トヨタのフラッグシップ4WDに位置するステーションワゴン型の新型ランドクルーザーが発売。ダカールラリー起点の「GRスポーツ」も新設定
トヨタ自動車は2021年8月2日、旗艦4WDモデルでステーションワゴン型の新型ランドクルーザー(300)を発売した。
HVコンパクトカーのトヨタ・アクアが全面改良。燃費は従来型比で最大約20%アップの35.8km/リットルを実現
車種展開は以下の通り。
■ガソリン車
GX(乗車定員5名):510万円
AX(乗車定員7名):550万円
VX(乗車定員7名):630万円
GRスポーツ(乗車定員7名):770万円
ZX(乗車定員7名):730万円
■ディーゼル車
GRスポーツ(乗車定員5名):800万円
ZX(乗車定員5名):760万円
メーカー自らが「行きたいときに、行きたいところに行って、必ず帰って来られる」世界一ではなく唯一無二の存在、と謳う“陸の巡洋艦”ことランドクルーザー。今回発売された新型ランドクルーザーは、約14年ぶりに全面改良した旗艦ステーションワゴンモデルの第6世代で、シリーズ名は300系を名乗る。開発テーマは(1)ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を進化させつつ継承する、(2)世界中のどんな道でも運転しやすく疲れにくい走りを実現する、と掲げた。
基本骨格に関しては、「GA-F」と称する新設計のプラットフォームを採用。最新の溶接技術の活用などにより高剛性(従来型比+20%)かつ軽量に仕立てたラダーフレームと、高張力鋼板の採用拡大やボンネット/ルーフ/全ドアパネルをアルミニウム化した新設計ボディを組み込み、車両全体では従来モデル比200kgの軽量化を達成する。合わせて、パワートレインの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動するなどして、低重心化や重量配分の最適化を図った。
新開発のサスペンションは、フロントがハイマウント・ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング、リアがショックアブソーバーの配置を見直したトレーリングリンク車軸式コイルスプリングで構成。また、路面状況や運転操作に応じてショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension。ZX/GRスポーツに標準装備)には、新たにリニアソレノイドタイプを組み込み、操縦安定性と乗り心地の両立を実現する。一方、操舵機構には過酷な環境下での使用に耐える油圧式パワーステアリングに電動式の操舵アクチュエーターを組み合わせた新設計の操舵アクチュエーター付パワーステアリングを採用(ZX/GRスポーツ/VXに標準装備)。そして、制動機構にはブレーキペダルの操作量をセンサーで検出し、最適な制動力を油圧ブレーキで創出することでよりリニアな制動特性が得られる電子制御ブレーキシステムを設定(ZX/GRスポーツ/VXに標準装備)した。
ランドクルーザーらしく、悪路での走破性を高めるサポート機能を導入したこともトピックだ。具体的には、オフロード走行においてタイヤの空転によるスタックや、駆動力不足による失速が起こりやすい路面状況に応じた走行支援を、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)から選択できるマルチテレインセレクト、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを採用。また、12.3インチディスプレイにはオフロード情報表示画面を新設し、傾斜計、デフロックのオン/オフ、アクセル・ブレーキワークなどを大画面に表示することで、車両の状態を直感的に把握することを可能とした。
パワーユニットについては、新開発のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHCマルチホール直噴インジェクタ付D-4STガソリンツインターボエンジン(最高出力415ps/5200rpm、最大トルク66.3kg・m/2000~3600rpm)と、F33A-FTV型3345cc・V型6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼル可変ノズル付2ウェイツインターボエンジン(最高出力309ps/4000rpm、最大トルク71.4kg・m/1600~2600rpm)を採用。また、トランスミッションにはギアステップのクロス化や全体のギアレシオのワイドレンジ化を果たした新開発のDirect Shift-10AT(電子制御10速オートマチックトランスミッション)を組み合わせ、ガソリンとディーゼルそれぞれのエンジン向けに駆動力特性と変速タイミングを最適化する。一方、駆動機構にはセンターデフ付フルタイム4WDを配したうえで、リアタイヤのトラクション性能を確保するトルセンLSDを設定(ZXに標準装備)した。
内外装のデザイン面に関しても、ランドクルーザーらしいオールラウンド性を最大限に重視する。
