法規制やニーズの違いを理解しよう
いまや日常生活に当たり前のように存在するe-BIKE(電動アシスト自転車)ですが、近年、ペダル付きの電動バイク、いわゆるモペットのような電動バイクが登場したことによって、「電気モーターが装着された2輪車すべて」がe-BIKEと呼ばれる風潮があるようです。見た目が似ていても、電動アシスト自転車とペダル付き電動バイクはまったく違う乗りもの。あらためてその違いを確認しましょう。
【画像】警察庁が注意喚起「ペダル付き電動バイク」の画像を見る(6枚)
まずペダル付き電動バイクは、搭載される電気モーターによって、ペダルを漕がなくてもモーターの力だけで走行が可能です。これはモペットやスクーターに似た感覚で利用できるため、都市部での移動手段として人気があります。急な坂道の多い地域での使用にも適しており、ペダルを漕ぐ必要がないため、体力に自信のない人にも優しい乗りものです。
一方の電動アシスト自転車は、ペダルを漕ぐ際にモーターがその力を補助(アシスト)する仕組みです。モーターの力だけで走行することはできず、前へ進むにはペダルを漕ぐ必要があります。通常の自転車に近い乗り心地を提供しつつ疲労が少なく、通勤や買い物など、日常生活の中で軽い運動を兼ねた移動に最適で、健康維持にも貢献します。
いずれも似たような外観ですが、日本では、ペダル付き電動バイクと電動アシスト自転車は異なる法的扱いとなります。
ペダル付き電動バイクは原動機付自転車(いわゆる原付)として分類されるため、ナンバープレートの取得や保険加入(いわゆる強制保険)が必須です。走行には運転免許が必要で、ヘルメットの着用も義務付けられています。
対して、電動アシスト自転車は自転車と同じ扱いのため、ナンバープレートや強制保険などはなく、ヘルメットの着用は努力義務で運転免許もありません。ただし、モーターの補助力には制限があり、一定の速度に達すると補助が停止する仕組みになっています。
ちなみに、ペダル付き電動バイクにも電動アシスト自転車にも使われているバッテリーには寿命はあるので、いずれ交換のタイミングがやってきます。維持コストを考慮するうえで認識しておくとよいでしょう。
日本のe-BIKEはすでに成熟した感がありますが、モペットに限らない電動バイク全般では今後も技術革新が期待されており、とくに、スマート技術の導入が進むと予想されています。
GPSナビゲーションや盗難防止機能、アプリを通じたパフォーマンストラッキングなどが一般的になると考えられ、これによって安全性や利便性がさらに向上し、ますます多くの人に受け入れられるようになるのではないでしょうか。
総じて、電動バイクと電動アシスト自転車は、それぞれ異なるニーズに応える乗りものです。その違いを理解したうえで、自分のライフスタイルに合った選択をすると良いでしょう。
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みんなのコメント
日本だと次世代電動アシスト自転車が伝わりやすいかも?
あくまで商売都合の名前。定義はない。