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史上初3.6L「Tハイブリッド」で541馬力 ポルシェ新型911カレラGTS予約開始 デザイン、足回りも刷新

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史上初3.6L「Tハイブリッド」で541馬力 ポルシェ新型911カレラGTS予約開始 デザイン、足回りも刷新

本日(5月29日)より予約受注開始

ポルシェ911に史上初のハイブリッドが導入された。伝統的なフラット6に電動ターボ、電気モーターを組み合わせた「超軽量パフォーマンス・ハイブリッド」とされている。

【画像】ついに電動化!「911ハイブリッド」はどんなクルマに?【新型ポルシェ911カレラを写真で見る】 全28枚

ドイツの自動車メーカーであるポルシェは5月28日、新型「911カレラ」および「911カレラGTS」を発表した。内外装のデザイン変更、装備の充実化、そしてパワートレインの大幅改良を実施した。

29日より日本国内で予約受注が開始され、希望小売価格(消費税込み)は911カレラで1694万円から、911カレラGTSで2254万円からとなっている。クーペとカブリオレ、タルガトップが用意されている。

新型911カレラGTSは、「Tハイブリッド(T-Hybrid)」と呼ばれるハイブリッドシステムを初めて採用した。新開発の3.6L水平対向6気筒エンジンは、従来型より排気量が0.6Lアップし、電動アシストなしでも最高出力485psと最大トルク58kg-mを発生。これに8速PDKに組み込まれた54ps(40kW)の永久磁石同期モーターの出力を加えると、合計出力541ps、最大トルク62kg-mに達する。

駆動用バッテリーの容量は1.9kWhで、400Vの電圧で作動するが、そのサイズと重量は従来の12Vバッテリーと同等だという。車載電源用の12Vシステムには軽量リチウムイオンバッテリーを使用する。

電動化により車両重量は50kg増の1595kgとなった。そのうち27kgはバッテリーによるものだが、フロントに配置されているため前後重量配分がわずかに変化し、およそ37:63になるという。

ポルシェは、911カレラGTSの0-100km/h加速を3.0秒(従来比0.4秒短縮)、最高速度を312km/hとしている。

Tハイブリッドとは「ターボ・ハイブリッド」の略。耐久レースなどモータースポーツで培った技術を生かし、ウェイストゲートのないボルグワーナー製電動ターボチャージャーを採用、瞬時にブースト圧を上昇させることでレスポンス向上を実現している。ターボの電気モーターはジェネレーターとしても機能し、最大15ps(11kW)の電力を発生するという。

一方、911カレラは改良型の3.0L水平対向6気筒ツインターボを搭載。これまでのGTSモデルからターボを移植し、最高出力394ps、最大トルク45.8kg-mを発生する。0-100km/h加速は4.1秒(スポーツクロノ・パッケージ装着車は3.9秒)、最高速度は294km/hとされている。

空気抵抗を大幅に低減

足回りとエアロダイナミクスにも改良が加えられている。911カレラGTSでは後輪操舵システムを標準装備とし、高速走行時の安定性向上と最小旋回半径の縮小を実現した。また、車体制御システムのポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)をTハイブリッドと統合し、柔軟性と精度を高めた。

ホイールは19/20インチまたは20/21インチの計7種類のデザインが用意され、911カレラでは空気抵抗を減らすカーボンブレードが備わる。911カレラGTSでは、フロントに245/35 ZR 20タイヤを、リアに315/30 ZR 21タイヤを標準装備する。

エクステリアは空力・冷却性能の改善に焦点を当てたデザインとなる。911カレラGTSのフロントエンドには、ラジエーター冷却用の縦型アクティブ・エアフラップとアンダーボディのアダプティブ・ディフューザーが装備され、必要に応じて連動し、空気の流れを最適化する。

オプションとして揚力を低減するエアロキットも用意されている。空気抵抗係数を表すCd値は従来の0.32から0.27に低減した。

新しいヘッドライトも特徴的だ。ターンシグナル(ウィンカー)とデイタイム・ランニング・ライトをマトリックスLEDヘッドライトに統合し、フロント周りをすっきりさせた。オプションとして、3万2000個のピクセルを備えたHDマトリックスLEDヘッドライトも選択可能だ。

リアでは「PORSCHE」ロゴをライトストリップと統合し、よりワイドな印象を与えている。リアバンパーはシンプルな形状となり、ナンバープレートの位置も高めに設定された。911カレラGTSにはスポーツエグゾーストが標準標準される。

プッシュ式スタートボタン採用

インテリアのデザインは大きく変わっていないが、ドライバーディスプレイはフルデジタル化し、タッチスクリーンにはハイブリッド専用の表示が追加された。また、911として初めてスタートボタンが採用され、ステアリングホイールの隣に配置されている。

コネクティビティ機能も強化され、アップル・カープレイとより深く協調するようになり、駐車中の動画ストリーミング・サービスもオプションで利用できるようになった。

1963年の初代の登場以来、911はポルシェを象徴するスポーツカーとして世界中で認知されてきた。世界で最も有名なスポーツカーの1つと言っても過言ではない。シリーズ初の電動化はファンにどのように受け入れられるのか、また今後どのように発展していくのか、引き続き注目したい。

新型911カレラおよび911カレラGTSの希望小売価格(消費税込み)

911カレラ:1694万円
911カレラ・カブリオレ:1943万円
911カレラGTS:2254万円
911カレラGTSカブリオレ:2503万円
911カレラ4 GTS:2365万円
911タルガ4 GTS:2615万円
911カレラ4 GTSカブリオレ:2614万円

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