2021年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第3大会(レース7~9)が富士スピードウェイで9月25日~26日にかけて開催され、3人のドライバーが勝利を分け合った。
全5大会15レースで競われる2021年のFRJも、富士大会で折り返しとなった。レース7はスタートで2番グリッドの三浦愛(Super License)が抜群の蹴り出しを見せホールショットを奪うものの、2周目のTGRコーナー(1コーナー)でポールポジションスタートの古谷悠河(TOM’S YOUTH)が抜き返し、その後はぐんぐんと後続との差を広げていく展開に。最終的に2位以下に13.7秒もの大差をつけた古谷が今季2勝目を飾った。2位にはオーディションを勝ち抜いての参加となった澤龍之介(D'station Racing)が入り、3位は三浦となった。
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レース7と同日に行なわれたレース8では、ポールシッターの古谷がまたも出遅れてしまい3番手に後退。澤がトップに立ち、それを三浦が追いかけていった。その後は澤と2番手に上がった古谷との息詰まるバトルが繰り広げられたが、8周目のコカ・コーラコーナーで2台は接触。澤に押し出される格好となった古谷はスピンを喫して順位を落とした。
澤は最終的にトップでチェッカーを受けたものの、暫定表彰式の後に古谷との接触に関して30秒のタイム加算ペナルティを受けてしまい、優勝は幻となった。これにより三浦が繰り上がりで初優勝を挙げ、小川颯太(SUTEKINA RACING TEAM)が2位、塩津佑介(SUTEKINA RACING TEAM)が3位に入った。
レース9のポールポジションは三浦。三浦はトップで1コーナーを抜けたものの、後続で接触事故が発生したことによりセーフティカーが出される波乱のスタートとなった。レース再開後に猛チャージを見せたのは澤。小川、三浦を次々とオーバーテイクしてトップに浮上した。その後は雨も降り始めたが澤は首位をキープしてトップチェッカー。144人のドライバーが参加したオーディションを勝ち抜き、シートを獲得した澤がそのチャンスを見事にものにした。2位は古谷、3位は三浦だった。
今季のFRJは3大会を終えて、オーバーオールのポイントランキングは古谷が170ポイントでトップ。三浦が139ポイントでそれを追いかける展開となっている。ジェントルマンドライバーによる激しい争いが繰り広げられているマスタークラスは、田中優暉(イーグルスポーツ)がトップだ。
なお第4大会は10月9日にスポーツランドSUGOで開催予定となっている。
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