車両パッケージは悪路走破性に重きを置き、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズや対地障害角を従来型(200)と同レベルで仕立てる。数値としては、アプローチアングル32度、デパーチャーアングル26度、ランプブレークオーバーアングル25度、最大渡河性能700mm、最大安定傾斜角44度、登坂能力45度を実現した。
外装デザインについては、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、キャビンを後ろ寄りに配置する“キャビンバックワードプロポーション”で構成。また、3連のLEDランプとL字型のデイタイムランプを配したヘッドライトや存在感を増したフロントグリル、大きな凹みを設けて衝突安全性能と前方視界の両立を図ったエンジンフード、障害物をいなす造形とした前後バンパー下部、直線と曲面を巧みに融合させたボディライン、スクエア形状のリアゲートに凹型に光るLEDリアコンビネーションランプなど、随所に斬新なアレンジを採用して新世代の“陸の巡洋艦”を主張する。ボディカラーは鮮やかなプレシャスホワイトパールを新設定したほか、ホワイトパールクリスタルシャイン/グレーメタリック/ブラック/ダークレッドマイカメタリック/アバンギャルドブロンズメタリックを用意した。
内包するインテリアは、悪路の走行状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルやスピード・エンジン回転・燃料・水温・油圧・電圧が直感的に視認できる6針式のメーターを組み込んだうえで、各種スイッチ類を走行・駆動系、オーディオ系、空調系など機能ごとに集約して配置。同時に、ドライブモードセレクトやマルチテレインセレクト、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロールのモードセレクトを1つのダイヤルに統合し、モニターを見ながら操作できる最適な位置にレイアウトした。キャビン空間自体は、フロント着座位置を後方に移動しつつ、セカンドおよびサードシートの構造・配置を見直して、居住性・荷室容量の向上と衝突安全性能を両立。とくにサードシートはフロア格納式とすることで、荷物の積載性を向上させる。ZX(ガソリン車)/GRスポーツ(ガソリン車)/VXには、サードシートの電動格納・復帰機能も内蔵した。
機能装備のグレードアップを図ったことも、新型ランドクルーザーの訴求点だ。まずセキュリティ面として、指紋認証スタートスイッチをトヨタ車として初採用(ZX/GRスポーツ/VX/AXに標準装備、GXにオプション)。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みとする。一方、使用性および快適性の面では、快適温熱シートおよびシートベンチレーションをフロントシートに加えてセカンドシートにも装備したほか、両開き機構を採用した幅広で機能的なセンターコンソールBOX(クールボックス機構をオプション設定)、運転席側吹き出し口から室内へ放出される「ナノイーX」、高精細な12.3インチのワイドタッチディスプレイ、最大3名分の室内設定(ドライビングポジション、エアコン等の室内設定、メーター等の表示設定)が記憶できるマイセッティング、リアバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアが自動開閉するハンズフリーバックドアなどを採用した。
先進安全性能の強化にも抜かりはなく、最新の「Toyota Safety Sense」を導入する。具体的には、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知して衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティ、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能などを追加。さらに、駐車場での前後障害物や後退時の接近車両、および歩行者を認識して事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用する。オプションとして、障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知するとクルマの加速を抑制するプラスサポート、リアウォッシャースイッチと連動してバックカメラに付着した汚れを落とす「カメラ洗浄機能」、道路とクルマ、クルマ同士が通信して死角のクルマや歩行者の存在、緊急車両の接近等を知らせるとともに、よりスムーズなクルーズコントロールの追随走行を可能とするITS Connectなども設定した。
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みんなのコメント
個人的に思うけど、今の令和時代のランクルは、陸の巡洋艦と言うより、豪華客船じゃあないかな・・?
質実剛健・・この言葉が似合うのが、ランクルだったと思うけど・・・。
車体に・・かすり傷が一つ付いただけで、ガミガミ言う・・ヤワな高級車になった気がする(・∀・)