バイクブームは高性能なレーサーレプリカ勢が中心。Z2はただの「絶版車」であり、「絶版名車」ブームはまだまだ先のこと。「バイクをZ2から今風のモデルに換えよう」という担当編集者の提案に、楠先生の打った手はまさに逆張りだった!
©楠みちはる/講談社 ※全ての写真及び記事の無断転載を硬く禁じます。
第18回「もう一度、Z2に乗ろう」
ヤングマガジンでの『J物語』も加わったことにより原稿をオトした楠先生(3度目)。
「さすがに『これはマズい』と思い、頭を丸めます(五分刈り)。帽子を被り編集部に行き、バッと帽子を取り笑いに変えて、なんとか評判はオトさずに済みました。
この頃『ララバイ』は映画になっていました。ジャニーズ(少年隊)が主演です。この映画には僕もワンカット出ているのですが、少し伸びた五分刈りです」。
楠先生としげの秀一先生が同じVT250Fを購入したことは既に述べたが、二人のVTに対する気持ちは全く違っていた。
「81年の1月に彼が僕の部屋に来た時、ヤマハの125に乗っていると言っていて、その125からVTへの乗り換え。それは衝撃だったでしょう。同時にバイクの世界が大きく開けたと思うんです。
ここに違いがありましたね。彼はVTで始まり、僕はVTで終わろうとしていたのです。出会ったとき僕は24歳で彼は23歳。僕が『バイクはもう分かった』と思っている時、彼は『これから分かる」だったのです。年は一つしか変らないのにバイクの世界では10年ぐらい差がある。
『バリ伝』が始まった時、彼の心は17歳くらいの少年だったのです。
今を描く『バリ伝』。
過去を描く『ララバイ』。
目眩がしました。『こりゃ勝てんわ』と」。
「バリ伝」と週刊少年マガジン誌上で闘うため、楠先生は一つの結論に至った。
「もう一回、Z2に乗ろう。そしてバイク漫画をちゃんと描こう」。
(以下、第19回「やっぱりイイ、Z2サイコー(FXですが)」をお楽しみに!)
過去の回はこちらからご覧いただけます。
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