専用2.2Lエンジンを積んだ22B STiバージョンは400台限定の激レア車
手島 彰さん、という名前を見たり聞いたりしたときに、初代「インプレッサ」のデザイナーだ! とすぐさま分かった人は根っからのスバル好きだろう。手島さんは、筑波大学を卒業後、1989年4月に富士重工業に入社。デザイン室のエクステリアデザインチームに所属し、初代インプレッサシリーズのスタイリングを担当した。世界ラリー選手権で活躍した高性能モデル「インプレッサWRX」などのデザインを手がけたことでも有名だ。
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デザイナー手島 彰さんが22Bで「前橋クラシックカーフェスティバル」に参加
そのようなレジェンドが2023年5月28日に道の駅 まえばし赤城にて開催された「前橋クラシックカーフェスティバル」(主催:伊香保おもちゃと人形自動車博物館)に、愛車の「インプレッサ22B STiバージョン」を駆って参加したため、会場は大盛り上がり。自身でデザインしたTシャツやキャップを着用した手島さんにサインをもらうファンの列に並んで、インタビューしてきた。
「過去の愛車も初代インプレッサのGC8などです。R53型のミニ クーパーSもありました。現在も2014年に購入した1998年式インプレッサ22B STiバージョンと一緒に、複数台のGC8を所有しています。私は初代インプレッサシリーズの外観のデザインを手がけました。2ドアクーペのリトナをベースとしたWRカー、そして、そのロードモデルである22Bが初代インプレッサシリーズの最高峰なので、22B STiバージョンを購入しました。いま、初代インプレッサファンのためにライフスタイルグッズをデザインし、販売することもしています」
GDB用のステッカーも手島さんがデザインしたもの
この22Bを泣く泣く手放すことになった前オーナーが、偶然にも手島さんが手がけたモノが好みで、その手島さん本人がコンタクトしてきたことで驚き、惜しみながらも快く愛車を託してくれたのだという。譲り受けた22Bは各部が本来の仕様とは異なり、手島さんスペシャルのようになっているが、あえてそのままにしているそうだ。
「22Bの発売時には、すでにベースとなった市販WRXが後期用のリアコンビランプを装備していました。しかし、世界ラリー選手権3連覇目の1997年仕様のWRカーは、私がデザインを手がけた前期用のリアコンビランプだったのです。いま私のところにある22Bは、前オーナーがリアコンビランプをWRカーと同じ仕様に変更しています。ということで、22Bは本来ウインカーレンズの色が白ですが、前期タイプのオレンジになっています。そして、ドアにニュルブルクリンクのコースをイメージしたGDB型限定車用のステッカーが貼ってありますが、これは私がスバル退社後にフリーになり、STiから依頼されてデザインの仕事を始めた時期にデザインしたものです」
伝説のテストドライバー辰己英治さんとの交流も
STiオプションマフラー、スピードラインのマグネシウム製18インチホイールやブルーのマッドフラップなどを装備している手島さんの22Bは、エクステリアにラリーテイストをプラスしている点が特徴だ。インテリアもスパルコのステアリングホイール、280km/h仕様スピードメーター、STiオプションシートなどを装備しており、レーシーな雰囲気になっている。よく見たらダッシュボードにサインが描かれていたので、誰のサインなのかを確認してみたら凄かった。
「ダッシュボードのサインは、初代レガシィの操縦安定性を任された伝説のテストドライバーで、現在はニュルブルクリンク24時間耐久レースの総合監督などでも有名な辰己英治さんが描いたものです。前オーナーがイベントで辰己さんにサインをもらったらしく、この22Bを譲ってもらうときにサインはそのままでいいですか? と言われました(笑)。22Bのサスペンションセッティングも辰己さんによるものです。
スバルSTIの限定車、Sシリーズのロゴや専用部品なども私がデザインを手がけていましたが、その限定車の中のいくつかの車両のセッティングも辰己さんが担当していて、一緒に仕事をしたことがあります。ということで、もちろん、サインはそのままにしています。辰己さんは大先輩ですが、スバルの社員時代から友人でもあります。一緒に富士での軽自動車耐久レースにも参戦しており、3年前にわが22Bで辰己さんのご自宅に遊びに行きました」
* * *
愛車との一番思い出深いエピソードが「GC8オーナーとのコミュニケーション」だと語ってくれた手島さんは、これからも初代インプレッサファンのためにさまざまなエピソードやライフスタイルグッズを提供してくれるだろう。
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みんなのコメント
カッケー❗️
やっぱスバルは最高だよな❗️チワワ❗️