【国内試乗】「MINI COOPER CLUBMAN」“英国生まれ”をよりアピール！

スタイリッシュなデザインと機能的な室内空間を持ち、ミニラインナップの中でもクリエイティブな個性を持つミニ・クラブマンが新型になって登場した。ひと目で新型とわかるエクステリアの変更をはじめ、パワートレインも一新している。

サイズは手ごろで存在感は文句なし

久しぶりに逢ったミニ・クラブマンは、随分と華やかな出で立ちになっていて、ちょっとドキッとさせられた。C字型だったヘッドライトユニット内のLEDデイライトは円形になり、テールランプはハッチバックと同様に英国のユニオンジャックをモチーフにした意匠に改められて、しかも足元にはミニのマークを照らし出されていてと、これでもかの光の演出で出迎えてくれたのだ。きっとオーナーなら毎日、乗るたびに気分がアガるに違いない。

しかも試乗車は、新設定のオプションプログラム“MINI YOURS STYLE”に用意される、光の加減でブルーにも見える専用のエニグマティック・ブラック・メタリックのボディカラーで塗られ、その名もブリティッシュスポークと呼ばれるホイールを履くなどしていたから、独自の存在感が一層際立っていた。ミニの美点である自分だけの独自の1台を作り出すための選択肢、さらに拡大されているのだ。

室内へと乗り込めば、ダッシュボード中央の象徴的なディスプレイリングとドアノブ周辺のアンビエントライトが眩しく輝いている。このアンビエントライトの色は、天井にあるスイッチで簡単に切り替え可能。今日の気分で色を選んだら、早速走り出すことにしよう。

新型ミニ・クーパー・クラブマンはサイズは手頃だし存在感は文句なし

今回試乗したクーパーのエンジンは直列3気筒1.5Lターボで、最高出力136ps、最大トルク220Nmを発生する。今回から、このクーパーを含むガソリン前輪駆動モデルすべてに新たに7速DCTが設定されている。また、ストップ＆ゴー機能付きのアクティブ・クルーズ・コントロールや前者接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキが多くのモデルに標準装備となるなど、安全装備の充実ぶりも目をひくところである。

Dレンジでは通常、燃費を稼ぐべくミニ・クーパー・クラブマンは1500rpm辺りの回転域まで常用しようとするのだが、2000rpm以下ではさすがに若干の振動は免れられない。3気筒ユニットは思い切り回してやった方が格段にスムーズになる。

DCTの採用で、通常走行時も右足と駆動輪がダイレクトに繋がっているかのような歯切れ良いトラクション感が味わえるのも嬉しい。この変更、走りが好きで堪らない人にとっては間違いなくポジティブなポイントである。

フットワークはミニ特有のフロントが敏感過ぎる感じがよく丸められていて、操舵した通り正確に向きが変わる質高い特性に仕立てられている。ロードノイズが大きく、目地段差の通過時などの突き上げが鋭角なのがマイナスポイント。しかしながら適度なストローク感のあるサスペンションと相まって、全体にはフラットで穏やかな、ミニらしいかはさておき、まさに正調英国車と言いたくなる走りの味が実現されているのだ。

全幅1800mmというサイズや、ゴーカートフィーリングとは違った走りの感覚、はたまたオプション満載の試乗車で500万円を優に超えた価格等々、これでもミニかと思案してしまう部分は相変わらずある。しかし、それをひとまず脇に置いておくなら、新型ミニ・クーパー・クラブマンがサイズは手頃だし存在感は文句なし。しかもファッション性に秀でた、非常に良くできたブリティッシュテイストコンパクトカーの1台であることは間違いない。

【Specification】MINI COOPER CLUBMAN／ミニ・クーパー・クラブマン
■全長×全幅×全高＝4275×1800×1470mm
■ホイールベース＝2670mm
■車両重量＝1430kg
■乗車定員＝5名
■エンジン型式／種類＝B38A15A／直4DOHC16V＋ターボ
■内径×行径＝82.0×94.6mm
■総排気量＝1498cc
■圧縮比＝11.0
■最高出力＝135ps（100kW）／4500rpm
■最大トルク＝220Nm（22.4kg-m）／1480-4100rpm
■燃料タンク容量＝48L（プレミアム）
■燃費＝（JC08）16.7、（WLTC）14.7km/L
■トランスミッショッン形式＝7速DCT
■サスペンション形式＝前ストラット／コイル、後マルチリンク／コイル
■ブレーキ＝前後
■タイヤ（ホイール）＝前後Vディスク
■車両本体価格（税込）＝3,910,000円

お問い合わせ
BMWジャパン 0120-3298-14

Comments

いや普通にドイツ車だろ(笑)