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次期ジャガーXJ 大型EVサルーンのティーザー画像公開 2020年発売

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次期ジャガーXJ 大型EVサルーンのティーザー画像公開 2020年発売

従来とは異なる新しいルックスに

ジャガーは次世代型のEVフラッグシップであるXJのティーザー画像をフランクフルト・モーターショーのプレスカンファレンスで公開した。

【画像】ジャガーのEV Iペース 全28枚

この画像からはクラシックなサルーンらしいリアエンドが確認でき、細いリアライトと横幅全体に広がったライトストリップが特徴だ。ジャガーのロゴや名称も確認できる。

ジャガーのデザインディレクター、ジュリアン・トムソンはAUTOCARの取材に対し、XJのルックスは今までのエグゼクティブ・サルーンとは異なる方向性を持つことを明かした。「Fセグメントのロングホイールベース・サルーンとすら言ってほしくありません。最高のジャガーを体現するモデルを作りたいのです」

「美しく、運転して楽しく、そして高級なインテリアのすべてを兼ね備えたクルマにします。ライバルとの対決だけを考えているわけではありません」

トムソンは次期型XJのデザインは「ありふれたものではない」としており、「ドイツ製のロングホイールベース・サルーンとは一線を画しています。ジャガー車の特徴は魅力的であることです。われわれはそれに見合った素晴らしいルックスのクルマをお届けします」と語る。

EV化による新たな挑戦も

そして彼はEV化により室内空間は広がるものの、デザイナーにとっては新たな挑戦となることにも触れた。「デザイン性の追求のために、試行錯誤を重ねているところです。より重くなりますし、事故の際の衝撃吸収も考慮しなければなりません」

「われわれはIペースで先を行っており、そこから多くのことを学びました。テクノロジーについてだけでなく、車内空間の活用についてもです。EVは静かで落ち着いたクルマです。車内でヨガもできるほどでしょう。XJの車内を落ち着いてリフレッシュできる空間に仕立てます」

ジャガーは最近現行XJの生産を終了した。同日にはXJをEVとして来年再発売し、キャッスル・ブロムウィッチ工場で生産すると発表している。電動XJはこの工場で生産される最初のEVとなるが、今後さらに多くのEVをこの拠点で生産する計画だ。

JLRが現在販売するレンジローバーやレンジローバー・スポーツのPHEVは、ソリフルの工場で生産されているほか、ジャガーIペースはオーストリアのマグナ・シュタイヤーにて委託生産されている。

電動システムを新拠点で生産

AUTOCARが次期XJのEV化について最初に報じたのは2015年のことだ。当時ジャガーはXJが「今までと同様のキャラクターを持ち、美しいデザインと高いパフォーマンス、それにラグジュアリー性を持ちます。Iペースと同じくデザイナーや開発チームがそれに責任を持って取り組んでいます」と説明していた。

今日の発表では、JLRはバッテリーや電動ドライブユニットの組み立てをミッドランドで行うことを明かした。バッテリー・アッセンブリー・センターがハムズ・ホールに2020年に開設され、年間15万ユニットを生産する。

JLRは今年4500人の雇用削減をアナウンスしたが、この新工場により「英国内で数千人の雇用を創出する」としている。

キャッスル・ブロムウィッチでの生産は今月中に開始され、JLRの次世代型MLAプラットフォームの生産を担当する。これはディーゼルやガソリンに加え、電動やハイブリッドにも対応する。

政府や業界全体の協力が必要

JLRのラルフ・スペスCEOは「モビリティの将来は電動化にあり、それを見据えた英国企業の代表として、次世代型ゼロエミッション車に注力します。そのためEVの生産拠点をミッドランドに集約します」と語った。

スペスは今後の投資規模について問われると「このような新アーキテクチャの開発のためには、数十億ポンド(数千億円)単位での投資が必要です」と答えている。

JLRは政府や業界全体に対し、テスラのようなギガスケールのバッテリー生産拠点を英国にも設けることが、「電動モビリティにおける先進性の確保」に必要だと呼びかけている。

スペスは「電動車の発展のため、利便性と価格がふたつの重要な鍵となるでしょう。充電も給油と同じくらい簡単でなければなりません」と語る。

「バッテリーを英国内の車両生産拠点に近い場所で製造することが、価格引き下げには必要不可欠です。海外からの輸入にはコストとリスクがつきまといます。英国は資源も多く、科学技術やサプライヤー・ベースが整っており、この分野で先を行くともに雇用創出も期待できるでしょう」

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