の富士スピードウェイに到着するとランエボ&WRX を中心とした2リッターターボ4WD車がズラリ。走行に向け皆生き生きとした表情で準備を進めていた。
参加者が揃うとまずは講習会が行われた。コースやライン取り、ドライビングポジションなどの説明のほか、今回初の試みだという慣性ドリフトのレクチャーを実施。
始めに中谷さんがランサーエボリューション5で100Rのコーナーを曲がっていく映像が流れる。ドリフトしながら姿勢を変えることなく美しくラインをトレースする様子に皆圧倒されていた。
コーナー進入時にノーズを内側に向けてからはほとんどハンドルを切ったりカウンターあてたりすることなく、アクセルコントロールのみで慣性力を使って曲がっていくのが慣性ドリフトだ。
「4WDは全輪に駆動力がかかるため、アクセルを踏むことによるタイヤのグリップコントロールがしやすい」など、4WDの特性の話を交えながらゼロカウンター、慣性ドリフトの解説がされた。サーキットにも街乗りにも活かせる知識が得られ、とても身になる内容だった。
走るたびにアドバイスがもらえ着実に成長できる
講習が終わり、続いて行われたのはパイロンスラローム&慣性ドリフト。
このドライビングレッスンがよく考えられていると感じたのは、講習会場から次のレッスンが行われるコースへの移動の際、先導車が先頭を走り連なって移動がされたこと。これ以降の移動の際も同じ方法がとられる。富士スピードウェイの場内は広く複雑だが、それほど多く来たことがない私でも動きに迷うことがなく、この配慮はとてもありがたかった。
スラローム会場に到着するとまずコースや走行方法の説明。この日はひとり3回の走行ができ、パイロンスラロームと慣性ドリフトのどちらを行うかはその都度選択が可能。初参加者はパイロンスラローム、上級者には慣性ドリフトが推奨された。
慣性ドリフトを練習するひとには、リヤを流しやすいように、リヤタイヤだけが水がまかれた路面に乗り、前輪はドライ路面を走行できるような半円状のコースが設定されている。
一通りの説明が終わるとコースを完熟歩行、中谷さんと吉田さんによるデモンストレーションを見たあと、先導付きでコースを走行。
じつは別のドライビングレッスンで初めてジムカーナを体験した際、敷地に並べられた大量のパイロンにどこが自分のコースかわからなくなり、別のコースに侵入してしまったという黒歴史を持つ私。
このレッスンでは丁寧にコースを教えてもらったうえで、先導付きの慣熟走行までさせてもらえたため、そんな私でも不安なく走行できた。
そしていよいよひとりずつ走行。私は3本ともパイロンスラロームに挑戦した。1本目はおっかなびっくりの37秒。「パイロンの近くを通ることを意識して、次はもっと思いっきり走ってみて!」と吉田さん。
このように走行後はタイムを教えてもらえるうえ、中谷さん、吉田さんから次の走行に向けてのアドバイスがもらえるのだ。ちなみにこの日、吉田さんが現行WRX STIで叩き出した参考タイムは25秒!
2本目はラインを意識し、勇気を出してアクセルを踏み、なんとか30秒フラットまで縮めることができた。じつに7秒の短縮だ! 「ラインはいい感じ! 次はVDC(横滑り防止装置)を切って挑戦してごらん」と言われ、不安がる私をよそに吉田さんの手によってVDCがオフに……!
ギヤチェンジのタイミングなども教えてもらい、最後の走行に移る。その甲斐あって3本目は自己ベストの29秒をマーク。「ラインも思い切りも良くなってるよ!」と吉田さん。走るたびに指導やアドバイスが受けられ、次の走行の目標が設定できるため、1本走るごとに成長を実感できた。やはりスポーツ走行は楽しい!
次回の開催は2019年3月15日に決定!
