革新的な技術ではなく既存の技術をトコトン磨き上げて効率を追求したもの
日本国内のみならず、海外でも高い評価を受け飛ぶ鳥を落とす勢いのマツダ。そのマツダの勢いを支えているのが、マツダの技術群「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ・テクノロジー)」だ。
世界一のクルマをつくるために、これまでのクルマをつくる考え方とは違った全く別の発想が必要。そこでマツダはクルマの基本を白紙に戻しすべてをゼロからつくり直すという、大きなチャレンジを選択し、誕生したのが「スカイアクティブ・テクノロジー」なのである。
現在「スカイアクティブ・テクノロジー」が使われているのは、圧倒的な低燃費と「走る歓び」を生み出すエンジンが2種類。燃費の改善だけでなく、クルマを意のままに走らせる歓びをも実感させてくれるトランスミッションも2種類。そして軽量ながら高い剛性と、走る・曲がる・止まるというクルマの基本性能を飛躍的に向上させた軽快な乗り心地を両立させたボディとシャーシのプラットフォームの計6種類。
なお、アクセラハイブリッドに搭載されているハイブリッドシステムにも「SKYACTIV HYBRID」という名前が付けられているが、こちらはトヨタのハイブリッドシステムのライセンス供与を受け生産しているものであるため今回は割愛させていただいた。
ガソリンエンジン「SKYACTIV-G(スカイアクティブG)」
圧倒的な低燃費と快適な走りの両立を求め、量産ガソリンエンジンとして世界で初めて「14.0」という高圧縮比を実現。エンジンの効率を大幅に高め、燃費・トルクともに従来比で約15%向上させた。また、低中速トルクを増大させ、実用域での使いやすさも充実している。
ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D(スカイアクティブD)」
ディーゼルエンジンの課題である圧縮比を根本から見直し、世界一の低圧縮比「14.0」を実現させた高効率クリーンディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D」。スカイアクティブGと同じ圧縮比だが、ガソリンは世界一の高圧縮比、ディーゼルは世界一の低圧縮比なのだ。従来比約20%もの燃費改善を達成するとともに、高効率ターボチャージャーによるスムーズでリニアなレスポンスと力強い加速、グローバルの排出ガス規制に対応する高クリーン性能をも生み出している。
オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE(スカイアクティブ・ドライブ)」
「SKYACTIV-DRIVE」が目指したのは、「燃費の良さ」「ダイレクト感」「なめらかな変速」を徹底的に追求すること。そのため、すべてのタイプのトランスミッションの利点を集約した理想のATを目指した。また、トルクコンバーターのオイルを介すのではなく、直接機械的につながる「ロックアップ」領域を80%以上にまで拡大することで、マニュアル車のようなダイレクト感ある走りも生み出している。
マニュアルトランスミッション「SKYACTIV-MT(スカイアクティブ・エムティー)」
「シフトフィールと燃費性能を高める、軽量・コンパクトMT」をコンセプトに開発された「SKYACTIV-MT」。スポーティで小気味よく、意のままに操れるシフトフィールを実現するため、機能をゼロから見直すことで、ユニット単体で最大16%も軽量化。ショートストロークと軽い操作力という二つの相反する特性を両立させ、大幅なコンパクト化に成功した。
ボディ「SKYACTIV-BODY(スカイアクティブ・ボディ)」
走る、曲がる、止まるというクルマの基本性能を向上させるうえで、ボディの軽量化は避けられない課題である一方で、安心・安全な走りを守る高い剛性も必要。マツダは、基本骨格やフレームワークを根本から見直し、従来比約30%もの剛性アップと、約8%の軽量化を両立させた「SKYACTIV-BODY」を開発。また同時に、衝撃を骨格全体に分散させる構造により、高い衝突安全性を確保した。
シャシー「SKYACTIV-CHASSIS(スカイアクティブ・シャーシ)」
マツダが目標とする「人とクルマが一体となるドライビングプレジャー」を実現するために、中低速域の軽快感と高速域の安定性、軽快感と上質な乗り心地、軽量化と剛性の確保という相反する特性を両立させる必要がある。そのためにフロントおよびリアサスペンションを一新。さらに軽量・高剛性クロスメンバー、クイックなハンドリングをアシストする電動パワーステアリングを採用したのが、「スカイアクティブ・シャーシ」だ。
どれも革新的な新技術を盛り込んだもの、というよりも既存の技術をよりブラッシュアップし、理想的な理論値に近づけたものと思っていただければいいだろう。長々と書いておきながらこんなことを言うのもなんだが、いくら文章で説明するよりも実際に一度乗ってみることをオススメしたい。きっとマツダの「スカイアクティブ・テクノロジー」の本質を感じ取ることができるはずだ。
(文:小鮒康一)
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