■めちゃ便利な「スマートキー」で「注意しないといけない」点とは
近年ほとんどの新型車に装備される「スマートキー」ですが、クルマのドアの鍵を施錠・開錠するだけでなく、様々な機能がついているものがあります。
どのような機能があるのでしょうか。
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スマートキーは、1999年発売のホンダのFRスポーツ「S2000」といわれ、本格的に普及し始めたのは2003年の2代目トヨタ「プリウス」からと言われています。
メーカーによってこの機能の呼び名は異なり、例えば日産では「インテリジェントキーシステム」、トヨタでは「スマートエントリー&スタートシステム」といいます。
スマートキーは、キーを身につけている状態であれば、ドアノブやドアについているボタンに触れるだけで施錠・解錠が完了する便利なものです。
クルマのエンジンも、鍵を刺さずに始動可能で、スムーズにクルマを動かせるため、カバンやポケットから鍵を探す手間も省けます。
さらに、もしもキーの電池がなくなった場合でも、スマートキーには通常の鍵が内蔵されているのでクルマに乗れなくなることもありません。
ほかにも、鍵の施錠・開錠やエンジンの始動以外にも、便利な機能として、鍵の閉じ込めを防止する機能やトランクや一部のドアのみを開錠することも可能です。
このように便利な機能がある一方で、スマートキーを使用する上での注意点があります。それが盗難被害です。
スマートキーが発信しているわずかな電波を悪用する「リレーアタック」という盗難方法が問題となっています。
リレーアタックとは、スマートキーから発信された電波を特殊な機械によって中継し、ドアの開閉をする手口のことです。
盗難を防ぐためには鍵の保管方法が重要になります。
リレーアタックの防止方法について、日産のディーラー担当者は次のように話しました。
「近年リレーアタックによる盗難被害が増えていますので、キーの保管方法や使い方に関して、ユーザーの方に説明させていただいております。
リレーアタックを防止してくれるキーケースが販売されているので、積極的に使用すると盗難を防げるかと思います」
他にも、鍵を蓋つきの缶ケースに保管することも有効です。缶にしまうことで、電波を遮断することが可能です。
■意外と知らない!? 「スマートキー」の便利な機能とは
また、鍵に関する機能や扉の開閉の他にも、スマートキーには便利な機能がついています。
スマートキーから発信されている電波の受信を停止して、電池の消耗を抑える「節電モード」に設定する事ができます。
旅行や出張などで長期間、クルマに乗る事がない場合などに利用することで、不安を減らすことができるかもしれません。
実はこのモードは電波の受信ができなくなるため、先ほど述べたリレーアタック対策にも効果的です。
車種により設定方法や設定ができるかどうかは異なるので、説明書などを確認しましょう。
また、日産「アリア」や「セレナ」では、無人でもクルマをスマートキーで操作する事が可能です。
この機能を「プロパイロットリモートパーキング」といいます。
スマートキーでクルマを前後に動かす事ができ、狭い駐車スペースでも、クルマから降りて簡単に操作ができます。
前出の担当者はこのシステムについて、次のように話します。
「駐車時の車間が狭くなりそうな時や、トランクが開けられない場合にクルマを前後に動かせるので、自宅の駐車場が狭い方からとてもご好評です」
ちなみに近年では、スマートキーが進化し、スマートフォン上で様々な操作が可能となった「デジタルキー」も登場しています。
デジタルキーでは、スマートフォンがクルマの鍵になるもので、鍵のシェアを容易にします。
万が一鍵を忘れてしまった場合でも、スマートフォンを持っていればクルマに乗る事ができるようになります。
ただし、インターネット通信圏外やスマートフォンの充電残量がなくなった場合などは機能利用ができなくなる場合があるので、スマートキーを常に携帯する必要があります。
※ ※ ※
今や、多くの車に普及しているスマートキーは扉の開閉のみならず、多くの機能を兼ね備える便利なものとなりました。
便利な一方で、いざ使えなくなった時の対応を確認しておくことや、盗難被害などには注意が必要です。
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みんなのコメント
car viewの記事じゃ仕方ないか。