ホンダ直系のモータースポーツ&カスタマイズ・チューニングメーカー、無限(株式会社M-TEC)は東京オートサロン2023に出展する車両の概要を発表した。はたしてどんな車両を出展するのか紹介していこう。
文/ベストカーWeb編集部
写真/M-TEC、Sho Tamura
※トビラ写真は無限シビック
「無限RR」再来なるか!? 無限がついにタイプR着手!! グッとくるコンセプトモデルをオートサロンで初公開へ
■シビックタイプR無限コンセプトが現地にて世界初公開!
2007年6月に限定300台で発売されたFD2型の「シビック無限RR」。いまや中古車価格は約1000万円。このFD2無限シビックタイプRの再来となるか楽しみだ
2023年の無限コンセプトは「MUGEN POWER 2023」。市販四輪車では、2022年9月に発売されたシビックタイプRをベースとし、MUGENが抱いた想いを具現化した、「シビックタイプR無限コンセプトを出展する。
ちなみにシビックタイプR無限コンセプトは、現地にて世界初公開となる(事前に写真の公開はなし)。
無限シビックタイプRといえば、思い出すのは2007年6月に限定300台、477万7500円で発売されたFD2型シビックタイプRベースの「ホンダシビック無限RR」。エクステリアからインテリア、15psアップのエンジンチューニング、ブレーキに至るまで、無限渾身のコンプリートカーだった。これ以降、歴代シビックタイプRの無限パーツが販売されてきたわけだが、早くも2022年9月1日に発売されたFL5型の「新型シビックタイプR無限コンセプト」が発表されるのだ。
330馬力の2L、直4VTECターボを搭載する新型シビックタイプは、ノーマルでも飛び抜けて速い純ガソリン車のFFピュアスポーツ。はたして、このシビックタイプRを無限がどこまで磨き上げてくるのか? 無限RRの再来なるか? 現地での世界初公開が今から楽しみだ!
すでにスタイリングパーツ、アルミホイール、ブレーキパーツ、スポーツエキゾーストなど、シビック用の無限パーツが発売されている
■ZR-V無限カスタムコンセプト
ノーマルのZR-Vは縦グリルだが無限製は格子タイプ。そのほかスポイラーやサイドガーニッシュ、アルミホイールなど無限らしいスポーティなパーツ類を装着
また、2022年11月に発表された新型SUV、ZR-Vを無限が開発中の用品を装着したコンセプトモデル、「ZR-V無限カスタムコンセプト」を出展する。「Emotional Urban Sports」をコンセプトに開発中の無限用品を装着したZR-Vコンセプトモデルだ。
スタイリングや走行性能といったクルマの本質にこだわりアクティブに活動されるユーザーへ向けて、無限らしいスポーティさを高めるエアロパーツやパフォーマンスパーツなど妥協なきパーツを装着している。
■野尻選手の優勝マシンと笹原選手のスーパーフォーミュラマシンを出展
圧倒的な速さで2022年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権のドライバーズチャンピオンを決めた野尻選手のマシン
モータースポーツでは、2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権にて野尻智紀選手が全10戦中6戦でポールポジションを獲得、2度のポール・トゥ・ウィンを含む8度の表彰台を獲得し、圧倒的な速さで2年連続でドライバーズチャンピオンを獲得した「TEAM MUGEN MOTUL SF19」と、TEAM MUGEN初のチームタイトル獲得に不可欠な活躍をした笹原右京選手がドライブした「TEAM MUGEN BINGO SF19」の2台を展示する。
第6戦で念願の初優勝を遂げた笹原右京選手のマシン
そのほか、無限が開発し、2022年シーズンよりスーパーフォーミュラ全車両に搭載され、ハンドル角度や車速、エンジン回転数など様々なデータを取得・伝送するテレメトリーシステムを体験して頂けるコンテンツを実施。
無限が開発したテレメトリーシステムは、2022年よりスーパーフォーミュラ全車両に搭載され車両の走行時のハンドル角度や車速などの膨大なデータを低遅延で取得・伝送することを可能にし、リアルタイムで車両の情報を得ながらレース観戦する、新たなモータースポーツの観戦方法を確立したという。
また、楽天モバイルが2022年10月に実施した「リアルとバーチャルを融合したモータースポーツの実証実験」でも、このテレメトリーシステムが活用されている。
東京オートサロンでは楽天モバイルをはじめとする協力企業と共同で、テレメトリーシステムを活用してレーシングシミュレーター上で実車の走行データと対戦できる体験と、AR専用アプリケーションを活用したレース観戦体験を提供。
無限のテレメトリーシステムを活用することで、リアルとバーチャルを融合し、リアルタイムに世界中の誰もが各地から実際のレースに参戦できる未来が体験できるという。興味のある人はぜひブースに足を運んでみるといいだろう。
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そのうち無限RR-Rとか?