いよいよマツダが本気を出した。ジャパンモビリティショーで毛籠社長が予告した通り、ロータリーエンジン開発の要となる「ロータリー開発グループ」が復活を果たしたのだ。となれば注目は、ため息がでるほどかっこいい「アイコニックSP」の行方だ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/マツダ
MX-30は序の口! アイコニックSPへの布石? マツダに伝説の「ロータリー開発グループ」が復活したぜ!
■ロータリーの雑食性に着目
MX-30ロータリーEV向けの8C型シングルローターエンジン
昨年暮れ、11年ぶりにロータリーエンジン搭載車「MX-30ロータリーEV」を発売したマツダ。しかしそいつは前奏曲に過ぎなかった。ついにマツダは、ロータリーエンジン開発の最前線となる「ロータリー開発グループ」を復活させたのだ。
同グループは当然。マツダのロータリー車開発を一手に担ってきたロータリーの本丸的部門。しかし2012年にRX-8が生産を終えると存在理由を失い、2018年に解散を余儀なくされた。
その後、ロータリー部門のスタッフはスカイアクティブのパワートレーン開発に力を発揮したというが、マツダはロータリーを諦めたわけじゃなかった。むしろマツダの「あくなき挑戦」を象徴する特別な存在として、復活の時をうかがっていたのだ。
もともとロータリーエンジンは、燃焼行程を回転運動に織り込んでいるため動作がスムーズだし、クランクケースなどが要らないからコンパクトに作れる。
さらにマツダが注目したのはロータリーの「雑食性」だという。ロータリーエンジンは、ガソリンはもちろん、合成燃料や水素、天然ガスなどでも作動する。CO2を排出しない、あるいは相殺できる燃料を使えば、夢のカーボンニュートラルエンジンへと変身できるのだ。
■復活ののろしは「アイコニックSP」から
ジャパンモビリティショーのベストカーという声も多いマツダ アイコニックSP
ロータリーの「現代性」に着目したマツダは、PHEVやレンジエクステンダーEVに搭載する発電機としての復活に活路を見出した。その第1弾は、昨年11月に発売されたMX-30ロータリーEVだが、その後にロータリー開発グループが復活したとなると、「その先」が気になる。
その先とはなにか。まず外せないのが、ジャパンモビリティショーで公開された「アイコニックSP」だろう。
アイコニックSPは、息をのむほどカッコいい2シータースポーツだが、このクルマのパワートレーンは、すでに2ローターのエンジンを搭載するシリーズ式プラグインハイブリッドであることが明らかになっている。
ロータリーはMX-30に搭載した8C型の2ローター版と予想する。シリーズハイブリッドならば超高回転化が不必要なため、830cc×2という排気量が許容されるからだ。車重は1450kg、システム出力は370psというから、動力性能はポルシェ ケイマンに匹敵するものとなるだろう。
■市販化の噂が消えない「RX-VISION」
世界各国でデザインアワードを受賞したマツダRX-VISION
「その先」はまだある。2015年に発表されたマツダのフラッグシップコンセプト「RX-VISON」だ。
マツダはこのクルマを一過性のコンセプトカーとはとらえていないフシがある。発表から5年も経った2020年に、人気のビデオゲーム『グランツーリスモSPORT』内に突如「RX-VISON GT3コンセプト」を投入したことも、そう考える要因のひとつだ。
ゲーム内での「RX-VISON GT3コンセプト」の心臓部は自然吸気4ローター(570ps/540Nm)となっていたが、市販車として考えるとこれは現実的ではない。ラージ商品群のFRプラットフォームに、アイコニックSP同様シリーズハイブリッドを縦置きするというのがリアルではなかろうか。
いずれにしろ、ロータリー開発グループの復活から生まれる夢は尽きない。必ずやロータリースポーツが復活すると信じて、その行方を見守ろう。
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ロータリーで会社が傾く→ロータリーをやめて普通の車で復活→ロータリーで会社が傾く→普通の車で復活→最初に戻る
の繰り返しだから