現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ぜひ日本で売ってほしかった! かなりイケてる海外専用車3選

ここから本文です

ぜひ日本で売ってほしかった! かなりイケてる海外専用車3選

掲載 更新 12
ぜひ日本で売ってほしかった! かなりイケてる海外専用車3選

■かなり魅力的な海外専用モデルを振り返る

 日本で自動車製造が始まったのは今から100年以上前ですが、1940年代初頭には海外への輸出が始まりました。しかし、第二次世界大戦が勃発し、輸出は停止。戦後になって本格的な海外進出が再開されたのは1960年代です。

トヨタ「スターレット」復活! 21年ぶり新型モデル発売へ

 当初は性能や品質の問題もあって日本車は海外では「安かろう悪かろう」という評価でしたが、1960年代の終わりには海外でも認められて数多くのヒット作も誕生しました。

 1970年代から1980年代にかけては、日米貿易摩擦の矢面に立つほど日本車が売れ、打開策として現地生産を開始。

 当初は日本で販売されている車種を海外向けに改良して生産・販売していましたが、その後、海外のニーズに合ったモデルを展開し、現在も海外専用車が多数販売されています。

 そこで、日本でも売ってほしかったと思うような魅力的な海外専用車を、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「シビック ツアラー」

 2021年9月3日に、11代目となるホンダ新型「シビック」が日本で発売され、大いに注目されています。

 新型シビックのボディタイプは日本ではハッチバックのみ、海外ではセダンも展開していますが、かつてはステーションワゴンも存在。しかし、日本では1996年に「シビック シャトル」を最後にラインナップから消滅してしまいました。

 欧州では6代目ベースで「シビック エアロデッキ」の名でステーションワゴンが存在しましたが、7代目では廃止となっています。

 ところが、2014年に9代目をベースとしたステーションワゴンの「シビック ツアラー」が欧州専用モデルとして復活しました。なお、9代目は日本で「タイプR」が限定販売されたのみです。

 外観のデザインは5ドアハッチバックとイメージを共有しつつボディを延長し、スタイリングの特徴はボンネット先端からルーフ後端まで、ワンモーションのラインがシャープなフォルムを形成していること。さらにドアミラーからテールランプまでの斜めのラインとルーフサイドのラインによって、サイドビューをよりスポーティに演出しています。

 リアゲートの傾斜角も強く寝かせるなど、単なるステーションワゴンというよりもスポーティなハッチバックに近い印象です。

 エンジンは1.8リッター直列4気筒ガソリン、もしくは1.6リッター直列4気筒ターボディーゼルを搭載し、トランスミッションは5速AT(ガソリン車のみ)に加えて6速MTを設定。

 その後、2017年に10代目が登場するとシビック ツアラーは廃止され、シリーズでは最後のステーションワゴンとなってしまいました。

●日産「セントラ NISMO」

 かつて、日産の小型セダン/ハッチバックで主力車種だった「サニー」は、アメリカでもダットサンブランドで古くから販売されていましたが、サニーがFF化されると同時にアメリカでは「セントラ」の名に変わりました。

 現行モデルのセントラは8代目にあたり、北米だけでなく中国、南米などでも販売されているCセグメントセダンですが、注目したいのは先代の7代目で、2016年に高性能モデルの「セントラ NISMO」が北米用にラインナップされました。

 7代目セントラは日本で3代目「シルフィ」として販売されていたモデルと同じですが、シルフィはベーシックなセダンという印象です。

 一方、セントラ NISMOでは最高出力190馬力を誇る1.6リッター直列4気筒直噴ターボの「MR16DDT型」エンジンを搭載。トランスミッションはCVTに加えて6速MTが設定するスポーツセダンへと変貌を遂げました。

 外観では専用デサインとされたスポイラー形状のフロントバンパー、サイドスカート、ディフューザー形状のリアバンパー、さらにトランクリッドにはリアスポイラーを装備。

 内装にはスポーツシートに小径のステアリングホイール、カーボン柄のセンターコンソールを採用し、随所にレッドカラーの差し色が施されスポーティな装いです。

 また、補強により剛性アップしたボディに強化されたサスペンションとブレーキ、18インチタイヤが奢られ、エンジンパワーに見合うシャシ性能を実現するなど、NISMOモデルにふさわしい仕様となっています。

 2019年に8代目へとフルモデルチェンジした際に、残念ながらNISMOモデルは廃止。エンジンも全車自然吸気となりました。

●トヨタ「アバロンTRD」

 最後に紹介するのは、現行モデルのトヨタ「アバロン」です。1994年に北米で誕生したアバロンは、トヨタブランドのフラッグシップセダンとしてデビュー。初代は日本でも輸入車として販売され、2代目も「プロナード」の名の高級セダンとして日本に導入されました。

