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「史上最高」 レンジローバー・スポーツ試乗 兄貴分なみ高級感/兄貴分しのぐ外観

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「史上最高」 レンジローバー・スポーツ試乗 兄貴分なみ高級感/兄貴分しのぐ外観

逡巡してきた「スポーツ」の足跡

これまで何度か3代目となる新型レンジローバー・スポーツをドライブしているが、その完成度は非常に高いと感じている。歴代のスポーツと比較してもそれは段違いにいい。

【画像】うっとり…… 3代目レンジローバー・スポーツ 最高の写真とともに【ディテール】 全65枚

「スポーツ」というサブネームを冠したレンジローバーが初登場したのは2005年のこと。ベースとなったのはレンジローバーではなく弟分のディスカバリーだった。その事実からも当時のランドローバーがSUVのスポーティモデルの成立にそこまで重きを置いていなかったことがわかる。

もちろん21世紀になり、前後リジッドアクスルというオフロード由来の呪縛から逃れたことがレンジローバー・スポーツ誕生のきっかけになっている。

だがそれよりもX5やカイエンといったハナっからスポーティなライバルたちを軽くマークしておく、くらいの意味合いが強かったのではないだろうか。

実際に初代レンジ・スポーツはパワフルなエンジンとレスポンスの良いアシを備えたグレードもあったが、レンジローバーらしい品格を持ち合わせているとは言えなかった。

2013年デビューの2代目はレンジローバーからオールアルミモノコックを受け継いだことで品格も備わった。だが味付けがいくぶんマイルドになったこともあり、特に日本市場では 「敢えてスポーツを選びたくなる理由が希薄」だったように思う。

今回の3代目はついに、そんな逡巡から脱却した1台だと実感している。では2代目との違いは何だったのか?

違いは見た目、またはオーラにあり

今回の新型レンジローバー・スポーツはユーチューブから浸透しはじめた。アイスランドの巨大なダムの放水路を、赤いレンジローバー・スポーツが遡っていくインパクトのあるショートムービーである。その挑戦は浮世離れしているが、インパクトは充分にあった。

だがムービーを見てハッとさせられたのはフロントマスクからリアエンドまでフラッシュサーフェイスが徹底されたスタイリングだった。エンブレムに頼らなくても「スポーツ」、そして「レンジローバー」であることがわかる。

それからほどなくして目にすることになった新型レンジローバー・スポーツの実車は、ムービーで見た以上の存在感があった。兄貴分と比べ躍動的な雰囲気が漂う。一方建築物に例えればレンジローバーが伝統的なレンガ作りであるのに対し、スポーツはコンクリート打ちっぱなしのモダンな雰囲気が漂う。

新型は走りも印象的だった。初代はもちろんだが2代目でもレンジローバー・スポーツの走りは懸命に「スポーツ」の部分をアピールしようとしていた。だが3代目はスタイリングで強くアピールしつつ、実際の走りはスポーツ性能と乗り心地の良さが共にグッと高められている。ベースとなっているMLA-フレックスプラットフォームや最新のエアサスの包容力が効いているに違いない。

2代目との違いは、スペック的なものではなく全身からにじみ出る「余裕」のようなもの。3代目にして初めて感じるレンジ・スポーツのオーラと言い換えてもいいと思う。

身近な立ち位置は変わらず

3代目で名実ともに「スポーツ」の名が相応しい1台へと成長したレンジローバー・スポーツ。そのパワーユニットは最上級のSVエディション1を除けば300psを発生する3L直6ディーゼルMHEVの、所謂D300ユニットが搭載されている。

今回試乗したレンジローバー・スポーツ・ダイナミックHSE D300の心臓ももちろん最新のディーゼルMHEVである。

最上級のSVエディションONEに積まれている4.4LのガソリンV8の方がレスポンスがはるかに鋭く、レンジ・スポーツのシャシーセッティングと相性がいいことを、筆者はレンジローバーで確認している。

だがレンジ・スポーツと兄貴分との差異で重要なのは走りだけではない。高級化の一途を辿っているレンジローバーと比べ、レンジ・スポーツは設えだけでなく価格的にカジュアルであることが求められているのだ。

スタートプライスはレンジローバーの1866万円に対し、レンジローバー・スポーツは1131万円から。つまりどちらか迷うというより、レンジローバーとヴェラールの間を埋めるレンジローバ・ファミリーの次男坊として見るべき1台なのである。

実際のレンジローバー・スポーツのクオリティや走りは、兄貴分と価格ほどの差はないと思う。一方スタイリッシュな見た目というアドバンテージは確かに存在する。

史上最高のレンジローバー・スポーツという表現は全く誇張ではないのである。

レンジローバー・スポーツ・ダイナミックHSE D300のスペック

価格:1296万円
全長:4960mm
全幅:2005mm
全高:1820mm
最高速度:km/h
0-100km/h加速:秒
燃費:-
CO2排出量:-
車両重量:2670kgkg
パワートレイン:3L直列6気筒ディーゼル・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
エンジン最高出力:300ps/4000rpm
エンジン最大トルク:66.3kg-m/1500-2500rpm
モーター最高出力:18ps/5000rpm
モーター最大トルク:4.3kg-m/2000rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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  • 番組の途中ですが速報です。アメリカ国防総省が首都ワシントンで反富裕層を掲げるカービュー大貧民のデモ隊がホワイトハウス襲撃の可能性を示唆した事について、ホワイトハウスは、たった今バイデン大統領が戒厳令を導入する大統領令に著名したと発表しました。
    ビビっビビっ 〜NNNニュース速報〜
    「バイデン米大統領 戒厳令発動へ ホワイトハウスが声明」
    繰り返しお伝えします。ホワイトハウスは先ほど、バイデン大統領が戒厳令を導入する大統領令に著名すると発表しました。また、関係筋によりますと、48時間以内に軍を投入するという情報も入ってきているとのことです。アメリカの首都ワシントンでは先月24日から、反富裕層を掲げるカービュー大貧民によるデモ隊「負け犬ブラザーズ」の暴徒化が問題となっていました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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