2024年暮れ、とあるマツダの特許情報が公開された。「車両のパワートレイン構造」という名称なのだが、どうやらこれは、マツダが以前から述べている自社開発のストロングハイブリッドではないかと予想される。次期CX-5にも搭載が期待されるその新ユニットの中身を分析してみた!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:マツダ、J-PlatPat
新型CX-5が見えた!? マツダの自社開発ストロングハイブリッドが特許情報から判明か?
【画像ギャラリー】鋭い目つきにクラクラ…。次期CX-5によく似た創(あらた)の姿をたっぷり見てよ!(34枚)
■マツダ製ハイブリッドは4気筒横置きのパラレル式?
公開されたマツダ製ハイブリッドの特許画像
2025年に登場が待ち望まれるクルマにマツダの新型CX-5がある。すでにアメリカでは、カモフラージュされたCX-5と思われる車両の走行シーンがスクープされているが、マツダはそのCX-5に、自ら開発したストロングハイブリッドを搭載するとアナウンスしている。
そんな折、2024年12月26日にマツダの「車両のパワートレイン構造」という2件の特許が公開された。内容が長大なので、エッセンスだけを抜き出すと以下のようになる。
・特許はパラレル式ハイブリッド車両に関するもの。
・構成要素は「エンジン」「モーター」「電力制御装置(パワーコントロールユニット)」「高電圧バッテリー」に大別できる。
・エンジンは4気筒横置き。車両正面から見るとエンジン右側にモーターがあり、その上に電力制御装置が載っかる。モーターは発電用と走行用の2モーター。
・エンジンとモーターの間にクラッチおよびトランスミッションがあり、エンジンおよびモーターの出力を自由に組み合わせられる(モーターのみ、モーター+エンジン、エンジンのみという3通りの走行ができる)。
・従来のハイブリッド車は、モーターと電力制御装置が車両骨格部材に対して別々に取り付けられているため、取り付けフレームや3相ケーブルが必要だった。
・出願特許では、モーターケース上に電力制御装置を直接搭載する。その結果取り付けフレームや3相ケーブルの省略が実現でき、車体の軽量化やコストダウン、ノイズ低減などが期待できる。
・上記の構造の実現にあたっては、電力制御装置が重心位置を高めたり、振動を招いてしまう問題、さらにはエンジンなどの熱に対して電力制御装置を守る対策もなされている。
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■登場は2026年にずれこむかも
CX-5のプロトタイプと言われる「創(あらた)」
いかがだろうか。仮にこの特許がマツダ開発の自社製ストロングハイブリッドだとすれば、システム自体に特段の新しさはないものの、その構造を工夫することで、よりコンパクトかつ経済的な仕組みを実現したように感じられる。
そんなマツダのハイブリッドだが、前述した通り、最初に搭載するのは世界戦略車のCX-5となる可能性が高い。
CX-5自体は今年中には発表となるが、マツダ製ストロングハイブリッドについては開発が遅れているという情報もあり、搭載モデルが2026年にずれ込むという情報も流れている。
とはいえ、トヨタとの提携関係だけに頼らず、独自でハイブリッドユニットを生み出そうというマツダの心意気は立派。「待っててよかった!」と多くの人に言わしめるような、画期的なユニットを期待しよう!
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みんなのコメント
トヨタ、スバル、マツダ、三菱、トヨタと独自のハイブリッド技術を持つことは選択の余地ができて良い。
これでe-POWERは終了ですな。
ここが優れている!という部分はどこなの?
そこを強調して書いて貰えると素人にも分かり易いと思います。
モーターと制御系のインバーターを一体型にしたなんて三菱PHEV車でさえ何年も前からカタログに書いてありましたけど・・・