木目調パネルのなどにより室内も上質に仕上げられている
今、ミニバンが自動車市場を賑わせているのはご存じの通り。今回は2020年上期における新車販売台数ランキング(乗用車)の7位にもランクインしたホンダの小型ミニバン、フリードについて紹介しよう。
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現行モデル(2代目)フリードの魅力
2代目となる現行型フリードは、2016年に発売された。ガソリンモデルとハイブリッドモデルをラインアップし、ガソリンモデルは1.5リッターNA 直4 DOHCエンジンとCVTを採用。ハイブリッドモデルは1.5リッター アトキンソンサイクルDOHCエンジン+1モーターに7速DCTを組み合わせる「スポーツハイブリッドi-DCD」を搭載する。ガソリンモデルは最高出力129馬力、最大トルク153N・m。ハイブリッドモデルはエンジン最高出力110馬力、エンジン最大トルク134N・m、モーター最高出力29.5馬力、モーター最大トルク160 N・mを発揮。
全長4265/4295mm、全幅1695mm、全高1710/1735mmのコンパクトなボディサイズながら、広い室内空間を持つのも魅力だ。外観は暮らしに寄りそうシンプルなデザインを目指したという。ボディカラーは9色から選択が可能だ。内装にはモカ色のファブリックシートやブラックのコンビシートを用意。見て、触れて心地の良い、素材にもこだわる。インパネには木目調のパネルを採用するなど上質な空間を実現している。
ハンドリングや乗り心地の評価も高い。また小回り性能は5.2mとするほか、前方視界、斜め前方の視界を広く確保するなど、初心者や街中での運転などでも扱いやすい設計となっている。WLTCモード燃費はガソリンモデルのFFが17.0km/L、4WDが15.6 km/L、ハイブリッドモデルのFFが20.8km/L、4WDが19.8km/Lだ。
ボディタイプや駆動方式などに選択肢が多いのも嬉しいところ。各グレードの価格は以下となっている(全て税込)。 フリードB・Honda SENSING (FF/6人乗り)199万7600円、
フリードG・Honda SENSING(FF/6人乗り)216万400円、(FF/7人乗り)218万2400円、(4WD/6人乗り)239万6900円、(4WD/7人乗り)241万8900円
フリードCROSSTAR・Honda SENSING(FF/6人乗り)238万400円、(4WD/6人乗り261万6900円
フリードModulo X・Honda SENSING FF/6人乗り)295万200円、(FF/7人乗り)297万2200円
フリードHYBRID G・Honda SENSING(FF/6人乗り)256万1900円、(FF/7人乗り)258万3900円、(4WD/6人乗り)279万8400円
フリードHYBRID CROSSTAR・Honda SENSING(FF/6人乗り)278万1900円、(4WD/6人乗り)301万8400円
フリードHYBRID Modulo X・Honda SENSING(FF/6人乗り)325万6000円、(FF/7人乗り)327万8000円
フリード+ G・Honda SENSING(FF)218万2400円、(4WD)241万8900円
フリード+ CROSSTAR・Honda SENSING(FF)240万2400円、(4WD)263万8900円
フリード+ HYBRID G・Honda SENSING(FF)258万3900円、(4WD)282万400円
フリード+ HYBRID CROSSTAR・Honda SENSING(FF)280万3900円、(4WD)304万400円
フリードのモデルチェンジの歴史
2008年に初代フリードの発売を開始。「This is サイコーにちょうど良いHonda!」をキャッチコピーとし、ミドルサイズミニバンでは大きすぎるという人がターゲットとされた。3列シートをベースとし、2列シート仕様の「FLEX」もラインアップ。登場時はガソリンモデルのみだったが、2011年にはハイブリッドモデルも追加された。駆動方式はハイブリッドモデルはFFのみ、ガソリンモデルはFFと4WDから選択可能となっていた。
2016年にフルモデルチェンジを受け、現行型の2代目となる。ボディサイズは先代モデルに対し、全長を50mm拡大。全高はFF車で5mm、4WD車で10mm低くした。一方、全幅とホイールベースは先代の数値を維持。ウォークスルー幅は1列目で50mm、2列目で25mm拡大したほか、スライドドア開口幅を20mm拡大、またステップ高を15mm下げて乗降性を向上させている。
先進安全装備には衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、アダプティブ・クルーズ・コントロール、車線維持支援システム、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能をセットにした「ホンダセンシング」を採用する。
さらに2列シート仕様の「フリードプラス」を追加。「フリードプラス」のボディをベースに二段ヒンジ式スロープを備えた福祉車両、「車いす仕様車」もラインアップされた。
2017年にはホンダアクセスが専用に開発したカスタマイズパーツを装着する「Modulo X(モデューロ エックス)」が登場。フロントグリル、フロントエアロバンパー、リアロアスカート、サイドロアスカート、テールゲートスポイラーなどの専用パーツを採用するほか、四輪の接地バランスを最適化、専用サスペンションの採用やアルミホイールの剛性最適化によって上質でしなやかな走りを実現した。2020年にマイナーチェンジを実施。新たなエアロパーツの採用などにより、さらなる走行性能の向上を図った。
さらに、2019年のフリードのマイナーチェンジに伴い、クロスオーバースタイルの「クロスター」が新たにラインアップに加わった。
フリードプラスとの違いは?
