現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > これぞ「金メダル」級の日本車! 羨望の「公道最強」ワークスコンプリートカー4選

ここから本文です

これぞ「金メダル」級の日本車! 羨望の「公道最強」ワークスコンプリートカー4選

掲載 更新 18
これぞ「金メダル」級の日本車! 羨望の「公道最強」ワークスコンプリートカー4選

技術の結晶を惜しみなく投入した「最強ワークスコンプリートカー」たち

 トヨタのGR、日産のニスモといったSUPER GTなどのモータースポーツにも関わる自動車メーカー直系のスポーツ部門は、時折「保証も備えながらもチューニングカーのお手本となるような、自動車メーカーの総力を結集した」と感じる、最強クラスのコンプリートカーをリリースしてきた。そんな数々のワークスコンプリートカーから、誰もが認める最強モデルたちを紹介しよう。

限定車だったのに1台しか売れず! 所有していたら国宝級の「国産名車」6選

元町工場で生産されたスペシャルな100台限定モデル

【トヨタ86GRMN(ZN6)】

 初代86の前期型終盤に、100台限定で設定されたスペシャルモデルの86GRMN。「ニュルブルクリンク24時間レースを走った86のロードカー版」というコンセプトで開発され、ハンドビルド(手組み)などにより自然吸気ながら219psに出力アップしたFA20エンジンが搭載された。 またギヤ比の見直しやLSDを強化した駆動系、専用の車高調サスペンションやボディ補強が施され、さらにエアロパーツの装着やカーボンパネル採用による軽量化が成された。車両の生産は標準車とは異なりスバルの工場ではなく、レクサスLFAなどの生産も担ったトヨタの元町工場で行われた。 走らせた印象は、絶対的な速さ以上に操作に対する正確性や安心感といった質の高さが素晴らしかった。648万円という価格は86としては高いと感じるが、内容を考えれば「安い!」と断言できるレベルに仕上がっていた。

究極のBNR34といって間違いなし! 限定台数はわずか20台

【ニスモ R34GT-R Z-tune(BNR34)】

 S14シルビアの270RやR33スカイラインGT-Rの400Rといった過激なコンプリートカーをリリースしてきたニスモ。そのなかでも最強と断言できるのが、R34スカイラインGT-Rの生産終了後となる2005年に登場したNISMO R34GT-R Z-tune(以下、Z-tune)である。

 20台限定でリリースされたZ-tuneは、良質な中古のR34スカイラインGT-R Vスペックをベースに、2.6Lから2.8Lへと排気量を拡大。エンジン本体のチューニングを筆頭にタービンの変更に止まらず、冷却系などの耐久性、信頼性も向上させ、最高出力500psオーバーのエンジンが搭載された。

 それだけでなくザックス製の車高調サスペンションやドア開口部のスポット増しをはじめとしたボディ補強、ブレーキはローター径の拡大やフロント6ポット、リヤ4ポットキャリパーの採用で制動力を強化するなど、要所に妥協なく手が入れられた。 さらにシート表皮やドアトリムも専用品とされ、特別な1台を持つ歓びにも十分配慮されていた。

 つまりZ-tuneは「理想の第2世代スカイラインGT-R」と言える存在で、ベース車込みという内容を考えれば1774万5000円という当時の車両本体価格はリーズナブルと断言できる。このクルマを自分のものにできた人は幸せである。

ベース車両+約200万円アップもリーズナブルといえる高性能ぶりを発揮

【ホンダ・シビックMUGEN RR(FD2)】

 シビックMUGEN RRは4ドアセダンだったFD2型シビックタイプRをベースとした、無限初のコンプリートカーだ。そのチューニング内容は、カムシャフトや吸排気系の変更によりベースエンジンのK20Aを15psパワーアップ。 シャーシは専用サスペンションや専用タイヤ&ホイールの装着で強化。また、ブレーキローター&パッドが変更され、制動力が高められた。エクステリアにはエアロパーツや専用レカロシートを装着。トータルチューニングが施されていた。

