マクラーレンは、レーシングディレクターを務めていたエリック・ブーリエが昨年7月にチームを離れたことで、CEOのザク・ブラウンによる首脳陣の刷新が始まった。そして、アンドレア・ステラがパフォーマンスディレクター、パット・フライがエンジニアリングディレクターとして短期契約を結び、チーム代表にアンドレアス・ザイドル、テクニカルディレクターにジェームス・キーが就任した。
結果的に今季のマクラーレンは躍進を遂げ、コンストラクターズランキング4番手につけている。ザイドルは、ステラとフライが行った設計プロセスの改善がチームの躍進に大きく貢献したと語った。
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「言及すべきなのは、アンドレアがパットと共にチームに変化をもたらす重要な役割を担ったということだ」とザイドルは語った。
「重要なのは、何が問題点なのかということ、そしてそれを改善するには先導する人物が必要だという事実を理解することだ。それはザクが昨年から始めた改革からも明らかだ」
「アンドレアとパットは昨年の途中からマシンに携わり、正しい信念が今年のマシンに継承されるように尽力した。その結果がこの(2019年の)マシンだ」
「これはチーム全体の努力でもあるが、パットとアンドレアのリーダーシップが必要だった。それは本当に素晴らしいもので、我々のシーズンのスタートを容易なものにした」
さらにキーもザイドルの意見に同調した。
「アンドレアスの言ったことを支持する。マクラーレンが今季復活したと思わない人はいないのではないだろうか」
「チームはパットとアンドレアに率いられて素晴らしい努力をしたし、勇気ある“リセット”をしたと思う」
マクラーレンはサマーブレイクに突入した段階で既に82ポイントを稼いでいるが、これは昨年の総獲得ポイントよりも20ポイント多い。
なお、フライは既にマクラーレンから離脱することが確実視されており、“ガーデニング休暇”が終わり次第、ウイリアムズに移籍すると考えられている。
ザイドルはCEOのブラウンから手綱を渡され、自身の計画に沿った組織づくりをしているという。
「今はリーダーシップチームを配置している」とザイドルは語った。
「技術面ではテクニカルディレクターのジェームス(キー)に、コース上での指揮はパフォーマンスディレクターのアンドレアとチームマネージャーのポール・ジェームスに担当してもらっている。それは重要なステップだったと思う」
「リーダーシップ体制が整った今、重要なのは全員が『組織としてどこに向かうべきか』というビジョンを持つことだと考えている」
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