フリードが3列6人乗り/7人乗りなのに対して、「フリードプラス」は2列5人乗りとなっている。さらに「フリードプラス」は開口面積の広い専用デザインのテールゲートパネルとリアバンパーを採用。標準のフリードのラゲッジスペースの開口部の高さは1100mm、開口部最大幅は1080mm、開口部地上高は480mm。それに対して「フリードプラス」は開口部の高さが1255mm、開口部最大幅は同様の1080mm、そして開口部地上高はクルマいす仕様とフロアを共用したこともあり335mmと超低床化を実現。
これは過去存在したモデル、「フリードスパイク」より185mm低い数値だ。縦横に広く低い開口部によって荷物の積み下ろしがラクラク行える(すべてFF車で測定)。またフリード+の専用装備として、片面がワイパブル仕様になったリバーシブルタオイプの荷室分割ボード、アンダーラゲッジスペース、荷室をアレンジするための20個ものユーティリティナット、ラゲッジルーム内でスマートフォンやタブレットなどの充電も可能なアクセサリーソケット(DC12V)、テールゲートランプを用意する。乗車人数が少なく、より荷室の使い勝手や広い室内スペースを求める人に向けたモデルといえるだろう。
フリードスパイクって?
「フリードスパイク」は、2列シート5人乗りとした初代フリードの派生車。フリードにも2列シートのグレード「FLEX」が存在したが(のちにフリードスパイクと統合するとして廃止)、フリードスパイクはよりラゲッジスペースの使い勝手を向上させたモデルだ。「FLEX」は2列目シートがダブルフォールディング式だったのに対して、フリードスパイクは後席にダイブダウン式を採用。2列目を畳むことで2m超えのフラットな空間が生まれた。
さらに「リアサイドユーティリティ」として各種収納やビルトインテーブル、反転フロアボード、カーゴスポットライトなどを装備。荷物を多く積載する機会の多い人や、アウトドア、車中泊を好む人などにも適したモデルだ。ヘッドライトやバンパー、フェンダーなどを専用品とすることでエクステリアについてもフリードと差別化を図った。
フリード同様、ガソリンに加え、2011年にハイブリッド仕様が追加された。2016年にフリードがフルモデルチェンジを受け、現行型に切り替わるタイミングで「フリードスパイク」は販売を終了。その役割は「フリードプラス」に引き継がれることとなった。
フリードクロスターの魅力とは?
いまSUV人気から、軽自動車やコンパクトカー、ミニバンなどにSUV風のデザインを取り入れる風潮が見られる。フリードについても例に漏れず、2019年のマイナーチェンジのタイミングで「クロスター」が追加された。フロントバンパーとグリルを専用デザインとするほか、前後ロアスポイラー、フロントフォグランプ、サイドシルガーニッシュ、ルーフレール、専用アルミホイールを装着。ライセンスガーニッシュをダーククローム、ドアミラーおよびドアハンドルをシルバー仕上げとすることで、アウトドアシーンに映えるSUVテイストに仕上げられている。
最低地上高やタイヤサイズ、サスペンションなどについては標準仕様と同様。SUV風のルックスとしながら、ボディサイズは標準仕様と変わらないのも小型ボディを好む人にとってはありがたいポイントだろう。内装には「クロスター」専用のプライウッド調パネルや、汚れの目立ちにくいデジタル柄のコンビシートを採用。アウトドアの非日常感が表現されている。
中古車、現行車ともにさまざまなモデルがラインアップされるホンダ・フリード。好みや用途に合わせた選択が可能なのも魅力だ。気になる人はぜひ自分にぴったりの一台を見つけてみてほしい。
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