Ford Mustang Mach 1
フォード マスタング マッハ1
BMW 8シリーズに稲妻の閃光を思わせるカラースキームを与えた「ゴールデン サンダー エディション」が登場
シェルビー GT350やGT500のパーツを共有
伝説の「マッハ1」の名が帰ってくる。サーキット走行を念頭に置いて開発した現行マスタングのハイパフォーマンス仕様となる模様で、2021年春より北米及びカナダの販売店に並び始めるという。
心臓部に積む5.0リッターV型8気筒自然吸気エンジンは、最高出力480hp/7000rpm、最大トルク570Nm/4600rpmというパフォーマンスを誇る。インテークマニホールドやオイルフィルターアダプター、オイルクーラーなどはシェルビー GT350のコンポーネンツを共有している。
GT系の逞しい足まわりを移植
レース部門を司るフォード パフォーマンスの知見を多く注ぎ込み、フロントエンドはエアロダイナミクスを追求したデザインを採用。フォード パフォーマンス製のパーツも積極的に投入している。
ステアリングシャフトやスタビライザー、フロントのスプリング、ブレーキブースター、電動パワステやダンパーのセッティングはマスタング GTのハイパフォーマンス仕様に合わせており、リヤのサブフレームやトーコントロールリンク、ミシュランのパイロット スポーツ 4タイヤはシェルビー GT500と同じものを採用した。
MTには初めて自動レブマッチ機能を搭載
V8エンジンに組み合わせるのは、シェルビー GT350にも搭載するトレメック製の「3160」6速マニュアルトランスミッション。初めて自動レブマッチ機能を備えるとともに、GT350のオイルクーラーやマスタングGTのツインプレートクラッチ、ショートストロークのシフトレバーなどを採用した。
MT仕様には“ハンドリング パッケージ”を装着することも可能。フロントスプリッターやフロントのフェンダーアーチモール、マグネシウム製のガーニーフラップ付きスポイラー、リヤのタイヤディフレクターなど、シェルビー GT350の“武装”を共有する。
オプションで“セレクトシフト”機能付きの10速ATを選択することもできる。こちらもトルクコンバーターに改良を加えたうえで専用のセッティングを施すなど、マッハ1のパフォーマンスにマッチするよう最適化。冷却効率も75%高めている。
ボディ下部まで徹底追求したエアロダイナミクス
ボディ下部にはマスタング GTよりも20インチ(508mm)長いカバーを配置し、空気の流れを最適化。カバーに備えた大型のウイングはダウンフォース量を増やすとともに、ブレーキ冷却を促す形状としている。
ダウンフォース量はマスタングGT比で22%アップ。さらに、“ハンドリング パッケージ”を装着すると150%分ほども跳ね上がるという。
オリジナルを思い起こさせる表情と足元
3次元構造のメッシュグリルやシャークノーズ、グリル内に収まる丸形ランプを思わせる意匠など、オリジナルのマッハ1を強く思い起こさせるデザインを取り入れている。
標準装備のホイールは、やはりオリジナルが装着していた「マグナム500」を彷彿させるデザインを採用。フロントが19インチ×9.5J、リヤが19インチ×10Jという構成となる。より走りを重視した“ハンドリングパッケージ”装着車の場合はフロントが19インチ×10.5J、リヤが19インチ×11Jとなり意匠も異なる。
マッハ1の復活にうってつけのタイミング
ボディサイドとボンネットにあしらわれるサテンブラックのストライプアクセントは、レッド、ホワイト、オレンジのボディカラーに組み合わせることができる。外板色のラインナップは豊富で、他にも専用のファイタージェット グレイを始め、アイコニック シルバー、シャドウ ブラック、オックスフォード ホワイト、ヴェロシティ ブルー、ツイスター オレンジ、レース レッド、グラバー イエローを用意する。
インテリアはレザー基調で、アルミニウムのパーツをアクセントに配置。オプションで12.3インチのディスプレイを内蔵したデジタルメーター、ホワイトの球形シフトノブ、シャシーナンバーを刻印したバッジなどを装備するこもできる。
フォードのジム・ファーリーCOOは語る。
「大胆なスタイリング、素晴らしい加速とスピード。マッハ1はその全てを物語っています。この特別なマスタングは、オーナーの方々やエンスージアスト、ファン、そしてもちろん私をも笑顔にしてくれるクルマ。だからこそ、いまがマッハ1の復活に最高のタイミングであり、世界に羽ばたかせるときなのです」
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