コロナ禍前に近いほど新車が売れている
自販連(日本自動車販売協会連合会)および、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、通称名(車名)別での、2021年4月単月の新車販売台数が発表された。ランキングをみると、いずれも前年同月比となるが、トヨタ・ルーミー176.6%、トヨタ・アルファード194.5%、スズキ・スペーシア168.1%、スズキ・ハスラー159.2%など、前年同月比で100%を超える販売台数となった車種ばかりなのにまず驚いた。
出せばバカ売れ必至! それでもトヨタが軽自動車を作らないワケ
しかし、よく考えてみると前年同月、つまり2020年4月は新型コロナウイルス感染拡大により、全国的に1回目の緊急事態宣言が発出されていた。そのため新型コロナウイルス感染拡大の影響が新車販売にもおよんでおり、2020年4月の軽自動車も含む新車販売台数は前年同月比(2019年4月)で71.4%となり、落ち込みが顕著となっていた。ちなみに2021年4月の販売台数を2019年4月と比較すると、約92.3%となっており、コロナ禍前の水準まで回復しているといっていいほど、新車販売はコロナ禍でも好調を維持している。
それでは個別車種の販売ランキングを見ていこう。自販連から登録車、全軽自協から軽自動車の、それぞれ通称名(車名)別販売ランキングを合算すると、2021年4月にもっとも売れたクルマはトヨタ・ヤリス。1万9974台を販売し、ホンダN-BOXを押さえてトップとなっている。ヤリスは2020年4月ではN-BOXにはおよばなかったものの、1万119台を販売し、登録車のみではトップとなっている。
そして、2021年4月は2020年4月の約2倍を販売して、含軽統計でトップとなっている。ヤリスに合算されるヤリスクロスは依然として納期が半年かかる状況が続いており、レンタカーなどのフリート販売も含め、ヤリス自体はよほど販売台数を落とさない限り、含軽統計でトップであり続けると十分考えられる。
ただ、今年夏ごろには、海外ですでに販売されているカローラクロスが国内デビューするとの情報もある。カローラクロスが国内デビューすると、ヤリスクロスからカローラクロスにお客が流れる可能性が高い。つまり、ヤリスの販売台数を脅かすのは、同じトヨタ車となりそうなのである。
続々と控えている新型車投入でトヨタの独壇場が続くか?
軽自動車のみのランキングでは、相変わらずN-BOXがトップとなっているが、前年同月比で119.2%なのに対し、スペーシアは2位ながらも168.1%という結果に。N-BOXよりも勢いを感じるが、2020年4月に販売台数の落ち込みがN-BOXやタントより激しかったことが影響しているようだ。
ただ、ブランド別でみると、総合(軽乗用車+軽貨物)では、ダイハツがトップとなるが、軽乗用車だけをみると僅差ではあるがスズキがトップとなっている。2021年1月から4月までの累計販売台数ではスズキが1万台弱の差をつけてトップとなっており、2021年に入ってから軽乗用車販売ではスズキがトップを続けている。2021事業年度に入っても、この傾向が続くのかは興味深いところである。
登録車のみのランキングでは、相変わらず“トヨタ一強”状態がランキングに現れている。トップ10のうち、トヨタ車が7台もランクインしているのである。すでに改良を控え、オーダーストップ状態だったアルファードが7576台を売り、5位に入っている。興味深いのはスズキ・ソリオが4996台を販売して10位に入っていること。ルーミーが約1.2万台販売し、登録車のみで2位となっているので、相乗効果で販売台数を押し上げたのかもしれない。
次月、つまり2021年5月は4月末に正式発売となった、新型ホンダ・ヴェゼルが初めて1カ月フルカウントでの販売台数が発表される。そして、トヨタは多数の納期遅延車を抱えながら、7月発表予定の新型アクアや、8月発表予定の新型ランドクルーザー、さらには、詳細な発売時期はわからないものの、同時期にカローラクロスが国内デビューする予定ともされており、“お得意さま”を中心に、予約受注に向けて販売促進活動が始まることだろう。
2021事業年度に入っても、トヨタ一強は、今後登場予定とされているニューモデルの多さからも当分続くのは間違いないはずだ。
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