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新型レクサスNX450h+の荷室 どれだけ積める? PHEVとガソリン車の違いも検証

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新型レクサスNX450h+の荷室 どれだけ積める? PHEVとガソリン車の違いも検証

累計販売100万台のSUV

レクサスのミディアムSUVとして2014年に登場した「NX」がフルモデルチェンジされた。世界95か国で販売され、累計販売台数は100万台に達する人気モデルである

<span>【画像】新型レクサスNX トランク分析【内燃車とPHEVを比較】 全37枚</span>

クルマを取り巻く状況が大きく変化していることから、レクサスもブランド変革を推し進めており、次世代モデルの第1弾として送り出された形だ。

新型NXでは2.4Lターボ・エンジンと、自然吸気2.5Lエンジンを設定。後者には、内燃エンジン車(NX250)、ハイブリッド車(NX350h)、プラグインハイブリッド車(NX450h+)が用意されている。

そのボディサイズは、全長4660×全幅1865×全高1660mm。先代と比較すると、全長で+20mm、全幅で+20mm、全高で+15mmと若干拡大されている。

同じDセグメントでライバルと目されるのは、メルセデス・ベンツGLC(4665mm)、アウディQ5(4680mm)、アルファ・ロメオ・ステルヴィオ(4690mm)で、ほぼ同じ大きさ。

メカニズム解説やドライビング・インプレッションなどは他のレポートに譲り、ここではラゲッジスペースの広さと有効性をチェックしていきたい。

車両はプラグインハイブリッド車となる、NX450h+Fスポーツを選んだ。

ゴルフバック3個が入る荷室

新型NXのラゲッジスペースは、フラットなフロアで、サイドの張り出しも少ない。

電動モデルと内燃仕様とで、フロア形状が異なるクルマも世の中にはあるが、新型NXではPHEVでもエンジン車でも荷室の寸法、形状に違いはない(床下は後述のようにスペースが異なる)。

ちなみにラゲッジスペースのメーカー発表値は、後席使用時で520L、後席を折りたたんだ状態で1411L、9.5インチのゴルフバッグなら、後席バックレストはそのままで3個が詰めるという。

エンジン車と電動車の差は、荷室フロア下の床下収納の容量にある。エンジン車はフロア幅一杯の床下収納スペースを有するが、電動モデルではそのスペースの左半分に補器用のバッテリーが配置される。

このため、写真のプラグインハイブリッド車の場合、床下の空間は約4割ほど狭められる点が、電動化によるパッケージ面の数少ない悪影響。

その荷室のフロアを形成する板はデッキボードと名付けられているが、手前側と奥側のちょうど中央に折り目があって山折りにすることができ、そのまま自立する構造になっている。床下スペースに荷物を積み込む際は便利な配慮といえる。

実測調査 サンプルは4種

よく考えられているのがラゲッジ・シェルフだ。取外すと中央で二つ折りにでき、その状態でデッキボード下にぴったりと収まるので、大きな荷物を積んだときに、置き場に困らない点は評価できる。

このほか、今や世界的に欠かせぬ装備といえるバンパー下に足を入れることにより開く「ハンズフリー・パワー・バックドア」も備わる。

「どれだけ積める?」シリーズでは、単に荷室を計測した寸法だけでは実感として理解しにくいため、実際の使用を想定してスーツケースを積み込んで収容力を確認している。

積載チェックに使用するサンプルは、大小のケースを使用。

一番大きいLサイズのスーツケース(790×530×280mm:容量84L)、ひとまわり小さいMサイズのスーツケース(710×425×260mm:容量61L)を基本とする。

ここに機内持ち込みサイズのボードケース(550×400×200mm)と、パイロットケース(540×400×265mm)を組み合わせて確認している。

レクサスNXの荷室寸法(発表値)は、前後長が中央部分で982mm、荷室幅は後席直後で1006mm、ホイールハウス後ろで1387mm。手持ちのメジャーで実測も行ったが、気になる差はなかった。

荷室高はラゲッジ・シェルフ下で450mmとなる。

後席のリクライニングが肝

レクサスNXはリアウインドウが寝たクーペライクなスタイリングを備えている。そのため、嵩のある荷物を積むのはあまり得意ではない。

そこで今回はラゲッジ・シェルフを使用した状態での収容力をチェックしてみた。

まずは、定員乗車の状態でLサイズのスーツケースを進行方向に寝かせて積み込んでみた。

すると一見収まっている様に見えたが、ケースの端が開口部から数センチ出ており、バックドアが閉まらない。そこで思い出したのが後席のリクライニング機構だ。

シートバックを折りたたむレバーを操作することにより、バックレストの角度を2段階に変えられる。角度を起こした状態にすれば、その分だけ荷室の奥までケースを押し込めるので無事にバックドアを閉めることができた。

また、前述のように、ラゲッジ・シェルフを取付けた状態の荷室高は450mmと浅め。そのままでは、Lサイズのスーツケースの上に、Mサイズを積み重ねることはできない。

それでも、Lサイズのスーツケースの脇ならMサイズのスーツケースが収まる。

実際に触って気づいたこと

また、Lサイズのスーツケースを進行方向に寝かせたままでも、ボードケースとパイロットケースを寝かせずに積むことができ、さらに小さなバッグなら入る空間が残されていた。

なお、レクサスNXはリアエンドが湾曲したデザインのため、中央部では奥行きが十分にあっても、両サイドに行くに従い前後調は短くなっていく。

それにバックドアの内張り・内装に厚みがあるため、実質的な有効長はやや短くなる箇所があり、バックドアを閉める前によく確認してから積み込むことをオススメする。

またリアウインドウが寝ているので、ラゲッジ・シェルフを外してスーツケースを立てて積むときは、ガラスに当たる可能性がある。背の高いものは前方に積む必要があるので注意したい。

とはいえDセグメントのSUVとしては十分な収容力を備えている。そこに日本的な細やかな作り込みがなされ、使い易さという点では欧州SUVを超えていた。

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みんなのコメント

12件
  • こういう企画は複数車並べてライバル比較してもらわないと意味ない。
  • こんなカメみたいなクルマに乗ってて恥ずかしくないですか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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