フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とのタイトル争いの最中にありながら、MotoGPカタールGPで10位に終わったホルへ・マルティン(プラマック)。彼はタイヤに問題があったと批判を展開しているが、タイヤサプライヤーのミシュランがこの件に関する初期調査の結果について報告した。
マルティンはカタールGPのスプリントで勝利したにもかかわらず、決勝では今季完走したレースの中ではワーストとなる10位に終わった。最終戦バレンシアGPに向けて不利な状況となってしまったマルティンはカタールでのレースを振り返り、リヤタイヤがまるで石のようなフィーリングだったとして、ミシュランにはタイトルを“盗まれた”と痛烈に批判していた。
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バレンシアでの木曜日、マルティンはミシュランからの回答がないと話していたが、金曜日にミシュランのモータースポーツ責任者であるピエロ・タラマッソは、初期の分析の結果マルティンのタイヤには製造過程で問題は認められなかったと明かし、問題の特定にはさらなる作業が必要だと述べた。
「カタールでのレース後、誰もがホルへの発言を見聞きしただろうが、我々としても彼の置かれた立場はよく理解している」
タラマッソはそう語る。
「彼はチャンピオンをかけて戦っていたし、アドレナリンもたくさん出ていた。ただ我々はいつものように、この問題を非常に深刻に受け止めている」
「まず最初にフランスに電話をし、製造工程をチェックし、製造時のすべてのパラメーターに問題がなかったかどうかチェックした」
「その結果出た答えは、イエス(問題はなかった)だ。製造プロセスは全て正常だった。つまり、ホルへのタイヤに品質としての問題はなかったのだ」
「これが第一段階だ。次の段階として、プラマックとドゥカティの協力の下、コース上でのデータを分析した。3日間のデータは膨大で、全てを分析する時間はなかった」
「とにかく、我々はベストを尽くしたし、分析の結果を昨晩ドゥカティとプラマックに共有した。彼らは彼らで分析を行なった」
現状、彼らの分析の結果として問題を特定することはできていないようだが、ミシュラン、チーム、メーカーの見解として共通しているのはマルティンのパフォーマンスが予想外なものであったことだ。
「我々はさまざまなものを見たが、現時点では明確な答えはない。まだ異なる仮説もある」とタラマッソは言う。
「これからいくつかの作業と分析を行い、さらに何か分かれば、チームや皆さんに報告する。我々はホルヘのデータに集中してきたが、今度はペッコ(バニャイヤ)のデータも見てみたい」
「色々なものがあるが、そのひとつとして我々はリヤのハードコンパウンドを調査している。このタイヤは作動領域が非常に狭く、コンパウンドをどう使うかによってパフォーマンスが上がったり下がったりする。だからそれを検討している」
タラマッソによると、ミシュランはまだプラマックとドゥカティからマルティンのスタート時のデータを入手していないとしながらも、サイティングラップで彼のタイヤは正しい温度と空気圧だったという。
また、ルサイル・インターナショナル・サーキットの路面が新しかったこともあってか、いくつかデータ上の矛盾もあるという。そのため、マルティンに起きた問題を完全に理解するためにはもう少し時間が必要なようだ。
なおミシュランのデータでは、マルティンのバイクのタイヤ内圧がフロント、リヤ共に他のライダーより高くなっていたことが明らかになっている。これについては、マルティンがスタートの失敗を挽回するためにプッシュしたことが原因という可能性もある。
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みんなのコメント
それすら解明できないメーカーは根本的に信用できない。