レッドブルのセルジオ・ペレスは、エミリア・ロマーニャGP以降苦しい戦いが続いている。チーム代表のクリスチャン・ホーナー代表も「期待に応えられないチームメイトには当然プレッシャーがかかる」と認めた。
しかしホーナー代表は、鈴鹿サーキットで行なわれた日本GPをはじめ、シーズン序盤でペレスがチームメイトのマックス・フェルスタッペンとも遜色のないパフォーマンスを発揮していた時期もあったとして、チームとしてペレスのスランプ脱却に協力する必要があると語った。
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「チェコ(ペレス)は、これがプレッシャーのかかるビジネスであると知っているし、特に多くのレースを制し、他のドライバーがパフォーマンスを発揮しているマシンに乗っていると、厳しい目が向けられることも分かっている」
Sky Sports F1に対してホーナー代表はそう語った。
「それがF1で、期待に応えられないチームメイトには当然プレッシャーがかかる。メディアの質問攻めに遭い、簡単に意識が削がれてしまう」
「この4年間、私がチェコに感心してきたのは、プレッシャーがかかるたび、そして現在プレッシャーがかかっている時でも、彼は常に立ち直ることができるということだ。そのためには、深く掘り下げる必要がある」
今季ペレスは、シーズン序盤こそコンスタントに表彰台を獲得していたが、エミリア・ロマーニャGPで予選Q3進出を逃しレースでも8位に終わると調子を崩し、モナコGPとカナダGPでは予選Q1落ちからのレースリタイアとなった。
ただ、スペインGPでペレスは8位でポイントを掴み、続くオーストリアGPではスプリントで再び8位に入り1ポイントをゲット。予選でも5戦ぶりにトップ10へ入った。
ただ、フェルスタッペンがここ5戦で3勝をマークし、オーストリアGP予選でもポールポジションを獲得していることを考えると、ペレスのリザルトは物足りないと言わざるを得ない。特にレッドブルに対してマクラーレンやフェラーリ、メルセデスが接近している状況では、ペレスのサポートがチームにとって重要となる。
ホーナー代表は、スランプに陥ったペレスを助けるため「何が足らないのかを見つけるために我々はベストを尽くしている」という。
そしてシーズン序盤のペレスのスピードを取り戻したいとホーナー代表は続けた。
「最初の4~5レースは非常に拮抗していたが、何かしらが起きて彼が失速してしまったのだ」
「しかし、世界で最もタフかつ真のドライバーズサーキットである鈴鹿では、マックスから0.1秒差だった。9つのコーナーがあるここ(レッドブルリンク)では、その差がかなり大きい」
「我々はその真相を究明し、彼のカムバックを助ける必要がある」
なおレッドブルはカナダGPを前に、ペレスとの契約を2年延長。調子が上がらないレースが続いていることから、この決断は正しかったのかとパドック内外から厳しい目が向けられている。
契約更新が早すぎたのではないかという質問に対して、ホーナー代表は次のように答えた。
「チーム内でのチェコのポジションと、彼がチームに貢献してきたことが(契約延長を)裏付けていると思う」
「しかし、成績を残すというプレッシャーは常にあるし、それは契約と関係ないことで、我々が詳細を話すことはない」
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