2024年F1中国GP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは9位、ジョージ・ラッセルは6位という結果だった。
土曜にハミルトンは、予選に向けて今後のための実験として、マシンに大きなセットアップ変更を施したことが、悪い影響を及ぼしたと明かしていた。トト・ウォルフ代表は決勝後もこれについて触れ「今日のマシンは正しいウインドウに入っていなかった。スプリントの後にあまりにも多くの極端な変更を施し、それが週末で最も重要な部分を難しいものにした」と述べた。
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「グリッド位置と、スプリントの後のセットアップの状況を考えると、シミュレーションからも、今日は6位と9位がベストだと予想されていた」
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「スプリントの後にルイスのマシンにいくつか変更を加えたが、それはマシンを改善する役割を果たさなかった。むしろ予選と決勝を困難なものにしたのだ」と認めた。
「彼はマシンが曲がらないことに苦労して、そこにパワーを使わなければならず、リヤタイヤを傷める結果になった」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(56周/56周)
18番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード
徐々にポジションを上げていって、ポイント圏内には入れたものの、タフなレースだった。結論から言えば、昨日の時点で間違ったセットアップ変更をして、その代価を払わされた。今後、もう二度とああいうことはしないつもりだよ! クルマは狭いウインドウの中では機能するように感じられ、それが正しいセットアップだと思ったんだ。悲しいことに、おかげで今日はとても厳しい戦いになった。
チームはピットストップで素晴らしい仕事をしたし、ジョージ(・ラッセル)も健闘してしっかりポイントを持ち帰った。次のマイアミでは、もっといいレースができると確信している。
あまりいいレースではなかったけど、中国ファンの素晴らしさには感激した。世界的に見てもベストの部類に入るよ。数年ぶりに彼らと再会できて本当にうれしく思っているし、とてもいい雰囲気を作ってくれた。
(レース後にメディアに対して語り)キャリアのなかでこれほどひどいアンダーステアを経験したのは初めてだ。だから、最初は、どこかをぶつけたのかと思った。曲がる時のスピードが遅くて、いつまでもコーナーを抜けられない感じなんだ。デブリがあちこちに落ちていたから、マシンにダメージがあるのかと思った。でも実際には、単に、自分が選んだセットアップのせいだったんだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(56周/56周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
今日のレースでは、8番手からスタートして、いくつか順位を上げていきたいと考えていた。まあ順当な結果と言えると思うし、まだやるべきことがあるのは分かっている。過去3レースでも(フェルナンド・)アロンソや(オスカー・)ピアストリを相手に同じようなバトルをしてきた。そう考えると、6位がこのクルマの現時点での実力なのだろう。
全体としては興味深い週末だった。スプリントフォーマットに対応して、金曜と土曜の朝以降とでは、まったく違うセットアップで走ることになったからだ。じっくり検討すべきことがいろいろあって、それが改善への足がかりになればと思っている。もっと上位でフィニッシュするには、クルマのパフォーマンスを高め続ける必要がある。そのためにハードワークを続けるつもりだ。
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