2020年以降のF1誘致を目指し、首都コペンハーゲンでのレース実施を模索していたデンマーク。しかし計画が白紙となりプロモーションをしていた会社が解散してしまい、代替案もないという状況だ。
デンマークのF1プロジェクトは元科学大臣のヘルゲ・サンダーがリーダーとなり、調査と計画立案に数千万円規模の予算が投じられた。
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産業大臣のブライアン・ミケルセンが「ますます開催が現実的になってきている」と語り、元ロータスF1チームのスポンサーをしていたサクソ銀行の創設者であるラース・サイヤー・クリステンセンの支持を得るなど、順調にプロジェクトが進行していたはずだった。
F1上層部とのミーティングでも良好な反応を得られていたものの、9月になってコペンハーゲン市長が、レース開催に公的支援をするつもりはなくレース開催を望まないと表明し、計画が暗礁に乗り上げていた。
そして12月19日(水)、コペンハーゲンでのF1開催をプロモーションしていた会社が解体され、計画は完全に白紙となってしまった。
サンダーは、まだグランプリを開催することに関して国は興味を持っていると語ったが、そのためにはコペンハーゲン以外に適切な場所を見つけなければならない。
「F1に関してポジティブな雰囲気を感じ、他の自治体も自然と反応している」とサンダーは話した。
「十分に実用的で持続可能であり、経済的な条件を満たしている興味深いプロジェクトが、デンマークのどこかで現れたなら、試してみるべきだ」
「我々は(コペンハーゲン市長の)発表にショックを受けた。しかし、コペンハーゲンでのF1開催はできないのだと、すぐに受け入れなければいけなかった。たとえその日以来、ほぼ毎日ポジティブなメッセージを受け取っているとしてもだ」
デンマーク出身のケビン・マグヌッセン(ハース)は昨年、母国でのF1開催についてそれまで考えたこともなかったと語っている。
「デンマークの誰も、そんなことが起こると信じたことはないだろう」
「それは、僕たちが望んでいたことでさえなかった。なぜなら、最近まで誰もそれを考えたことすらなかったからだ」
なおF1は、2020年からベトナムの首都ハノイの公道コースでグランプリを開催することを発表している。
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