続いてはいよいよ富士スピードウェイ本コースでの走行だ。まずは中谷さん、吉田さんの運転に同乗し、コースやラインを確認。
車両はメルセデス・ベンツCLA A45 AMG、フォルクスワーゲン・アルテオン・Rライン、アルファロメオ・ジュリアQ4 VELOCE、スバルWRX STIの4台が用意されており、このなかから好きな車種1台に乗ることができた。
自分の所有するクルマのライバル車を選ぶひともいれば、乗ったことのない車種を選ぶひとなど、皆それぞれの思いで車種を選択。普段なかなか乗る機会のないモデルに触れられるところも、このレッスンの魅力だ。
私はといえば、オシャレな感じのするアルファロメオ・ジュリアQ4 VELOCEに乗ってみようか、はたまたこのなかで1番ハイパワーなCLA A45 AMGが良いかという考えが頭をよぎりながらも、気がつけばWRX STI乗車希望者の列へと足を運んでいた……。もはや身体に流れるスバリストの血には抗えないことを悟った。
続いて中谷さん、吉田さん先導で、参加者が連なって走る慣熟走行。スラローム同様、このような流れでしっかりコースを確認したのち、本走行に移る。
本コースの走行は20分×3本。走行が1本終わるごとにタイムの確認、中谷さん、吉田さんから全体へフィードバック、また個人的に自由に質問する時間が設けられる。
1本目の走行は富士を初めて愛車で走ることと、ホームストレートで初めてリミッターに当たるまで回すという体験に興奮が止まらなかった。だがラインについては上手くいかず。
走行後ラインを習得すべく、間違えていたクリッピングポイントや、もっとコース幅を広く使うべき場所などについてレクチャーを受けた。
講師の中谷さん、吉田さんは参加者の走行の様子をモニターで確認してくれているため、「2周目の1コーナーのラインは良かったよ! プリウスコーナーはもっと内側を走って」などと教えてもらえるためとてもわかりやすく、ためになる。
2回目の走行では指導を受けたことにより、ラインがわかってきた。次に課題だと感じたのはコーナー手前でのシフトダウンやブレーキングのタイミングが合わず、姿勢が乱れて上手く曲がれないことだ。
これについても中谷さんからアドバイスを受ける。「乾ちゃんのレベルとクルマだったらこのあたりでブレーキを踏めば大丈夫! あとハンドルを切っている時は一番走行抵抗が大きくて馬力をかけてもクルマに力が伝わらないから、ハンドルを戻して内輪差を小さくしながら徐々にアクセルを踏んで立ち上がっていって」などと運転レベルやクルマに合わせた指導をしてくれるためとても心強い。
ラストとなる3本目の走行はこの日教わったことをすべて思い出しながら挑む。初めよりも明らかに4WDのクルマの動きを理解しながら操作できていることに気づいた。1回目の走行では2分29秒だったが、回を追うごとにタイムも縮んでいき、最終的な自己ベストは2分21秒となった。
このような流れで無事に事故もなくドライビングレッスンが終了した。参加する前はなんとなく、このレッスンの参加者はハイレベルな人ばかりで、講習の内容も難しく私のような初心者はついていけないのではないかという不安を抱いていた。
しかしそのような心配は無用! このレッスンは実際にお手本をみてから実践、さらにいつでも質問できるという環境が整っており、それぞれのレベルにあわせたクルマの特性の理解やドライビングスキルの習得が可能だったのだ。
また今回女性の参加は私のみだったが、不慣れでも手厚く教えてもらえるうえ、講師の中谷さんと吉田さんは優しくフレンドリー。ドランビングレッスン全体も和気あいあいとした雰囲気なので、女性ひとりなどでの参加などもまったく問題ナシ!
そして2リッターターボ4WDオーナーに朗報。次回の開催が2019年3月15日(金)に決定した! 初心者にも、もっとドライビングスキルを磨きたいといった上級者にも、この2リッターターボ4WDというカテゴリーに的をしぼったレッスンは有効だろう。
参考までに今回の参加費用は、富士スピードウェイでスポーツ走行をする為に必要な”FISCOライセンス”を持っている人が23,000円、持っていない人が29,700円。さらに49,400円でドライビングレッスンに参加しながらこのFISCOライセンスを取得することが可能。FISCOライセンス取得料金は通常42,700円であるため、参加料とFISCOライセンス取得をセットしたこのプランはかなりお得といえるだろう。
※次回の参加費用や条件は未定。今回とは変更となる可能性有り
次回の詳細は決まり次第、富士スピードウェイのイベント情報にアップされるので要チェック。またこちらWEB CARTOPでもお知らせしていきたい。
http://www.fsw.tv/
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?