 現行モデルは2018年に登場した5代目で、全長4976mm×全幅1850mm×全高1435mmとレクサス「ES」と同等のボディに、3.5リッターV型6気筒エンジンと、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドモデルがラインナップされています。

 そして、2019年には高性能モデルの「アバロン TRD(Toyota Racing Development)」が登場。北米トヨタのデザインスタジオ「Calty」によるスタイリングと、TRDによる強化されたシャシを採用する「トラックチューニング」が施され、ラグジュアリーモデルとは思えないアグレッシブなスポーツセダンへと変貌。

 外観では高速走行時の安定性を向上させるフロントスプリッター、サイドスカート、リアスポイラー、リアディフューザーが装備されました。

 また、ねじれ剛性を高めたシャシに車高を15mmローダウンするスポーツサスペンション、TRDの専用19インチホイールとハイグリップタイヤなどにより優れたハンドリングを実現。

 最高出力301馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンのパワーと、パドルシフト付き8速ATにより、まさにスポーツドライビングが楽しめるエグゼクティブセダンに仕立てられています。

※ ※ ※

「隣の芝生は青く見える」という言葉がありますが、日本で売っていないクルマというだけでも魅力的に見えてしまいます。

 同様に海外のクルマ好きも、日本専売車や日本独自仕様のJDM(Japanese domestic market)は魅力的なようで、近年の「スカイラインGT-R」人気が代表的な例でしょう。

こんな記事も読まれています

乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
WEB CARTOP
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
Merkmal
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
AUTOSPORT web
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
乗りものニュース
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
GQ JAPAN
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
motorsport.com 日本版
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
motorsport.com 日本版
「5ナンバー車」かと思ったら「7ナンバー」だったのですが… 分類番号700番台はレア? どんな車につくのか
「5ナンバー車」かと思ったら「7ナンバー」だったのですが… 分類番号700番台はレア? どんな車につくのか
乗りものニュース
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
くるまのニュース
「英国最大のバイクブランド」がスイスの高級時計メーカーと再コラボ! 世界270台限定!! 「特別なスポーツバイク」は何が魅力?
「英国最大のバイクブランド」がスイスの高級時計メーカーと再コラボ! 世界270台限定!! 「特別なスポーツバイク」は何が魅力?
VAGUE
F1分析|ラッセルに抑えられなければ勝機はあった……悔やむノリス。F1スペインGPの上位ふたりのレースペースを検証する
F1分析|ラッセルに抑えられなければ勝機はあった……悔やむノリス。F1スペインGPの上位ふたりのレースペースを検証する
motorsport.com 日本版
[サウンド制御術・実践講座]タイムアライメントでは正確な距離測定と音量バランス設定が成功の鍵!
[サウンド制御術・実践講座]タイムアライメントでは正確な距離測定と音量バランス設定が成功の鍵!
レスポンス
ハースVSマゼピン後援ウラルカリ、20億円規模のF1スポンサー契約めぐる法廷闘争がついに終了……? どちらも勝訴を主張
ハースVSマゼピン後援ウラルカリ、20億円規模のF1スポンサー契約めぐる法廷闘争がついに終了……? どちらも勝訴を主張
motorsport.com 日本版
Yahoo!ブラウザーの「カメラ検索」に車種名や価格、年式までわかるクルマ検索機能が追加
Yahoo!ブラウザーの「カメラ検索」に車種名や価格、年式までわかるクルマ検索機能が追加
@DIME
夏のモーターシーンのお供に…HKSのプレミアムグッズにTシャツ2種類が新登場
夏のモーターシーンのお供に…HKSのプレミアムグッズにTシャツ2種類が新登場
レスポンス
全長4.1mで「MTあり」! スズキ新型「コンパクトSUV」発表に反響多数!?「いいね」「次は欲しい」デザイン変更で精悍顔の「ビターラ」伊に登場
全長4.1mで「MTあり」! スズキ新型「コンパクトSUV」発表に反響多数!?「いいね」「次は欲しい」デザイン変更で精悍顔の「ビターラ」伊に登場
くるまのニュース
ポールのノリス「完璧なラップを走るのがどれほど難しかったか。明日はマックスやルイスを抑えて優勝したい」F1第10戦
ポールのノリス「完璧なラップを走るのがどれほど難しかったか。明日はマックスやルイスを抑えて優勝したい」F1第10戦
AUTOSPORT web

みんなのコメント

12件
  • 海外専用車を紹介する記事としては良いもの。ただし、「ぜひ日本で売ってほしかった」のタイトルは蛇足。
  • 貧困途上国の日本には軽で十分
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

288.0318.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
アバロンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

288.0318.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村