 このファインチューニングによりシビックMUGEN RRはベース車でも十二分だった速さに加え、各部の質の高さも備えている。300台限定で477万7500円という価格ながら、あっという間に完売となったのもよくわかるでき映えだった。

北米の熱狂的なファンに応えた日本未発売の最強Sモデル

【スバルSTI S209(VAF)】

 STIのコンプリートカーにおいてエンジンにも手が加えられるなど、Sシリーズ最新のS209は北米仕様のWRX STI(VAF型)をベースにしたコンプリートカーだ。

 このS209はアメリカ専売モデルとして発売され、もちろん日本には未導入。その内容はピストンやコンロッドなどに強化品が使われ、また大容量インジェクターや燃料ポンプは専用のチューニングパーツが採用された。搭載エンジンは日本でおなじみの2L水平対向のEJ20ターボではなく、STIのコンプリートカーとして最高出力となる341psを誇る2.5Lターボが搭載された。

 また、265/35R19サイズ(S208の標準車は255/35R19)のタイヤを前後に装着したことでオーバーフェンダーを追加するなど、それまでのSシリーズから一歩踏み込んだものとなった。

 ちなみに2.5L化されたEJ25型ターボは、レッドゾーンまで一気に回る2LのEJ20ターボとは異なり高回転での気持ちよさに欠ける。だが、その反面、パワーバンドの広さによる扱いやすさがあり日本で販売されなかったことがとても悔やまれる1台だ。

こんな記事も読まれています

2024年5月の欧州メーカー別新車販売台数レポート
2024年5月の欧州メーカー別新車販売台数レポート
カー・アンド・ドライバー
ホンダ「新型スポーティコンパクト」26年に登場へ! まさかの「シティターボ」復活なるか!? 期待の「小型モデル」に反響
ホンダ「新型スポーティコンパクト」26年に登場へ! まさかの「シティターボ」復活なるか!? 期待の「小型モデル」に反響
くるまのニュース
ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
WEBヤングマシン
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
VAGUE
これは便利だ! サイズ調整できる傘型サンシェード
これは便利だ! サイズ調整できる傘型サンシェード
月刊自家用車WEB
日産「新型2ドアクーペ」発表! 「匠の手組みエンジン」搭載&迫力フェンダー採用! 深夜な“紫”も超カッコイイ「Takumi Edition」米に登場
日産「新型2ドアクーペ」発表! 「匠の手組みエンジン」搭載&迫力フェンダー採用! 深夜な“紫”も超カッコイイ「Takumi Edition」米に登場
くるまのニュース
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】
グーネット
ハンドメイド「タイレルP34」とF3000「レイナード93D」を7月14日開催「サンブレフェスタ(道の駅おおた)」に展示決定!
ハンドメイド「タイレルP34」とF3000「レイナード93D」を7月14日開催「サンブレフェスタ(道の駅おおた)」に展示決定!
外車王SOKEN
待たせたな!! [新型フォレスター]は燃費大幅アップ間違いなし! スバルの次世代[e-BOXER]はトヨタのTHSをついに搭載へ
待たせたな!! [新型フォレスター]は燃費大幅アップ間違いなし! スバルの次世代[e-BOXER]はトヨタのTHSをついに搭載へ
ベストカーWeb
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
AUTOSPORT web
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
ベストカーWeb
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
AUTOSPORT web
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
AUTOSPORT web
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
ベストカーWeb
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
グーネット
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
ベストカーWeb

みんなのコメント

18件
  • マーチ12SRも良いよ!
    遅いけど・・・
  • > なみに2.5L化されたEJ25型ターボは、レッドゾーンまで一気に回る2LのEJ20ターボとは異なり高回転での気持ちよさに欠ける。だが、その反面、パワーバンドの広さによる扱いやすさがあり日本で販売されなかったことがとても悔やまれる1台だ。

    S209は日本へ来なかったけど、EJ25ターボだけなら日本でも出てたぞ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.2358.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

69.9847.8万円

中古車を検索
86の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.2358.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

69.9847.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村