ミニのホットハッチがニュルに復活
ミニは、来月開催されるニュルブルクリンク24時間レースにおいて、ミニJCW GPのサーキット仕様車を投入すると発表した。
【画像】ミニJCW GP【ミニJCWやクラブマンJCWと写真で比較】 全103枚
この車両は、ミニの親会社であるBMWのニュルブルクリンク・エンジニアリングセンターに近いブルドック・レーシングによって製作されている。プロジェクトは9月にスタートした。
Mパフォーマンスブレーキ(ミニでは初)のほか、調整可能なリアウィング、フルフラットなアンダーボディ、リアディフューザー、新しいフロントスプリッターなど、サーキットに特化したエアロパッケージが盛り込まれている。その他、レーシングケージ、耐久レースに適した100Lの燃料タンク、専用のレーシングサスペンションも追加された。
パワートレインには、JCW GPの公道仕様と同じ最高出力306psのターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載。8速ATと機械式リミテッドスリップデフも流用されているが、エグゾーストシステムはレース仕様となっている。
ブルドックによると、この車両はミニのレースの歴史に敬意を表し、1960年代のラリー参戦マシンからインスピレーションを得た赤と白のカラースキームが採用されているという。
このレーシングカーから市販のスペシャルエディションが生まれるかどうかは、まだわからない。
ラリー経験豊富なブルドックから参戦
ブルドック・レーシングは、この特別なJCWが、5月26日から29日まで開催される第50回記念大会で表彰台に上ることを期待している。前回のニュル参戦は、2012年だった。ドライバーのラインナップはまだ発表されていない。
ミニは、これまでWRCやダカールラリーを中心とした競技レースで何度も勝利を収めており、ダカール・ラリーでは過去10年間で6回の総合優勝を果たしている。
しかし、内燃機関によるレース車両を開発する一方で、ミニは高性能モデルの電動化にも取り組んでおり、2020年には電動JCW GPEのプロトタイプを公開している。
ミニは当分の間、内燃機関搭載のスポーツカーを作り続ける。元ブランドCEO、ベルント・ケルバーは以前、「従来の内燃エンジンを搭載したジョン・クーパー・ワークス・モデルは、世界中のモータースポーツファンの希望とニーズに応えるために、今後も重要な役割を担っていきます」と述べている。
ミニは2026年に最後の内燃機関モデルを発売する予定だ。
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