現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スカイラインGT-Rの部品再生産や、ユーノスロードスターレストアサービスについて思うこと

ここから本文です

スカイラインGT-Rの部品再生産や、ユーノスロードスターレストアサービスについて思うこと

掲載 更新
スカイラインGT-Rの部品再生産や、ユーノスロードスターレストアサービスについて思うこと

ここにきて、国産旧車を蘇らせる動きが活発化しています。それこそ表題のように、GT-Rや初代ロードスターのレストアサービスなどかなり話題になりました。確かに、今まで新車を作り、それを売ることに躍起になってきた国内の自動車メーカーにとって、なかった動きであることは間違いないわけで、総論歓迎したい話ではあります。

しかし、これをもってして自動車文化が進んでいる、ということになるかと言えば、それはまた別の話ではないか、というのが率直な感想です。古いものを大事にする。これは自動車全体から見ると、ごく一部の人に向けたサービスにすぎません。自動車文化とは旧車か新車という議論ではないように感じるのです。もっとユーザー心理や、行動、ムーブメントのようなものが、自然に、そして同時多発的に広まって行って世の中に浸透していくもの。そうした中で、古いクルマの保護にも乗り出したというのは、良いことだとは思いますが、だから文化が進んだという考えは少し違うように思うのです。

クルマ好きが唸る演出!大橋守さんが語る「真夜中のスーパーカー」への熱い思い

それよりも、新車でもできる社会に浸透させられることはあるのではないか、そんな風に思ってしまうのです。そして、最近感じるのが「大きな勢力が事業化する弊害」が世の中はびこっているのではないか?そんな気がいろんな分野で感じられるのです。職人の技術、こだわりがコツコツと築くことに価値を見出す。そこへ大きな勢力が参入することで、途端に算段の方法が変わるものです。費用対効果はどのようなレベルか?これでどれだけをカバーできるのか?職人技とはそういう問題ではないが、職人が首を縦に振れば依頼できる内容も多々あるわけで、管理部門の運営コストまで盛り込まれることで、果たして、サスティナブルにサービスは提供されるのであろうか。どこまで持ちこたえることができるのか。その不安の方が正直気になってしまいます。

それよりも、今の技術だからできる、部品の設計図や寸法のデーター化を進め、必要に応じて製作できる前段階までをメーカーで用意し、既存の工房などから製作依頼が入ったときに応えられる体制を作る、といったことの方が、よりユーザーにもフレンドリーなのではないかと思ってしまうのです。

オリジナル信奉も根強くあるわけで、その意味ではメーカーが手掛けなければならない理由づけもしっかりあるとは思います。それならば、このような動きはあくまでも外注されたりすることなく、内製で作業が進められるべきですが、価格帯によっては果たして割に合うのか。そして合わない場合、それを手掛ける意味とは何か。本業の本筋のことではないからこそ、この点が気になってしまいます。

とはいえ、こうした動きは、何度も言いますが総論賛成です。しかし、その点、初代NSXのように、現役時代からこういうプランが用意されていたことも、もっと評価されてもいいでしょうね。アルミボディを使っていたということはあったにせよ、現役時代から、リフレッシュプランが用意される。あのプランは様々な選択肢をユーザーに与えていたわけですから。

[ライター/中込健太郎・画像/江上透]

