MotoGPのポイントランキングで首位に立つファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。サマーブレイク明けの第10戦スティリアGPのFP1は8番手、FP3は2番手タイムをマークしたが、ウエットコンディションとなったFP2では15番手に沈んだ。
近年、ヤマハのライダーたちはウエットコンディションで苦戦する傾向にある。路面が乾き始めたタイミングのパフォーマンスはさらに苦しく、主にリヤエンドのグリップ不足がその原因にあるようだ。
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クアルタラロは第5戦フランスGPでは、ウエットコンディションの中で3位獲得。優勝したジャック・ミラー(ドゥカティ)から14秒離されたとはいえ、ウエットコンディションでの競争力に明るい兆しが見えたと思われていた。
しかし今回のFP2では、アプリリアのロレンソ・サヴァドーリから2秒以上離されての15番手。彼のチームメイトであるマーベリック・ビニャーレスも9番手と振るわなかった。
クワタラロはウエットコンディションでの不調に困惑しており、雨に見舞われる可能性のある日曜日のレースを前に不安を抱えている。
motorsport.comの取材に対し、クアルタラロは「今朝(FP1)はかなり良かった」と語ると共に、ヤマハのウエットでの問題が再発したのではないかと答えた。
「僕たちは同じタイヤを使い続け、交換しなかった。5週間という長い期間ライディングをしていなかったので、復帰にはいつも少し時間が必要だけど、今回は素晴らしいペースで、2020年よりもずっと良いフィーリングだったと思う」
「でも、ウエットコンディションでは、相変わらず良いフィーリングがないんだ。全面的に濡れている時もベストではないしあまり良くないんだけど、ハーフ&ハーフのコンディションになった途端、バイクのフィーリングがゼロになり、全く楽しめないんだ」
「だから僕たちは、こうしたコンディションに対する解決策を見つけなければいけない」
「でも奇妙なんだ。ウエットではストレートでのグリップがとても悪いんだ。(ホルヘ)マルティンやポル(エスパルガロ)と一緒に走っていたけど、ブレーキングやコーナリングでは悪くなかったんだ」
「でも、彼らがスロットルを開けた途端に……パワーではなく、直線でのグリップが問題なんだ。悪夢のようなFP2だった」
クアルタラロは、彼のウエットコンディションにおける走行経験が少ないことが問題を深刻にしているのではないかという指摘に対して、次のように反論した。
「バレンティーノは雨での走行経験が最も豊富なライダーのひとりだけど、僕たちは同じ問題を抱えていると思う」
「僕はMotoGP1年目の2019年は、ウエットでもトップ10から外れたことはなかったと思うし、今の僕たちがかなり苦戦しているブルノやもてぎ、フィリップアイランドといったタフなサーキットも僕たちは得意としていたんだ」
「ウエットは好きではないけど、2019年は常にトップ10に入っていたから、理解できない。昨年と今年は本当に不思議な感覚で、どうなっているのか分からない」
「日曜日には雨が降ると言われているから、解決策を見つけなければならないが、フィーリングはゼロだ」
「自分がどのポジションにいるのかも分からないのでちょっとがっかりしているが、まだあと明日(土曜日)があるからね。改善できることを願っている」
「なにか解決策を見つけなくてはいけない。ル・マンでは表彰台に上がったんだから。昨年もそうだったけど、トップとの距離がこれほど離れているのは普通ではないんだ」
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