『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、雨の日のドライブと純正サスペンションに関するお話。
3度も延期した定期点検
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フェラーリ・クラシケ取得を決めたのは以前書いた通り。フェラーリ・クラシケとは、フェラーリ社の公式認証プログラムだ。対象は生産から20年以上経過したモデル。オリジナル状態を保っている車両に対し、フェラーリ社が有償で鑑定書を発行する。
【前回のお話】Vol.60 612スカリエッティのオウナーに会う
ボクの360モデナは、ほぼオリジナルだ。前オウナーが手をくわえたのは社外品のフロントリップとサイドストライプ、そしてサスペンションだ。
フロントリップとサイドストライプは取り外すだけなので比較的簡単なはず。問題は、足まわりだ。純正品に戻さなくてはいけない。前オウナーが残した純正品は、状態をまともにチェックしていないので、はたしてクラシケ取得に耐えうる状態かは不明。そもそも、純正品であるかどうかはきちんと調べていないので、もしかすると純正品ではないかも……。
まずは、純正品と“思われる”サスペンションを、フェラーリ横浜サービス・センターに持ち込むことに。あわせて1年点検整備をお願いした。
センターにクルマを持ち込む日はあいにくの雨。「嫌だなぁ」と、思いつつ、360モデナを走らせることに。すでに入庫日は2度も延期している。理由は、いずれの日も雨だったから。
Vol.59 認定中古車で迷う(後編)
Vol.58 認定中古車で迷う(前編)
ボクは雨の日に、360モデナには乗らない。主治医であるフェラーリ横浜サービス・センターの高橋忠久工場長は「雨の日に乗っても大丈夫ですよ」と言うものの、ベスト・コンディションを維持したいのであれば、乗らないに越したことはないともいう。
わが360モデナは20年前のクルマだから、ある程度の故障はやむを得ない。が、そのリスクは少しでも減らしたい。大好きな愛車に乗れなくなるのは辛いし、費用だってバカにならない。なので、クルマを大切にするべく雨の日は乗らないのだ。
が、これ以上入庫日を延ばすわけにはいかない。昨今の状況をかんがえると、緊急事態宣言が再発令される可能性もないとはいえない。そうなれば、また360モデナを動かせなくなるから、何としてもいまのうちに入庫させたい。
というわけで、強い雨が降るなか、止むを得ずクルマを動かすことにした。
面倒なバッテリー・コンディショナーの取り外し
ふりしきる雨の中、ボディカバーを外すのは大変だ。1枚生地のタイプとはいえ、雨水が染み込んでいるから重い。外したボディカバーの置き場にも困る。
ずぶ濡れになってボディカバーを外したあとは、バッテリー・コンディショナーの配線取り外しだ。これが結構面倒である。
今のフェラーリは、ボディ後端にマグネット式の充電ポートが備わっているので、雨が降っていても取り外しは簡単だ。が、ボクの360モデナにはそんな便利な装備はなく、助手席足元まで引っ張っている。
まずは助手席足元から配線を取り外すためドアを開ける。ドア内張やシートのレザーに雨水が……。こういうときに限って、なかなか取り外せなかったりするからイヤになってしまう。
取り外した配線の先には、水に濡れないようカバーを被せる。あわせて、防水仕様の箱に入れたバッテリー・コンディショナー本体を駐車場裏に運ぶ。
ふだんならこれらの作業は5分程度で終わるのに、この日は2倍の10分ちょっとかかった。屋根付きのガレージがあればこんな苦労はしなくても済むかもしれないが、外置きだからしょうがない。
Vol.57 フェラーリ・オウナー専用のスマホ・アプリとは?
サスペンションが捨てられたかも!?
純正と思われるサスペンションを持って行くべく、実家に立ち寄った。サスペンションは前後4本分あるから、結構なサイズと重さだ。ゆえに、実家に保管している。ボクの自宅マンションは広くないからだ。
納車日以降、サスペンションが入った箱を見た記憶はない。そのまま実家に置いてきたのだ。つまりは約1年3カ月ぶりの対面である。
3階の納戸に向かう。が、あるはずのところにない! たしかここに置いたはず……。近くには、以前換装したスピーカー関連の空箱が置いてある。クルマ関連のモノはまとめて置いてあったのに。
周囲を探したものの、どこにもない。母に訊くと、動かした記憶はない……とのこと。でも、いくら探しても見つからない。
「ヤバい!」
いやな汗が出てきた。なぜなら、純正サスペンションは高価なうえに果たして在庫があるかどうか不明だ。かりに新品を購入して、取り付けた場合は、約100万円かかると以前聴いた。もし、保管したサスペンションが見つからなければ、つまりは捨てられてしまったとしたら、クラシケの取得費用とは別にサスペンション代も必要になる。前述のとおり、ボクの360モデナのサスペンションは社外品だからだ!
プラス100万円はなんとしても避けたい。しかし、必死で探すが一向に見つからない。ありとあらゆる部屋をチェックしたが、出てこない。
そこで、「絶対にないだろう……」と、思いつつ、1階にあるもうひとつの納戸も念のためチェックした。
あらゆる物を廊下にだしていく。すると、奥の方に長細いダンボールが2個あった。手に持つとずしりと重い。開けると、サスペンションがあるではないか!
なぜ置いた記憶のないほうの納戸にあったのかはわからない。家族の誰かが移動したのかもしれない。とはいえ、箱の外に商品名を記載しなかったボクのミスだ。
なににせよ、捨てられていなくてホッとした。なんてたって100万円である。そう思うと、箱がさらに重くなった。読者の皆さんもパーツの保管にはくれぐれもご注意を。
早速、フェラーリ横浜サービス・センターにサスペンションを持ち込み、高橋工場長に見てもらう。「これは間違いなく純正のサスペンションですね」とのこと。しかも、状態は良いという。クラシケ取得用に換装したあとも、問題なく使える可能性が高いそうだ。
クラシケ取得は順調に進みそうな予感がする。が、このあとの1年点検整備で、思わぬトラブルが発覚! はたして、無事に直るのか……。
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文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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ゴミにサスペンションが付いてたの!?