現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「パジェロ」や「エクストレイル」にハイパーモデルがあった!? モータースポーツ直系SUVのハートとは

ここから本文です

「パジェロ」や「エクストレイル」にハイパーモデルがあった!? モータースポーツ直系SUVのハートとは

掲載 6
「パジェロ」や「エクストレイル」にハイパーモデルがあった!? モータースポーツ直系SUVのハートとは

280馬力を軽々と発揮する懐かしのハイパーSUV3選+α

 SUVは大きくて重く、鈍重なクルマ……そんな先入観があるなら、いますぐ改めるべきだ。例えば新車で購入できる(納期遅れの問題もあるが……)国産SUVのなかで、ピカイチに速いのがBEV(バッテリーEV=電気自動車)の日産アリアだ。最高出力394ps、0-100km/h加速は5.1秒。この数値はほとんどスポーツカーのようなポテンシャルを持ち合わせていることを意味する。

ジュークの皮を被ったGT-R! 実は市販していたメーカー純正「魔改造SUV」がガチ過ぎた

 さらにマツダ最新のCX-60 PHEV、トヨタRAV4 PHVもかなりのハイパワーぶりを誇る。電動車ならではのアクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がる動力性能は、過激な速さではないもののスムース至極に速度を上げていくバカッ速の持ち主と言っていい。だが、過去にはガソリンエンジンで血の気が引くような加速力が自慢の強者SUVが存在した。懐かしさとともに3台のハイパーSUVを振り返りたい。

パリダカマシン譲りの大馬力&走破性が自慢「三菱パジェロ エボリューション」

 その代表格が国産車の280ps自主規制の最中、頂点を極めた三菱パジェロ エボリューション(1997年発売)だ。パワーユニットは3.5L V6を搭載し、最高出力280ps/最大トルク35.5kg-mを発揮。トランスミッションは5速ATまたは5速MTを選ぶことができた。レカロのセミバケットシートを標準装備するほか、ボディ、足まわりも強化され、それはサスペンションやアクスル構造の変更、専用設計された1ピース構造の16インチアルミホイールにまで及んでいた。まさにパリダカなどの過酷なラリーレイドで培われたスペシャルモデルに相応しい高性能ぶりだった。

巨大なインタークーラーをフロントに搭載!「日産エクストレイルGT」

 280psと言えば、日産エクストレイルGT(2001年発売)も、クロスオーバーモデルとして、当時頂点に登りつめた1台だ。2000年代はエクストレイルが絶大なる人気を誇っていた時代で、280ps自主規制の上限となる最高出力280ps/6400rpm、最大トルク31.5kg-m/3200rpmを発揮する2Lターボエンジンを搭載。ボンネットの下に収まるインタークーラーは、当時、GT-Rに次ぐ巨大なものだったと言われていたほどで、無論、ブレーキやサスペンションもハイパワーに合わせて専用パーツが奢られた。しかも速さだけでなく走破性にも凄みを見せたエクストレイルだったのである。

300台限定のSTIコンプリートカー「フォレスターtS(SJ型)」

 2010年代にはSJ型スバル・フォレスターの一部改良に合わせて登場したフォレスターtS(2014年11月発売)がある。tSとはチューンドバイSTI(スバルテクニカインターナショナル)の意味で、スバルのモータースポーツの技術力と経験値を市販車にフィードバックしたマニア垂涎のモデルだった。このフォレスターtSは300台の限定車で、最高出力280ps/最大トルク35.7kg-mのスペックを誇り、専用スピードメーターは260km/hスケールとなっていた。

 また、ドライブモードのSI-DRIVEのS#モードを専用化したほか、ブレンボ製ブレーキキャリパー(フロント4ピストン、リヤ2ピストン)やBBS製19インチ鍛造アルミホイール、STI製フロント&リヤアンダースポイラー、そして足元は専用チューニングサスペンションと245/45R19サイズのBSトランザER33で武装されていた。単純に馬力&トルクを増強したのではなく、STIのコンプリートカーとしての完成度を誇ったスペシャルなフォレスターだった。

ニスモ仕様のコンパクトなハイパーSUVも!

 このほかにも214psとはいえ専用化されたオールモード4×4-i、トルクベクタリングコントロール、真紅のブレーキキャリパー、8速CVT、18インチタイヤなどが奢られた日産ジューク16GT FOURベースのジュークNISMO RS(2014年発売)なども、ハイパーSUVとして注目を浴びていた。

* * *

 並みのスポーティカーがブチ抜かれるほどの実力を持つ国産激速SUVは、いまでも中古車で探すことが可能だ(経年数が経つ個体はコンディションを要チェック)。流通台数は極めて少ないものの、現在の電動化に合わせた新車価格高騰の時代からすれば、性能対価格という点では、比較的コストパフォーマンスが高いと言えそうだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
レスポンス
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
motorsport.com 日本版
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
くるまのニュース
 今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
バイクのニュース
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
AUTOSPORT web
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
Auto Messe Web
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
レスポンス
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
motorsport.com 日本版
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
WEB CARTOP
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
乗りものニュース
死亡リスク大!! 楽しいバイクライフに潜む事故の原因とは?
死亡リスク大!! 楽しいバイクライフに潜む事故の原因とは?
バイクのニュース
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
くるまのニュース
F1日本GPアンバサダー、市川團十郎親子が鈴鹿サーキットに見参! レースの世界を満喫……スポーツ走行のエンジン音にも興奮「すごい緊張感」
F1日本GPアンバサダー、市川團十郎親子が鈴鹿サーキットに見参! レースの世界を満喫……スポーツ走行のエンジン音にも興奮「すごい緊張感」
motorsport.com 日本版
マイナーチェンジで2代目はついに「完成形」へと進化! 新型ボルボXC90は北欧プレミアムSUVの決定版
マイナーチェンジで2代目はついに「完成形」へと進化! 新型ボルボXC90は北欧プレミアムSUVの決定版
WEB CARTOP
クルマの非常時の備えは適切ですか? 停止表示機材(三角表示板)と脱出ハンマーはどこに置けばいい?
クルマの非常時の備えは適切ですか? 停止表示機材(三角表示板)と脱出ハンマーはどこに置けばいい?
LE VOLANT CARSMEET WEB
ブラックスタイルの特別な「メルセデスAMG GLB35 4MATIC」が登場、限定50台の硬派な強者!
ブラックスタイルの特別な「メルセデスAMG GLB35 4MATIC」が登場、限定50台の硬派な強者!
Webモーターマガジン
【スクープ】これってポルシェ「カイエンEV」のテストじゃないの!? ベントレー初のBEVプロトタイプがついに始動!
【スクープ】これってポルシェ「カイエンEV」のテストじゃないの!? ベントレー初のBEVプロトタイプがついに始動!
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

6件
  • RVRハイパースポーツギアが無いの(涙)
  • ハイパーSUVを日本車だけで語ったら
    完全に井の中の蛙、、、
    90年代のパジェロEVOいれるなら
    GMCのタイフーンも
    並行輸入品で1ヶ月ほど乗り回したけど
    全長ではアメ車にしては小さなボディにTD-06ターボはかなり早かった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村