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

京奈和道~大阪が「信号ゼロ」に!? 国道24号の“地獄渋滞”解消する「大和御所道路」工事進行中 大和高田バイパスとの“直結ランプ”も開通間近
京奈和道~大阪が「信号ゼロ」に!? 国道24号の“地獄渋滞”解消する「大和御所道路」工事進行中 大和高田バイパスとの“直結ランプ”も開通間近
くるまのニュース
[15秒でわかる]スズキ『ディザイア』…新スタイルの新型コンパクトセダンをインドで発表
[15秒でわかる]スズキ『ディザイア』…新スタイルの新型コンパクトセダンをインドで発表
レスポンス
スズキ初のバッテリーEVが世界初公開! コンパクトSUV新型「eビターラ」は2025年夏に日本でも発売予定
スズキ初のバッテリーEVが世界初公開! コンパクトSUV新型「eビターラ」は2025年夏に日本でも発売予定
VAGUE
整備のときこそ新車セールスのチャンス! アメリカで見られる「魅力的な代車」事情
整備のときこそ新車セールスのチャンス! アメリカで見られる「魅力的な代車」事情
WEB CARTOP
トヨタ「プリウス」なぜ後席ドアの“ハンドル”隠れてる? 「どうやって開けるの?」戸惑う人が続出!? 斬新すぎるドアの正しい開け方とは?
トヨタ「プリウス」なぜ後席ドアの“ハンドル”隠れてる? 「どうやって開けるの?」戸惑う人が続出!? 斬新すぎるドアの正しい開け方とは?
くるまのニュース
 カワサキ「Z2」いよいよお化粧直し段取りへ突入 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.22
カワサキ「Z2」いよいよお化粧直し段取りへ突入 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.22
バイクのニュース
4代目ジープ グランドチェロキーには先代モデルとは違った力強さがあった【10年ひと昔の新車】
4代目ジープ グランドチェロキーには先代モデルとは違った力強さがあった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新フェラーリの世界】フェラーリSF90ストラダーレ。「スクーデリア・フェラーリ」90周年記念モデル。システム出力1000ps!
【最新フェラーリの世界】フェラーリSF90ストラダーレ。「スクーデリア・フェラーリ」90周年記念モデル。システム出力1000ps!
カー・アンド・ドライバー
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
くるまのニュース
トヨタ「アルファード」サイズの「3列シートミニバン」!? 全長4.9m“ながーーい”ボディ×「めちゃシンプルデザイン」採用! 「手頃感がちょうどイイ」独の「Tクラス」とは
トヨタ「アルファード」サイズの「3列シートミニバン」!? 全長4.9m“ながーーい”ボディ×「めちゃシンプルデザイン」採用! 「手頃感がちょうどイイ」独の「Tクラス」とは
くるまのニュース
たまに見かける謎の「黄色の点滅信号」どうすればいい? 知らないと免許返納です!「ピカピカする黄信号」無視した時の「すごいリスク」とは
たまに見かける謎の「黄色の点滅信号」どうすればいい? 知らないと免許返納です!「ピカピカする黄信号」無視した時の「すごいリスク」とは
くるまのニュース
カワサキ「ヴェルシス650」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
カワサキ「ヴェルシス650」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
木材をふんだんに使ったオシャレな車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
木材をふんだんに使ったオシャレな車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
スカイラインターボ復活もエンジンはベンツ!! ファンは納得してたん!?
スカイラインターボ復活もエンジンはベンツ!! ファンは納得してたん!?
ベストカーWeb
中上貴晶、バルセロナテストは「チャントラのサポートで、走りません」現役最後のレースは「今は気持ちの変化はない」
中上貴晶、バルセロナテストは「チャントラのサポートで、走りません」現役最後のレースは「今は気持ちの変化はない」
AUTOSPORT web
日産の元高級車が100万以下で手に入るそうだぞ 中古で買うべき[初代フーガ]のオススメを教えちゃいます!!!!!!
日産の元高級車が100万以下で手に入るそうだぞ 中古で買うべき[初代フーガ]のオススメを教えちゃいます!!!!!!
ベストカーWeb
ホンダらしさ全開で素敵じゃない!! 1代限りで姿を消した[エディックス]の評価が低すぎる問題について
ホンダらしさ全開で素敵じゃない!! 1代限りで姿を消した[エディックス]の評価が低すぎる問題について
ベストカーWeb
赤旗5回、荒天のマカオGPでレッドブル育成ゲーテが最速/FRワールドカップ予選1回目
赤旗5回、荒天のマカオGPでレッドブル育成ゲーテが最速/FRワールドカップ予選1回目
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村