世界中の最高の場所を巡る“エクストラオーディナリー・ジャーニーズ”をイメージしたベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場

　英国ベントレーは2024年6月12日（現地時間）、ラグジュアリーSUVのベンテイガ（Bentayga）の特別仕様車「ベンテイガ・エクストラオーディナリー・ジャーニーズ・コレクション（Bentayga Extraordinary Journeys Collection）」を発表した。

　ベントレーはウェルビーイング（個人や社会のよりよい状態）、トゥランクイリティ（静寂）、アドベンチャー（冒険）をテーマに世界各地でベントレー車を使った体験型旅行のエクストラオーディナリー・ジャーニーズを展開している。本特別仕様車は、ベントレーのビスポーク＝注文製作を担う部門であるマリナーが、エクストラオーディナリー・ジャーニーズからインスピレーションを受けた特別な内外装アレンジを、ベンテイガ・アズールに施したことが特徴。今回はニューメキシコ、スカンジナビア、中国、ニュージーランド、英国という5カ所の景勝地をイメージしてキュレーションした。

　まずニューメキシコをイメージしたベンテイガは、古代世界とのつながりと日常の喧騒からのエスケープを意図し、険しさと畏敬の念を温かみのあるブラウンとタンで表現。外装はアンバーとバーントオークのデュオトーンのボディカラーに、ボディと同色でアレンジしたアロイホイールを採用し、内装はサドル、キャメル、コーラルのテーラードパレットとコッパーストーンのベニヤで仕立てる。これらの色調は、サングレ・デ・クリスト山脈や鮮やかな峡谷、古代の岩層を連想させ、ユーザーをサンタフェへの特別な旅へと導く。

　次にスカンジナビアは、自然の美しさと生態学的感受性への感謝の気持ちを表現。外装にはポルトフィーノブルーのボディカラーにダークサファイア塗装のアロイホイールを採用し、内装にはマリナーホワイトのメインハイド、インペリアルブルーのセカンダリハイド、ライトブルーのストラトスアクセント、コントラストステッチ、スレートストーンのオープンポアベニヤなどを配する。これらのアレンジはノルウェー、スウェーデン、デンマークで出会う透き通ったフィヨルドや船乗りの物語、サステナブルな建築、ウェルネススパ、ラゴムのライフスタイルをユーザーに想起させる。

　中国に関しては、自然の力による静けさとリラクゼーションを感情的に表現。外装はアラビカのボディカラーにペールブロドガーシルバーで仕上げたアロイホイールを採用し、内装はリネンカラーのレザーでレンダリングするとともに、バーントオークやオデッセアンツイードのアクセント、ゴールドグリーンのパネル、ピアノバーントオークのベニヤなどを配備する。これらの仕様は中国の北西部から着想を得たもので、賀蘭山脈や黄河、そしてアルシャーやゴビといった砂漠への幽玄な旅を連想させる。

　ニュージーランドについては、畏敬の念と静けさ、そして冒険の精神を丹念に表現。外装にはホワイトサンドのボディカラーにペールブロドガーシルバーのアロイホイールをあしらい、一方で内装はブラウンとグレーのカラーリングを基調にポートランドのメインハイドとセカンダリーのバーントオーク、ハイランドヘアのアクセント、ダークグリーンとブロンズのコントラストステッチ、ジーラグリーンストーンのベニヤなどを装備する。この仕立ては、アフリリ渓谷やテカポ湖、そびえ立つサザンアルプス、そして勇壮な星空を眺めながらのドライブをイメージしている。

　そして英国は伝統とリフレクション、そして荒野への真のエスケープを表現。外装にはアルパイングリーンのサテン塗装とグレーサテンのアロイホイールを纏い、一方で内装にはモータースポーツシーンで数々の勝利を成し遂げたベントレーボーイズを想起させるブリティッシュレーシンググリーンとカンブリアグリーンを基調としたインテリアカラーを採用する。このドレスアップは、ベントレーが本社を構えるクルーから、湖水地方やスコットランドのケアンゴームズの渓谷など、ムーディかつ荘厳なドライブを彷彿とさせる演出である。