もくじ
ー 2.3ℓエコブースト搭載
ー 軽量化しドライバー志向に
新型フォーカス マイルドハイブリッドは1年遅れ ゴルフGTEは安泰?
2.3ℓエコブースト搭載
フォードは次期フォーカスSTに実績ある2.3ℓエコブーストエンジンを搭載するようだ。これがフォーカス最後の非電動ハイパフォーマンスモデルとなる。
今までのSTに搭載されてきた2.0ℓエンジンの代わりに搭載される2.3ℓエンジンは、350psのフォーカスRSのアルミ製4気筒と技術的には非常に近い。ただし、前輪駆動のST向けに250ps前後となるだろう。次期型RSは2020年以降のハイブリッド化の先駆けとなるだけに、このSTはフォーカスのホット版として最後の内燃機関のみで走るモデルとなるはずだ。
フォードが新型フィエスタSTに搭載するパワフルな1.5ℓ3気筒ではなく2.3ℓを選んだことには、小さいエンジンでは不十分だと考えたのだろう。フォーカスSTは280psのルノー・メガーヌR.S.や270psのプジョー308GTiと戦わなければならないのだ。
この2.3ℓエンジンはフォーカスRSレッド・エディションでは375psを絞り出している。しかし、フォーカスSTではより実用重視のセッティングとなる見込みだ。6速マニュアル・ギアボックスのみが用意され、ATの設定はない。
軽量化しドライバー志向に
このことから、新型はよりドライバー志向となり今まで以上に楽しめるクルマとなっていることが予想できる。先日のフォーカス発表の際、欧州フォードの製品担当副社長であるジョー・バカイは、今までのフォーカスの売りであった楽しさをさらに追求したと述べた。STはそれをさらに高次元で実現しているだろう。
新型フォーカスは先代よりも88kg軽量化されていると言われており、STも先代の1437kgよりもいくらか軽くなっているだろう。構造的な剛性は20%、サスペンション周辺は50%上昇しており、乗り心地を犠牲にすることなく敏捷性が上がっているはずだ。これは、同様の改良を受けた新型フィエスタで実証されている。
フォードは2018年末ごろにこのフォーカスSTを投入予定であった。しかし、AUTOCARが入手した情報によればその登場は2019年に延期される見込みだ。おそらく、2019ジュネーブ・モーターショーでの発表となるだろう。発売は来年夏頃となる見込みだ。
2020年にフォーカスRSが発売されるまでの間、STはフォーカス最強の座につくことになる。AUTOCARでスクープされた通り、RSはより小さな2.0ℓに48Vハイブリッドシステムを組み合わせることによって400ps超を発揮する見込みだ。
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