現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型GRカローラは想像以上にスゴかった!──本命“モリゾウエディション”に刮目せよ!

ここから本文です

新型GRカローラは想像以上にスゴかった!──本命“モリゾウエディション”に刮目せよ!

掲載
新型GRカローラは想像以上にスゴかった!──本命“モリゾウエディション”に刮目せよ!

トヨタのベストセラーである「カローラ」をベースに、本格的なホットハッチに仕立てた「GRカローラ」がついに発表された! 実車を見たモータージャーナリストの小川フミオがリポートする。

1.6リッターで300ps超!

新型BMW X1登場──ドイツのコンパクトSUVが変貌を遂げた!

これはなんとしても乗りたい! と、思うモデルが出た。2022年6月1日にTOYOTA GAZOO Racingが発表した「GRカローラ」だ。304psと超ハイパワーで、レースもいけちゃう仕様。しかも、そのうえをいく本格派「GRカローラ モリゾウエディション」も用意するというからスゴい。

GRカローラのベースモデルである「RZ」は、1.6リッターで300ps超というおどろくべき高性能ハッチバック。224kW(304ps)の最高出力と、370Nmの最大トルクを誇り、6段マニュアル変速機を介して前後のタイヤを駆動する。

さらに、1618cc直列3気筒ガソリンターボ・エンジンの最大トルクを400Nmに上げるとともに、車重を30kgも軽量化し、4ドアながら2シーターにした、より高性能仕様がGRカローラ モリゾウエディションだ。

こちら、トルセン式LSDや、4ポッド対向キャリパーのフロントブレーキ(リアは2ポッド)、1速から4速までをさらにクロースレシオとし、最終減速比も下げ、専用のダンパーを装備し、タイヤもひとサイズ太い専用の245/40R18のミシュラン「PILOT SPORT CUP 2」となる。

注目のモリゾウエディション

開発のスタートは、「レースに勝つために鍛えたクルマを市販化するというモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを実践したもの」、とTOYOTA GAZOO Racingでは説明する。

海外では、225kW(306ps)の最高出力を誇るメルセデスAMG「A35 4MATIC」(708万円)をはじめ、225kW(306ps)のBMW 「M135i」(655万円)、228kW(310ps)のアウディ「S3スポーツバック」(667万円)と、ドイツ製ホットハッチが見つかる。

GRカローラ RZと同モリゾウ・エディションの価格は未定とのことで、そこの比較は出来ないものの、これらと、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を304psのエンジンと組み合わせたGRカローラが真っ向からぶつかることになる。

外観は、大きく張り出したフェンダー、盛り上がったエンジンフードのバルジ(ふくらみ)、大きくオフセットしたタイヤ、排圧を逃がすための3本出しマフラー、ホイールハウス内からの空気を逃がすエア・アウトレットと、スポーツモデル好きには見るべきところが多い。

モリゾウエディションはさらにスゴい。なにしろ、開発コンセプトは「お客様を魅了する野性味」。コーナリング性能の向上により気持ちが昂ぶり、ずっと走らせていたくなる走りの味を追求した、という。

モリゾウエディションは、軽量化のためにドアは4枚のままリアシートをとっぱらってしまい、そこにはスペアタイヤが4本収納できるようになっている。さらにフェンダーは専用で、ルーフもカーボンファイバー製。フロアの一部も専用のディファレンシャルギアにスペースを確保するため、RZと異なるパーツという凝り方だ。

幅広い層がターゲット

「ショートホイールベースのGRヤリスの場合、限界まで追い込むにはそれなりの腕が必要です。その点を考慮して、GRカローラはより広い層のユーザーに楽しんでいただくことを念頭に置きました」

TOYOTA GAZOO RacingのGR車両開発部に籍を置く坂本尚之主査は、GRカローラの市場性が大きいことを発表会場で教えてくれた。

「しかも、ロングホイールベース(2640mm)なので、乗り心地もそれなりによいし、4ドアなので、ツーリングにだって使っていただけます」

いっぽう、坂本氏は、このエンジンをベースに水素を燃料に使う「カローラ・スポーツ」がスーパー耐久レースで活躍している事実を指摘。「モータースポーツは未来につながる技術のテストベッド」と、語る。

200kW(272ps)の1.6リッターエンジンに、やはり「GR-FOUR」なる4WDシステムをそなえたGRヤリスを参考に、GRカローラRZ(そしてモリゾウ・エディション)はいかなるクルマかを想像すると、“超”がつくほどパワフルな性能を、適度に洗練された乗り心地などと組み合わせている点において、先述のドイツの競合と渡り合えるクルマに仕上がっているのではないか。

なにかと期待できそうながGRカローラだが、あいにく、RZもモリゾウエディションも、ともに、価格や発売時期は未定。

最初に買ったクルマということもあって、モリゾウ氏(豊田章男CEO)もカローラには思い入れが強いようであるが、カローラを知らない世代にとっても、このスーパーホットハッチ(高性能のハッチバック車)は大いに気になるだろう。

文・小川フミオ  写真・小塚大樹

こんな記事も読まれています

伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
レスポンス
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
WEB CARTOP
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
Merkmal
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
くるまのニュース
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
バイクのニュース
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
motorsport.com 日本版
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
レスポンス
シボレー コルベット【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
シボレー コルベット【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-1「JB64のシートを移植しよう」
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-1「JB64のシートを移植しよう」
グーネット

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村